障がいのある子の「親なきあと問題」「老障介護問題」の一助となる 終活キット『ゆいごん白書(R)』を10月17日(木)に発売
「この子を置いては死ねない」─その言葉がきっかけで制作
2024.10.17 10:00
終活キットなどの企画・販売を行っている株式会社はっぴぃandプロジェクト(本社:大阪市中央区、代表:辻 瑞惠)が、10月17日(木)に「親なき障がい者の未来をMAMORU『ゆいごん白書(R)』」を発売します。
親なき『ゆいごん白書(R)』表紙
厚生労働省から発表された障がい者総数の推計は1,164万人(2024年5月)おり、障がいのある子をもつ親にとって切実なのが、「親なきあと問題」──。「この子を置いては死ねない」と心を痛めている親御様たちがどんどん高齢となり、「老障介護」も社会問題となっています。
いつかは必ず訪れる親の死。わが子を託すことになる施設等に事前に伝えておかなければならない情報は山ほどあるのに、何をどうまとめておけばよいのかがわからない…多くの親御様がそんな悩みを抱えています。
今回、発売する「親なき障がい者の未来をMAMORU『ゆいごん白書(R)』」は、障がいの詳細、できることとできないこと、クセやこだわり、日常生活、コミュニケーションなどがチェックマーク形式で簡単に記入でき、将来、子どもをみてもらう方に知っていただきたい内容がひと目でわかるようになっています。さらに3枚の複写式で、施設や後見人、親族等の3人の方に渡しておくことができる、これまでになかった終活キットです。
今回の制作にあたり、障がいの子をもつ家族会等にも足を運び、実際に障がいの子をもつ親御様たちや親なきあと問題の専門家と一緒に取り組みました。試作の段階で、親御様や施設関係者20人にモニターになっていただき、皆様からのご意見を参考に修正を重ねて完成しました。モニターの親御様たちからは「これがあれば元気なうちに肩の荷がおろせます」等の声をいただいております。発売前からお問い合わせも多く、すでに説明会・講習会のお問い合わせも5か所から来ています。
【障がいの子をもつ親の現状】
厚生労働省が2024年5月に発表した障がい者総数の推計は1,164万人(身体障がい者数は約423万人、知的障がい者数約126.8万人、精神障がい者数約614.8万人/うち障害者手帳所持者は610万人)。これは、日本の総人口の約9.3%に相当。所在の内訳は在宅が95.8%、施設入所が4.2%でした。
障害者手帳所持者数の年齢別20歳~64歳の割合は、身体が23.5%、知的60.5%、精神70%で、とくに知的障がい者・精神障がい者の割合が高く、その親世代となると50代~80代以上になります。
さらに厚生労働省が2016年に行った「生活のしづらさなどに関する調査」では、65歳未満の障がい者の同居者の状況は「同居者有り」が80.6%、その同居相手は「親」が65.6%と多く、今や「親なきあと問題」「老障介護」は大きな社会問題にもなっています。
【制作に至った経緯と完成までの道のり(株式会社はっぴぃandプロジェクト 代表 辻 瑞惠)】
完璧な終活をした叔父の死をきっかけに『ゆいごん白書(R)』を制作したのは2000年。事業化したのは2015年。以来3,000人以上の方が当社の終活キット『ゆいごん白書(R)』を用いた作成講座にご参加いただき、その中に障がいの子をもつ親御様たちの「家族会」もありました。そこで言われた言葉「障がいの子を置いては死ねない」。その言葉がきっかけとなり、「親なきあと問題」「老障介護」の一助となるものができないものか…と考え、「親なき障がい者の未来をMAMORU『ゆいごん白書(R)』」(親なき『ゆいごん白書(R)』)を制作。
完成までに費やした期間は1年半。障がいの程度も年齢もクセも生活習慣も皆それぞれ違うため、さまざまな設問を想定し、障がいの子をもつ親御様たちや「親なきあと問題」の専門家、施設関係者等にもご協力をいただき、8割方できた段階でモニター20名にもみてもらいました。その際に重度障がいのお子様をおもちのお母様から言われたのが「うちの子はほとんどができない。そのため答える順番が『できる』から始まるのは辛い」と。「確かにそうかも…」と親目線でもう一度見直し、全部の質問を『できない』からに変更。さらに子どもの終末期や犯罪歴、生理・性の問題まで加え、修正を何度も重ねて、ようやく完成の運びとなりました。
仕様は、A3シート4枚に「障がいの程度」「日常生活」「コミュニケーション」「金銭感覚」「性格・クセ」「できること・できないこと」等220の設問があり、該当する箇所にチェックマークを入れていくだけ。記入方法が簡単で、親であればわかる内容がほとんどなので、作成時間は約40分(当社モニター平均調べ)で完成します。さらに、3枚の複写式シートなので3人に託せるのも特長。例えば施設、親族、後見人の3人の方に渡しておけるため、安心・安全です。もし施設やお世話する方が変わっても、このシートが「申し送り」の役目を果たします。
3人に渡しておける封筒等が入っているパッケージの中身
【制作協力・モニターになっていただいた親御さんたちからのご感想】
■「子どもの障がいのことや、できることとできないこと、クセやこだわりなどが、チェックシートで簡単に記入できるようになっている。これなら書類を書くのが苦手な私にも書けそう」
■「現在、25歳になる次女のこと。将来、長女と三女にみてもらうわけにはいかないし…と悩んでいましたが、こちらは3枚の複写式なので、3人に渡しておけるので有難い」
■「将来、息子をみてくださる方に知っていただきたい内容をきめ細やかに伝えることができるため、元気なうちに肩の荷がおろせます」
■「未来の漠然とした不安がなくなり、娘との今を思いっきり楽しめそうな気がしてきました」
■「もう一人で抱えこまなくていいんだ!と心の霧を晴らしてくれたツールです」等。
【SDGsへの取組み】
『ゆいごん白書(R)』は「誰ひとり取り残さない 社会づくり」に貢献する等の理由から2020年12月に、「一般社団法人国際SDGs推進協会」の公認商品にもなりました。
「親なき『ゆいごん白書(R)』」は、つくるだけでなく、つくったあとのことも考えています(SDGs12)。
購入者には無料で勉強会・相談会等のサポートが受けられる「公認サポーター」制度を、その受け皿となる勉強会・相談会の講師役を務める「認定アドバイザー」制度も設けています。
【講習会・説明会も決定】
障がいのお子様をおもちの親御様たちの団体よりお声をかけていただき、親なき『ゆいごん白書(R)』を実際に使っての講習会や説明会を11月に神戸市・大阪市(中央区・北区)・松原市(大阪府)の5か所で開催することも決定しました!
【商品概要】
商品名 : 親なき障がい者の未来をMAMORU『ゆいごん白書(R)』
発売日 : 2024年10月17日(木)
販売価格: 3,300円(税込)
販売方法: 自社サイト、ホームページにて販売
https://yuigonhakusho.com/oyanaki/
親なき『ゆいごん白書(R)』チラシ 表
■会社概要
会社名:株式会社はっぴぃandプロジェクト
所在地:大阪市中央区久太郎町3丁目1-15 メビウス御堂筋本町BLD703
代表者:辻 瑞惠
設立 :2019年2月4日