要介護5認定の認知症患者が 思い出のディスコで一夜を過ごす挑戦へ 訪問介護のRefineがサポート
車椅子でも寝たきりでも やりたいをあきらめない
訪問介護等を行う合同会社Refine(所在地:東京都中央区)は、2025年2月3日(月)、認知症を発症し要介護5認定を受ける当社サービスをご利用中の“あけみさん”が、「ディスコに行きたい」という夢を叶えるため、クラブ・ディスコ『マハラジャ六本木』で一夜を過ごすチャレンジを行うことを発表いたします。
■願いを叶えることで、生きる意欲や幸福感を向上させたい
あけみさん、77歳、東京都在住。
8年前に検診で乳がんが見つかり手術を受ける。程なくして認知症を発症。以後、乳がんの経過は良いものの、日常的な会話もままならず、要介護5の認定を受けて車椅子の生活を送っている。
そのような状況の中、2月3日(月)、あけみさんは六本木のクラブ・ディスコ『マハラジャ六本木』に特別な夜を過ごしに行く。
国民の5人に1人が後期高齢者(75歳以上)となる2025年を迎えた。高齢化がさらに進む中、介護や医療の現場においては安全が最優先される一方、高齢者自身の希望や夢までには手が回らないのが現状だ。しかし、その願いを叶えることで、生きる意欲や幸福感が大きく向上し、症状も改善する事例が増えている。
■きっかけは「美容院に行きたい」の一言、しかしスタッフは全員猛反対
看護師として介護にあたっていた私に、あけみさんがふと漏らした「美容院に行きたい」という言葉がきっかけだった。デイサービスのシャンプーではなく、美容院で髪を洗ってほしいと。
あけみさんはコミュニケーションをとることも困難な要介護5であり、首が曲がったままという身体の障害から、美容院のシャンプー台に座ることもできないという状況だったため、5年以上美容院には行っていなかった。
私が手配するから行きましょうと応えた。しかし待っていたのは、訪問看護の管理者をはじめ、リハビリの理学療法士さんを含めたスタッフ全員からの猛反対だった。
安全ということを考えたら何もしないことが一番安全。でも私は彼女の願いを叶えたい、危ないことは全部取り払って無理を突破するのが私の役割と、緊急時の対応、薬の調整、送迎の手配など、介護の皆さんにひとつひとつ説明して、ご主人の承諾が得られたら行くことを決めた。
ご主人は「彼女の思いに応えたいから連れて行ってください」と即決。様々なリスクがあることも伝えたが、危険があっても彼女の願いに応えたいと。
■「あの場じゃなきゃ…」 目指すは懐かしの“ディスコ”
そして当日、いざ洗面台へ。最初は怖がっていたけれど、手を握って大丈夫だよって声をかけ続けていたら、ゆっくり力が抜けていって、曲がっている首が伸びてシャンプー台にはまった。
驚いたのは、会話が成り立ち始めたことだ。髪の毛をカットして整え、きれいになった自分の姿を鏡で見て、彼女は「ディスコに行きたい」と新たな夢を語り始めた。
彼女は主にファッションショーのモデルとして活躍していた方。好きだったんですかと聞いたら、「私はずっと六本木のディスコで遊んでいたのよ」と。じゃあ家で音楽流しましょうって提案したら、「家で流しても雰囲気は出ない。あの場じゃなきゃ」と。そこで、今度はそこ探しましょうとご主人に聞いたら、「連れて行ってください」と笑顔で答えた。
■仕舞い込んだ願いを叶えたい
人は高齢になって身体が弱り、様々な身体の制限や不具合をかかえると気持ちも弱くなっていく。そして残り少ない日々は、夢や希望よりも諦めの気持ちで占められていく。
しかし、あけみさんの願いを実現する取り組みは、身体の制限や不具合があっても、仕舞い込んだ願いを叶えることが本人に大きな力を与え、家族や関係者にも希望と大きな感動を与えることを証明した。
私はこれからも、このような「やりたい」を叶える取り組みを広げ、高齢者が笑顔と輝きを取り戻せる社会の実現を目指していきたい。
さぁ、2月3日。いざマハラジャへ。
■実施情報
●日時:2025年2月3日(月)19:00~
●場所:クラブ・ディスコ『マハラジャ六本木』
(東京都港区六本木6-1-3 六門ビル6F)
●概要:要介護認定5のあけみさんがディスコの一夜を過ごす特別なひととき
■会社概要
会社名 :合同会社Refine
本社 :〒104-0061 東京都中央区銀座一丁目22番11号
担当者 :廬梨華(女へんに華 / ロ・リファ)
事業内容:看護師、介護サポート、訪問介護、新宿区特定保険指導員
すべての画像