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第16回「日本語大賞」 入賞作品を発表  日本国内のみならず海外も含めて3,963点の作品から選出

~日本語の美しさや言葉のもつ力を見つめ直したい~

企業動向
2025年2月26日 11:00
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 「日本語の大切さを社会全体に呼びかけること」を目的に設立された日本語検定委員会は、日本語検定試験を実施しているNPO法人です。みなさんと日本語の美しさや言葉のもつ力を見つめ直したいという願いから「日本語大賞」を設け、年一回実施しています。

 第16回となる今回は、小学生・中学生・高校生の部「私のまちを表す言葉」、一般の部「ふるさとへの思い」をテーマに、広く作品を募集しました。募集期間は令和6年6月3日(月)~9月13日(金)で、ご応募いただいた作品は3,963点に及びました。第一次審査、第二次審査を経て、11名の審査委員による最終審査が行われ、部門ごとに優れた作品が選ばれました。結果はこちらをご覧ください。

(第16回日本語大賞 審査結果) https://www.nihongokentei.jp/grandprize/16_result.php



【文部科学大臣賞】

小学生の部  田中 夢乃(たなか ゆめの)  「音」

東京都 国立学園小学校3年生

『作品本文』

 私が住む町は、いつもやさしい音が聞こえてきます。自然や物や人間が出す、色々な音にかこまれて私はくらしています。家からは大きな駅が近いので電車の音がしたり、家の前には大きな通りがあるので車の大きな音がします。けれど畑や生産緑地、大きな公園からも自然の音がたくさん聞こえてきます。

 私は通学路で多くの音を聞いて、学校までの道を歩きます。毎年春には駅にツバメが来るので、巣を作るところからヒナが生まれて飛び立つところまでかんさつができます。

「ちーちちっ。という声は、親鳥にヒナがエサをねだる音なんだよ。」と駅員さんに教えてもらいました。(続きはウェブをご覧ください)

https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/16rd/sho_01.pdf


中学生の部  土屋 千紘(つちや ちひろ)  「私のまちロジャ」

シンガポール シンガポール日本語補習授業校3年生

『作品本文』

 私のまちを表す言葉は、「ロジャ」だ。

 「ロジャ」(Rojak)はマレー語で「色々なものを混ぜる」という意味で、シンガポールを代表するサラダのような前菜だ。ロジャの主な材料は揚げパン、きゅうり、パイナップル、イカやピーナツで、甘辛ソースで混ぜられている。そしてシンガポールには、中華風、マレー風、インド風のロジャがある。

 シンガポールは一九六五年の建国前から中華系、マレー系、インド系の移民が生活しており、まさに異なる文化や言語の「メルティングポット」だ。(続きはウェブをご覧ください)

https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/16rd/chu_01.pdf


高校生の部  小田島 誠慈(おだしま せいじ)  「一枚の壁が僕に教えてくれたこと」

埼玉県 筑波大学附属坂戸高等学校1年生

『作品本文』

 僕の第二のふるさとは、ドイツ北西部にあるデュッセルドルフという街だ。僕は、生まれて間もない頃から今年の三月まで、ずっとドイツで暮らしていた。デュッセルドルフには、いろいろな国にルーツを持っている人たちが暮らしている。肌や目、髪や顔の形もさまざまで、街を歩いていると実に多くの言語が聞こえてくる。

 その街のある公園に、コンクリートで作られた一枚の壁がひっそりと立っている。あの有名なベルリンの壁の一枚だ。公園のあちこちで家族がたわむれている。(続きはウェブをご覧ください)

https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/16rd/koko_01.pdf


一般の部  鈴木 惠子(すずき けいこ)  「ふるさと、汝を憎み、汝を愛す」

東京都

『作品本文』

 JR山陰線の安来駅からイエローバスに乗る。安来市体育館を過ぎ、バスは南西に向かう。飯梨川に掛かる矢田橋を渡る。左手に見えてくる山が、私の生まれた町のシンボル、月山だ。十数年前に整備され、山頂の木々のシルエットがはっきり見えるようになった。「春風吹けば月山も、広瀬の町も花ふぶき」。小学校の校歌が頭の中を巡る。

 私は、月山が目の前に見える家で生まれた。小学二年生の時、父母、弟妹の五人で東京に出た。そして、四年生の夏、私ひとりその町に戻ることになった。(続きはウェブをご覧ください)

https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/16rd/ippan_01.pdf



【日本語大賞とは】

NPO法人日本語検定委員会が日本語の持つ美しさや言葉の力を見直そうという趣旨で、日本語をテーマにしたエッセイや作文を募集するものです。



【主催・協賛・後援】

主催 特定非営利活動法人日本語検定委員会

協賛 読売新聞社/東京書籍/時事通信社/日本教育新聞社/教育新聞社/

   教育家庭新聞社/全私学新聞/語研株式会社/湘南ゼミナール/ブロッサム横浜/

   リーブルテック/学習調査エデュフロント/東京物流企画

後援 文部科学省/日本商工会議所/経団連事業サービス/海外子女教育振興財団/

   全国高等学校国語教育研究連合会/全国高等学校PTA連合会/

   スコーレ家庭教育振興協会/日本キャリア教育学会/手紙文化振興協会



【表彰】

小学生の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞3点、佳作5点

中学生の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞4点、佳作4点

高校生の部 文部科学大臣賞1点、優秀賞4点、佳作4点

一般の部  文部科学大臣賞1点、優秀賞2点、佳作4点


各受賞者はこちらをご覧ください。 https://www.nihongokentei.jp/grandprize/comment/16rd/index.php



【審査委員】

<審査委員長>

梶田 叡一(聖ウルスラ学院理事長)


<審査委員>

蕪木 豊(彩の国総合教育研究所評議員・元埼玉県教育局指導部長)/境 克彦(株式会社時事通信社代表取締役社長)/佐々木 文彦(明海大学大学院応用言語学研究科・明海大学外国語学部日本語学科教授)/佐藤 和彦(ハリウッド大学院大学教授・ハリウッド美容専門学校副校長)/城 重幸(豊岡短期大学教授)/新庄 秀規(読売新聞東京本社教育ネットワーク事務局長)/平林 正男(東京都高等学校国語教育研究会会長・東京都立保谷高等学校校長)/山内 純子(元全日本空輸株式会社取締役執行役員客室本部長)/吉元 由美(作詞家・作家・淑徳大学人文学部客員教授・洗足学園音楽大学客員教授)/渡辺 能理夫(東京書籍株式会社代表取締役社長)



◆法人概要

法人名:特定非営利活動法人日本語検定委員会

理事長:梶田 叡一

所在地:東京都北区堀船2-17-1

設立 :平成21年

特定非営利活動法人日本語検定委員会

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