「第25回グリーン購入大賞」審査結果発表 持続可能な調達(消費と生産)の先進的事例を表彰
2024.11.27 13:00
グリーン購入ネットワーク(事務局:東京都千代田区、会長:梅田 靖)は、「持続可能な調達」を通じて、グリーン市場の拡大に貢献した取り組みやSDGsの目標達成に寄与する取り組みを表彰する「第25回グリーン購入大賞」の受賞団体を以下のとおり決定いたしました。
「第25回グリーン購入大賞」審査結果発表
■第25回グリーン購入大賞 審査結果
◇大賞・環境大臣賞
SAGA COLLECTIVE協同組合(行政・民間団体部門)
循環と継承。佐賀の10業種11社がともに持続可能なものづくりの本質を追う
◇大賞・経済産業大臣賞
株式会社エアークローゼット(大企業部門)
脱炭素と衣服廃棄削減を実現する普段着のファッションシェアリングサービス
◇大賞・農林水産大臣賞
築野グループ株式会社(農林水産特別部門)
国内で発生する米ぬかと廃食用油の高度有効利用でサーキュラーエコノミーを実現
◇大賞
大日本印刷株式会社(大企業部門)
「DNP環境配慮パッケージング GREEN PACKAGING」-環境配慮パッケージングで2023年度約19万トンのCO2排出量削減効果を達成-
◇大賞
株式会社ワークスタジオ(中小企業部門)
美しくて新しい繊維の資源循環・循環型繊維リサイクル『PANECO(R)』
◇大賞
株式会社wash-plus(中小企業部門)
洗剤を使わず人と地球にやさしいアレルゲンフリーの洗濯「wash+ Technology」
◇大賞
足利市(行政・民間団体部門)
「足利市グリーン購入調達方針」を基にした全庁的な取組
◇大賞
学校法人国本学園 国本小学校(行政・民間団体部門)
KUNIMOTORe-Project2023 ~多くの人やモノを幸せに、身近な人を笑顔にしたい~
◇大賞
竹本油脂株式会社(農林水産特別部門)
ゴマ調達を通じたアフリカ産地における支援活動
◇優秀賞
ニチバン株式会社(大企業部門)
つくる、使う、捨てる、まで。天然由来主原料のセロテープ(R)は、ず~っとサステナブル
◇優秀賞
株式会社エナーバンク(中小企業部門)
環境と経済を両立。激変する電力市場に対応した再エネ電力調達、脱炭素化を支援
◇優秀賞
中野製薬株式会社(中小企業部門)
Z世代・α世代の顧客、美容師に向けてのナカノワックスを通じたグリーン市場の拡大
◇優秀賞
グリーンコープ生活協同組合連合会(農林水産特別部門)
市民・地域と共に環境を守るグリーンコープ運動を発展させ持続可能な社会を創っていく
■応募部門
大企業部門、中小企業部門、行政・民間団体部門、農林水産特別部門
■審査方法・審査結果について
2024年5月22日~7月31日に募集を行い、全国より応募のあった取り組みについて、1次審査(8月28日)、本審査(10月1日)を経て、下記の通り受賞団体を選定いたしました。
「大賞」9団体
大企業部門 :株式会社エアークローゼット、大日本印刷株式会社
中小企業部門 :株式会社ワークスタジオ、株式会社wash-plus
行政・民間団体部門:足利市、学校法人国本学園 国本小学校、
SAGA COLLECTIVE協同組合
農林水産特別部門 :竹本油脂株式会社、築野グループ株式会社
「優秀賞」4団体
大企業部門 :ニチバン株式会社
中小企業部門 :株式会社エナーバンク、中野製薬株式会社
農林水産特別部門:グリーンコープ生活協同組合連合会
また、「環境大臣賞」はSAGA COLLECTIVE協同組合、「経済産業大臣賞」は株式会社エアークローゼット、「農林水産大臣賞」は築野グループ株式会社への授与が決まりました。
■審査委員長総評
審査委員長 梅田 靖GPN会長(東京大学大学院教授)
観測史上最高気温を記録し続け、地球沸騰化と称される今日。世界の温室効果ガスの排出量も過去最多を更新しており、気候変動による極端な気象現象が、私たちの生活やビジネスに暗い影を落とし始めています。私たちは、次の世代、次の100年にどう継承するかが問われています。このような社会情勢の中、私たちに求められるのは、環境保全と経済成長をデカップリングさせ、気候変動をはじめとする環境問題を認知でとどめるのではなく、ビジネスや生活の中でグリーン購入や持続可能な調達の実践がまさに求められているものだと言えます。
