「特別展 呉春―画を究め、芸に遊ぶ―」を開催します
~江戸時代後期の京都を席巻した人気絵師の、 軽やかで洗練された絵画が楽しめます!~
2024.09.19 16:00
近鉄グループの文化事業である大和文華館では、2024年10月19日(土)から11月24日(日)まで、「特別展 呉春―画を究め、芸に遊ぶ―」を開催いたします。
呉春(ごしゅん、1752~1811)は江戸時代の京都で活躍した絵師で、呉服里(現在の大阪府・池田)で春を迎えた際に呉春と名を改めました。与謝蕪村(1716~83)に絵画と俳諧を学び、写生を重視して江戸絵画を革新した円山応挙(1733~95)とは絵画の技について語り合ったといいます。一世を風靡した呉春の画風は四条派として広がり、近代の京都画壇にも大きな影響を与えました。
本展では寺院の襖絵などの大作を交えて呉春の画業を振り返り、理想を目指して洗練されていく画風の変化を見ていきます。また、絵画のみならず俳諧や謡曲といった芸事に通じていた様子もご覧いただきます。移りゆく画風や、様々な人との交流の背景には、呉春の軽やかな人間性があったように思われます。洒脱でいて親しみやすさもある呉春の魅力をぜひご堪能ください。
詳細は別紙のとおりです。
重要文化財 白梅図屏風(右隻)
呉春筆 江戸時代後期 逸翁美術館蔵
初午詣図 呉春筆
江戸時代後期 神戸市立博物館蔵
別紙
<1> 展覧会詳細について
1.名称 特別展 呉春―画を究め、芸に遊ぶ―
2.会期 2024年10月19日(土)~11月24日(日)
※会期中展示替あり。
前期10月19日(土)~11月4日(月・振替休日)
後期11月6日(水)~11月24日(日)
3.休館日 毎週月曜日(ただし11月4日〈月・振替休日〉は開館し、翌5日〈火〉が休館)
4.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
5.入館料 一般 950円、高校・大学生 730円、小学・中学生 無料
6.主催 大和文華館
7.共催 毎日新聞社
8.出陳品数 47件
主な展示作品
◎=重要文化財 ※=京都市指定文化財 ☆=展覧会初出陳
第一章 画業前半期の呉春
騎馬狩猟図 呉春筆・江村北海賛 逸翁美術館蔵(前期展示)
☆飲中八仙図屏風 呉春筆 個人蔵(右隻は前期、左隻は後期の展示)
◎群山露頂図襖 呉春筆 大乗寺蔵
第二章 蕪村と呉春
初午詣図 呉春筆 神戸市立博物館蔵
◎鳶・鴉図 与謝蕪村筆 北村美術館蔵(鴉図は前期、鳶図は後期の展示)
◎柳鷺群禽図屏風 呉春筆 京都国立博物館蔵(右隻は前期、左隻は後期の展示)
第三章 呉春、芸に遊ぶ―俳諧・謡曲・美食―
☆太施太子図 呉春筆・林喜右衛門五世玄好賛 林喜右衛門家蔵
一菜会記録 呉春筆 柿衞文庫蔵
『夢の猪名埜』 紫暁編・呉春ほか挿図 天理図書館蔵(前期展示)
第四章 呉春、画を究める―画風の転換―
◎白梅図屏風 呉春筆 逸翁美術館蔵
◎雪梅図壁貼付 円山応挙筆 草堂寺蔵
◎四季耕作図襖 呉春筆 大乗寺蔵
第五章 呉春、一家を成す―四条派の祖―
蔬菜図巻 呉春筆 泉屋博古館蔵
☆魚介図 呉春ほか筆・白川芝山賛 個人蔵
※泊船図襖 呉春筆 総本山醍醐寺蔵
<2> 展覧会会期中のイベントについて
1.特別公演「素謡「太施太子(たいせたいし)」~呉春も聴いた!?幻の謡曲がここに復活!!~」
(1)日時・場所 11月10日(日)午後2時から講堂にて
(2)出演 観世流能楽師 林宗一郎氏
※事前申込制(詳細は別添チラシをご覧ください。)
2.講演会「呉春の表現の源流を求めて―蕪村、群禽、白梅図屏風―」
(1)日時・場所 10月20日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師 成城大学准教授 安永拓世氏
3.日曜美術講座「呉春と遊んだ人々―出陳作品から見る交友―」
(1)日時・場所 10月27日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師 大和文華館学芸員 仁方越洪輝
4.講座 美術の窓
連続講座「摺物 特注版画の魅力」 第3回「国貞・国芳・広重と歌川派の摺物」
(1)日時・場所 11月24日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師 大和文華館館長 浅野秀剛
5.列品解説
(1)日時・場所 毎週土曜日午後2時から展示場にて
(2)解説 大和文華館 学芸部
6.無料招待デー 10月31日(木) 大和文華館開館記念日
※何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。
※講堂の最大定員は 100 名です。
※特別公演は事前申込が必要ですが、その他は先着順とさせていただきます。
以 上
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