YUM JAM、Uber Eats配達員の実態調査を実施 報酬や稼働時間などに関するアンケート結果を公開
合同会社YUM JAM(所在地:東京都中央区、代表:井手 庸介)は、2025年1月28日~2月4日にかけて、ウーバーイーツ配達員10代~50代の男女86名を対象に、「ウーバーイーツ配達員の実態調査」を実施しました。
▼デリバリー配達員によるデリバリー配達員のためのブログ https://www.yumjam.co.jp/delivery/
当社は、2020年5月に「デリバリー配達員によるデリバリー配達員のためのブログ」の運営を開始。フードデリバリー業界向けの情報発信を4年以上にわたって続けてきました。
今回、フードデリバリー業界に特化したメディアとして、配達員の実態を数値で把握することで、配達員の働きやすさの向上や業界全体の発展に役立つ情報を提供することを目的として、実態調査を実施しました。
【調査概要】
1.調査期間
2025年1月28日~2月4日
2.調査方法
インターネット調査
3.調査対象
10代~50代の男女
4.調査人数
86人
【質問内容】
1.ウーバーイーツ配達員で月にどれくらい稼いでいますか?
2.ウーバーイーツ配達員として1ヶ月あたり何時間稼働していますか?
3.主に稼働しているエリアはどこですか?
4.ウーバーイーツ配達員は専業と副業のどちらですか?
5.どの乗り物を使って配達していますか?
6.年齢は何歳ですか?
7.配達時にあると便利なグッズはどれですか?(複数回答可)
8.ウーバーイーツ配達員として稼働するメリットは何ですか?(複数回答可)
9.ウーバーイーツ配達員として稼働するデメリットは何ですか?(複数回答可)
10.これからウーバーイーツ配達員を始める方に向けてアドバイスはありますか?
11.これからもウーバーイーツ配達員を続けたいと思いますか?
■ウーバーイーツ配達員の月収、最多は『10,000~29,999円』で29.1%
月にどれくらい稼いでいますか?
はじめに、「ウーバーイーツ配達員の1ヶ月の収入」について尋ねたところ、以下のような結果となりました。
0~9,999円 :10.5%(9人)
10,000~29,999円 :29.1%(25人)
30,000~49,999円 :20.9%(18人)
50,000~99,999円 :20.9%(18人)
100,000~199,999円:12.8%(11人)
200,000円以上 :5.8%(5人)
最も多かったのは「10,000~29,999円」で、月5万円未満の収入の配達員は全体の約60%を占めており、比較的少額の収入にとどまる人が多いことがわかります。
一方で、月10万円以上の収入を得ている配達員は約18%、月20万円以上稼いでいる配達員は5.8%と少数派にとどまっており、安定した高収入を得るのは難しい状況がうかがえます。
■ウーバーイーツ配達員の稼働時間、最多は1ヶ月あたり『10~29時間』で37.2%
1ヶ月あたり何時間稼働していますか?
2つ目に、「ウーバーイーツ配達員の1ヶ月あたりの稼働時間」について尋ねたところ、以下のような結果となりました。
0~9時間 :17.4%(15人)
10~29時間 :37.2%(32人)
30~49時間 :19.8%(17人)
50~99時間 :16.3%(14人)
100~149時間:5.8%(5人)
150時間以上 :3.5%(3人)
ウーバーイーツ配達員の約55%は、月30時間未満の稼働であることがわかりました。
一方で、月50時間以上稼働している配達員は約25%おり、専業レベルで活動する人も一定数いることが確認できました。
■ウーバーイーツ配達員が最も多く稼働しているエリアは「東京都」で26.7%
主に稼働しているエリアはどこですか?
3つ目の質問では、「ウーバーイーツ配達員が主に稼働しているエリア」について尋ねたところ、最も多かったのは「東京都」で、全体の26.7%(23人)という結果になりました。
次いで、東京都を除く関東が23.3%(20人)で2位となり、首都圏エリアだけで全体の50%を占めることがわかります。
■ウーバーイーツ配達員の93%が副業として稼働、専業での稼働は少数派
専業と副業のどちらですか?
4つ目の質問では、「ウーバーイーツ配達員が専業か副業」かについて尋ねたところ、大半が「副業」として活動していることがわかりました。
仕事の合間や休日に効率よく収入を得られることが、多くの人にとって魅力となっていると考えられます。
■ウーバーイーツ配達員の移動手段、最も多いのは「自転車」で50%
どの乗り物を使って配達していますか?
5つ目の質問では、「ウーバーイーツ配達員が配達時に使用する乗り物」について尋ねたところ、最も多かったのは「自転車」で、全体の50%(43人)という結果になりました。
ウーバーイーツの配達員は、都市部を中心に自転車での配達が主流であることがわかります。自転車を選ぶ理由としては、初期費用がかからないことや、駐輪場所の確保がしやすいことなどが考えられます。
■ウーバーイーツ配達員の76.7%が20~30代、若年層が中心に活躍
年齢は何歳ですか?
