NTT Comが日本初のCatena-X オンボーディングサービスプロバイダ認定を取得
Catena-X Automotive Network e.V.とNTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com)は、自動車産業データスペース「Catena-X」のオンボーディングサービスプロバイダとして、NTT Comが日本で初めて認定されたことを発表します。なお、認定日は2025年2月17日です。
1.背景
Catena-Xデータスペースは、自動車産業のバリューチェーン全体で安全かつ相互運用可能なデータ連携を実現することで、産業全体のサステナビリティ・レジリエンス・生産性の向上をめざすグローバルなデータエコシステムです。
Catena-Xデータスペース経由でデータを連携するには、Catena-Xの標準や運用ルールを遵守し、必要な技術コンポーネントをシステム上に実装するなどの対応が必要となります。NTT Comは日本企業の中でもいち早く2022年よりCatena-Xに参画しており、先駆者としての知見を活かし、お客さまがCatena-Xデータスペースを利用するための実証実験を積極的に支援し、マネージドコネクタやデータスペース検証環境などのサービス化を行ってきました。
2.概要
オンボーディングサービスプロバイダは、Catena-Xデータスペースの利用を希望する企業に対し信頼できる窓口となり、「Cofinity-X」※1が運用するコアシステム環境への登録手続きをサポートします。
NTT Comのオンボーディングサービスプロバイダ認定は、Catena-Xアソシエーションが任命した外部の適合性評価機関(Conformity Assessment Body:CAB)による徹底的な監査を経て行われました。この認定は、NTT ComがCatena-Xアソシエーションによって定められた厳格なセキュリティおよびプライバシー基準を満たしていることを示しています。
3. エンドースメント
Catena-X Managing Director - Operations & Governance Hanno Focken
「私たちの認定プロセスは、Catena-Xの基準を満たす透明性と信頼性を確保しています。このプロセスを通じて、プロバイダのサービスのあらゆる側面で「相互運用性」と「データ主権」というコア原則が維持されることを保証します。この認定により、NTT Comがサービスプロバイダとして高い信頼性を持ち、プライバシーに準拠し、Catena-Xデータスペースでサービスを運用する準備が整っていることをCatena-Xデータスペースの全ての利用者に保証します。」
4. 今後の展開
NTT Comは、今回の認定によりDX戦略の一環としてデータスペースの利用を検討するお客さまへのサポート範囲をさらに拡大すべく準備を進めていきます。そして、データスペースの利用やデータスペースの構築・運用、データスペース間のシームレスな国際相互接続などを実現する統合的なサービスポートフォリオを提供します。
NTT Comは、お客さまがCatena-Xなどの世界各国のデータスペースを通じて、国内外のパートナー企業と安心・安全に相互接続できるようなデータ連携基盤の構築をめざし、持続可能でより効率的な産業社会の実現に貢献します。
※1:現在、Catena-Xデータスペースのコアシステム環境はドイツの法人「Cofinity-X」によって運用されています。