グリーン購入大賞は、持続可能な調達(消費と生産)を通じて、温室効果ガス削減等の環境保全や社会課題の解決につながる優秀事例を表彰し、普及させることを目指しています。25回目となる今年度も、SDGsの目標達成に寄与する消費と生産の取り組みを募集しました。また、持続可能性に配慮した食料システムの維持・発展に寄与する取り組みの周知を図るために、昨年度に続き「農林水産特別部門」を設け、全体で13団体を表彰しました。
今年度は、カーボンニュートラルの取り組みをはじめ、脱炭素を加速させたり、再エネ電力の導入を促したりする事例の応募が多く見られました。持続可能な原料として米ぬかに着目したサーキュラーエコノミーの取り組みや、資源循環を促し、購入・所有ではなく、シェアリングを促す取り組みや再資源化する事例も多く、とりわけ、衣類や繊維に関する応募が多かったことも今年の特徴の一つでした。環境面への配慮だけでなく社会課題の解決や人の健康への配慮につなげる取り組みは今年度も応募があり、ごまの調達を通じた生産地における持続可能な生産の支援活動やアレルゲンフリーの洗濯サービスの提供は、これまでの受賞事例と比べても、取り組みの多様さを示すことにつながりました。加えて、行政のグリーン購入の推進に向けた調達方針の策定事例や、探求学習を通じた子どもたちのグリーン購入の実践など、全国的に、そして、次世代へつなげる意欲的な事例を表彰することができました。
企業・地方自治体・団体の方々には、受賞事例の成果のみならず、成果に至るプロセスや関係者との連携の形等のエッセンスを掴み取っていただき、これらの受賞事例に倣い、自らのフィールドでの実践に活かしていただきたいと思います。
■グリーン購入大賞
グリーン購入大賞は、環境や社会に配慮した製品やサービスを環境負荷低減と社会的責任の遂行に努める事業者から優先的に購入する「グリーン購入」の普及・拡大に取り組む団体を表彰する制度として、1998年に創設しました。
第25回グリーン購入大賞では、持続可能な調達(消費と生産)を通じたSDGsの目標達成、とりわけ、脱炭素社会やサーキュラーエコノミーの実現に寄与する取り組みを募集し、審査を行いました。また、特別部門では、第24回に引き続き、持続可能な農林水産業の実現に向けた取り組みを対象とした「農林水産特別部門」を設けました。
■表彰式について
日程:2024年12月12日(木)10:00~12:00
会場:コングレスクエア日本橋
(〒103-0027 東京都中央区日本橋1-3-13 東京建物日本橋ビル2階)
※表彰式は、受賞団体、メディア関係者のみで開催いたします。
※当日の取材を希望される場合は、GPN事務局(担当:竹内)までご連絡ください。
主催:グリーン購入ネットワーク(GPN)
後援:環境省、経済産業省、農林水産省、消費者庁、日本経済団体連合会、読売新聞社、毎日新聞社、日刊工業新聞社、日経BP、東洋経済新報社、株式会社共同通信社、環境新聞社、Sustainable Brands Japan(SB-J)
■グリーン購入ネットワーク(GPN)
グリーン購入を促進するために、1996年2月に設立された、企業・行政・民間団体等による緩やかなネットワーク組織。地方公共団体や企業等の組織購入者へグリーン購入の普及啓発を行うと共に、製品やサービスを購入する際に環境面で考慮すべき重要な観点をリストアップした商品分野ごとの購入ガイドラインの策定、約13,000点の商品の環境情報を掲載したデータベース(エコ商品ねっと)の運営等を行っています。
また、2018年度からは、パリ協定やSDGs等の世界的動向をふまえ、活動の領域をグリーン購入から持続可能な調達に拡大し、持続可能な調達方針の策定支援や方針に基づいたサプライヤー調査・研修等の事業を推進しています。
2024年3月時点の会員団体数は1,309団体(企業 1,069、行政 104、民間団体 136)です。
ホームページ: https://www.gpn.jp/
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