6つ目の質問では、「ウーバーイーツ配達員の年齢層」について尋ねたところ、最も多かったのは30代で39.5%(34人)、次いで20代が37.2%(32人)という結果になりました。
この2つの年代で全体の76.7%を占めており、ウーバーイーツ配達員は20~30代の若年層が中心であることがわかります。
■ウーバーイーツ配達員にとって最も便利なグッズは「スマホホルダー」で21.5%
便利なグッズはどれですか?
7つ目の質問では、「ウーバーイーツ配達員が配達時にあると便利だと感じるグッズ」(複数回答可)について尋ねたところ、最も多くの配達員が「スマホホルダー」を挙げました。特に、全体の21.5%がこれを実際に活用しており、配達時の必需品といえる結果となりました。
スマホホルダーは地図アプリを使用したナビゲーションや配達状況の確認に不可欠なアイテムであるため、多くの配達員にとって欠かせない存在となっています。
■ウーバーイーツ配達員のメリット、最多は「好きな時間に働ける」で38.2%
稼働するメリットは何ですか?
8つ目の質問では、「ウーバーイーツ配達員が稼働するメリット」(複数回答可)について尋ねたところ、以下のような結果となりました。
好きな時間に働ける :38.2%(78人)
人間関係に悩まない :18.8%(39人)
週払いで報酬を得られる :14.0%(29人)
髪型や服装が自由 :9.7%(20人)
運動不足を解消できる :8.7%(18人)
工夫次第で効率的に稼げる:7.7%(16人)
飲食店に詳しくなれる :2.9%(6人)
最も多かったのは「好きな時間に働ける」で、全体の38.2%という結果になりました。
ウーバーイーツの配達業務はシフトに縛られず、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働けることが最大の魅力であることがわかります。
■ウーバーイーツ配達員の最大のデメリットは「売上が安定しない」で25.4%
稼働するデメリットは何ですか?
9つ目の質問では、「ウーバーイーツ配達員が感じるデメリット」(複数回答可)について尋ねたところ、最も多かったのは「売上が安定しない」で、全体の25.4%という結果になりました。
ウーバーイーツの報酬は注文数やインセンティブに左右されるため、日によって収入に大きな差が出ることが配達員にとっての大きな不安要素となっていることがわかります。
■ウーバーイーツ配達員のアドバイス、最も多いのは「収入面」で18.6%
始める方に向けてアドバイスはありますか?
10番目に、「ウーバーイーツ配達員として働く上でのアドバイス」について尋ねたところ、「ウーバーイーツは頑張り次第で稼げるものの、単価やエリアの影響を受けるため、効率的に働くことが重要」といったアドバイスが多く寄せられました。
また、「ピーク時間帯を活用すること」や「稼げる地域を把握すること」などの声もあり、収入を最大化するための工夫が求められていることがわかります。
ネガティブ意見として、「以前のようには稼げない」「専業としては厳しい」といった声が挙がりました。
一方で、「気軽に始められる点は魅力」「運動がてら副業として利用するのがおすすめ」といった前向きな意見も見られ、ウーバーイーツの働き方は人それぞれのスタイルによって評価が異なることがわかります。
■ウーバーイーツ配達員の約80%が「続けたい」と回答
配達員を続けたいと思いますか?
最後の質問では、「ウーバーイーツ配達員として今後も続けたいかどうか」について尋ねたところ、「ぜひ続けたい」+「どちらかと言えば続けたい」が合計80.2%(69人)にのぼり、多くの配達員がウーバーイーツの仕事を継続したいと考えていることがわかりました。
一方で、「どちらかと言えば続けたくない」と回答した人は16.3%(14人)、「続けたくない」と回答した人は3.5%(3人)となりました。合わせて19.8%(17人)が今後は継続を考えていないという結果になっています。
■まとめ
今回のアンケートを通じて、ウーバーイーツ配達員の働き方や収入、メリット・デメリットなど、その実態が明らかになりました。多くの配達員が「好きな時間に働ける」という柔軟性を魅力に感じる一方で、収入の不安定さや体力的な負担が課題として挙げられていることがわかりました。
ウーバーイーツを含むフードデリバリーサービスは、単に料理を届けるだけでなく、「より快適に」「より安全に」「より効率的に」稼働できる環境を整えることが、今後の成長に不可欠となるでしょう。また、顧客のニーズに合わせたサービスの拡充や、配達員のサポート体制の強化が、業界全体の発展につながると考えられます。
これからも、フードデリバリー市場は進化を続け、より多くの人にとって魅力的な選択肢となる可能性が高いでしょう。
合同会社YUM JAMでは、フードデリバリー業界のマーケティングに役立つ情報を数多く調査し、発信しています。
各種調査データは、引用元を記載していただければ自由にご利用いただけます。
【合同会社YUM JAMについて】
所在地 : 〒104-0061 東京都中央区銀座一丁目22番11号 銀座大竹ビジデンス 2F
代表者 : 代表 井手 庸介
URL : https://www.yumjam.co.jp/
お問い合わせ: https://www.yumjam.co.jp/contact/
事業内容 : ・Webメディア事業
・軽貨物運送事業
・フードデリバリーサービス出店サポート事業
・鯔背屋の運営
【一般の方向けのお問い合わせ先】
企業名 : 合同会社YUM JAM
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Email : media-team@yumjam.co.jp
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