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地域元気指数は前年と同程度、幸せ指数は調査開始以来最低値  全国「地域元気指数調査2024」発表!

地域の元気度は前年の過去最高値を維持しつつも、 「地域の住みやすさ」を支える行政サービス、地域の固有性、 コミュニティに対する評価は年々低下している

株式会社アール・ピー・アイ(所在地:千代田区 代表取締役会長:長澤博英)は、住民自身が地域の元気度、幸せ度を評価する全国『地域元気指数調査』を2016年より毎年実施しており、今年で9回目となります。


地域元気指数は、コロナ禍の2020年に5.52まで下がり、以降3年連続で上昇、2023年には5.75と過去最高値となりましたが、2024年は5.70と前年(5.75)とほぼ同様の結果となりました。一方、幸せ指数は前年に比べ0.08減少の6.02となり、調査開始以来の最低値となりました。


アフターコロナの新時代を迎えた中で、社会情勢の不安定化、物価高、能登半島地震の発生、南海トラフ巨大地震の注意発令など、激動する社会経済情勢の変化からくる不安感を色濃く映し出す結果となりました。



■「地域元気指数」「幸せ指数」とは

全国の男女約10万人を対象に、現在自分が暮らす地域がどのくらい元気か、自分がどのくらい幸せかを1~10点で採点してもらい、その平均値を自治体ごとに算出した独自の指数です。

住民自身による評価を「見える化」し、全国における位置や経年変化を把握することのできるユニークな基礎調査として、学術研究分野や国・地方公共団体の施策立案などで活用されています。



【調査サマリー】

1. 地域元気指数・幸せ指数の推移

○全国の地域元気指数は前年まで3年連続で上昇していた反動か、2024年は5.70で前年の5.75と同程度となりました。幸せ指数は6.02で前年に比べ0.08減少し、調査開始以来の最低値となりました。

図1_地域元気指数・幸せ指数の推移


2. 性年代別の地域元気指数・幸せ指数の推移

○地域元気指数は全体では低下したものの、20-30代女性、60代女性、20代男性においては評価が比較的高くなっています。一方で幸せ指数は全体的に低下しており、特に20代・60代女性が大きく低下しています。

図2_性年代別地域元気指数、幸せ指数


3. 地域元気指数ランキング ベスト20

○都道府県別の地域元気指数は、例年上位の沖縄県、東京都、神奈川県、大阪府、福岡県などの大都市圏が低下した一方で、長崎県、青森県、広島県、宮城県などの地方が高くなり、その順位も上がりました。

○都道府県別のランキングでは、1位沖縄県6.28(前年1位6.31)、2位東京都6.06(前年2位6.08)は前年から不動、以下、神奈川県5.96、大阪府5.92、愛知県5.89、福岡県5.88の順でした。

図3_地域元気指数ランキングベスト20、地域元気指数増減ベスト10、都道府県別地域元気指数分布図


4. 幸せ指数ランキング ベスト20

○都道府県別の幸せ指数は、全体的に下がっている中、広島県は最も上昇し、6.27で2位となりました。沖縄県は前年とほぼ変わらず、6.32で1位となりました。

○都道府県別の幸せ指数ランキングでは、1位沖縄県6.32(前年3位6.33)、2位広島県6.27(前年25位6.03)、3位宮崎県6.26(前年1位6.43)以下、奈良県6.25、大分県6.19、愛知県6.16の順でした。

図4_幸せ指数ランキングベスト20、幸せ指数増減ベスト10、都道府県別幸せ指数分布図


5. 地域元気の評価50要素

○住んでいる地域に対する評価は、「外国人旅行者が増加」のみ1ポイント以上高まりましたが、「誇りや愛着、賑わい、住みやすさ、経済、コミュニティ」の各領域すべてにおいて評価が低下しています。

図5_地域元気の評価50要素、公共施設に対する満足度


6. 地域元気の評価 長期時系列

○地域元気の評価を経年でみると、「地域の住みやすさ」に関わる行政サービス、地域の固有性、コミュニティの項目の評価が5ポイント以上低下しており、地域の住みやすさを支える要素・機能の低下が懸念されます。

図6_長期時系列


参考:市町別元気指数・幸せ指数ランキング

図7_元気度・幸せ度市町村ランキング

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