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【岡山理科大学】クマノミと金魚の同居生活  微妙な距離感と緊張感?!

好適環境水の展示水槽/岡山理科大学

2024.12.04 09:30

金魚とクマノミたちが一緒に泳ぎ回る展示水槽
 岡山理科大学が開発した「好適環境水」は、海水魚と淡水魚が同じ水槽で飼育できる「第3の水」です。その特性を生かしてカクレクマノミ、ルリスズメダイ、金魚を同じ水槽で展示しているのが学園創立50周年記念館(岡山市北区理大町1-1)1階展示ホールの2㌧水槽です。平日の午前9時~午後5時であれば、だれでも自由にご覧いただけます。11月下旬にクマノミと金魚の数を増やしたので、改めて紹介します。

 水槽で暮らしているのは、カクレクマノミ20匹、鮮やかな青色のルリスズメダイ4匹、琉金5匹、三尾和金4匹。クマノミたちは、琉金のひらひらする尾ひれが気になるようで、時には琉金を追いかけ回す姿も。互いに縄張りを意識したような行動も見られ、微妙な距離感と緊張感が見て取れます。そんな行動をよそ目に、ルリスズメダイは周囲をスイスイ泳ぎ回っています。自然界ではあり得ない取り合わせですが、魚たちはさまざまな表情を見せてくれます。

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 好適環境水は海水の中から海の魚に必要な成分をナトリウム、カリウム、カルシウムなどに絞り込んでつくった飼育水で、塩分濃度は0.5~1.0%。通常の海水よりはるかに塩分濃度が低く、海水魚と淡水魚が同居できるのが特徴です。
 岡山キャンパスの生物生産教育研究センター(35㌧水槽4基、140㌧水槽1基など)では、これまでトラフグ、ニホンウナギ、クロマグロ、ベニザケ、クエ、ヒラメ、バナメイエビなど20種類以上の魚種を養殖して出荷。この水を使って宮崎県都農町では“幻の高級魚”、タマカイが、また福島市ではベニザケが陸上養殖されています。
クマノミと金魚たちは気持ち良さそうに泳いでいます
学園創立50周年記念館1階の展示水槽
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