株式会社タクマ（以下「当社」）は、2024年10月28日、株式会社IHI（以下「IHI」）との間で、IHIの連結子会社である株式会社IHI汎用ボイラ（以下「IHI汎用ボイラ」）の全株式を取得する※1株式譲渡契約を締結しました。本株式取得により、2025年4月1日付で、IHI汎用ボイラは当社の連結子会社となる予定です。また、当社の連結子会社で汎用ボイラの製造・販売などを行う株式会社日本サーモエナー（以下「日本サーモエナー」）とのシナジー発揮を目的に、2026年4月1日付で、日本サーモエナーとIHI汎用ボイラを合併することを予定しています。

　日本初の純国産技術によるボイラを発明した田熊常吉を創業者とする当社は、ボイラ事業を皮切りに、ボイラの改良・改善で培ったコア技術を活用し、現在では環境とエネルギーの分野を中心とするプラントエンジニアリングを主力事業としています。祖業の汎用ボイラ事業では、商業施設や工場などの熱源装置として利用される貫流ボイラや、当社が世界で初めて製品化に成功した真空式温水発生機「バコティンヒーター」といった製品ラインアップを有し、2005年からは日本サーモエナーが開発・製造から販売・サービスまでを一貫して取り扱っています。

　IHI汎用ボイラは、IHIグループの130年以上にわたるボイラ製造で蓄積された技術をもとに、貫流ボイラをはじめとした豊富な製品ラインアップを取り揃えています。また、非化石燃料に対応する製品の開発に注力するなど、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを強化しています。

　当社グループは、2030年に向けた長期ビジョン「Vision2030」において、汎用ボイラ事業などから構成される「民生熱エネルギー事業」を着実な収益拡大を目指す「継続事業」と位置づけており、本年9月には日本サーモエナーがバイオマスボイラメーカー2社の株式を取得し子会社化する※2など、ビジョンの実現に向けた施策を推進しています。本株式取得を通じて、国内汎用ボイラ市場で高いシェアを持つ両社の製品ラインアップや技術力を融合することで、より付加価値の高い製品・サービスの供給体制を確立し、競争力の拡大に努めてまいります。

　なお、本株式取得に関する詳細は、本日付の当社適時開示資料をご参照ください。
　https://www.takuma.co.jp/investor/pdf/etc/2024/doc20241028.pdf

※1：本株式取得の実行は、独占禁止法第10条第２項に基づく届出にかかる公正取引委員会審査の結果において、排除措置命令の発令等、本株式取得の実行を妨げる要因が存在しないことが前提となります
※2：2024年9月25日付当社ニュースリリース「当社子会社によるバイオマスボイラメーカー2社の株式取得（孫会社化）について」
https://www.takuma.co.jp/news/2024/20240925.html