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【プレマシード】「10代の6割が通信制高校は 良いイメージと回答。親世代は良くないイメージが過半数」 世代間でのイメージ差を調査!

調査・報告
2025年3月6日 10:30
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10代の学び・悩みを解決へ導くメディアを提供する株式会社プレマシード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:岩田 彰人)は2025年1月24日(金)~1月28日(火)に「通信制高校に関するイメージ調査」を行いました。(※1)



【調査背景】

2024年5月時点、通信制高校の生徒数は過去最多の29万118人を記録しました。通信制高校は、10代にとって身近な選択肢となっています。コロナ禍を契機に、多様な生徒のニーズに応えるべくポジティブな変化を遂げた通信制高校ですが、親世代(40代~50代)の理解はどの程度進んでいるのでしょうか。

本調査は、子世代(10代)と親世代の通信制高校に対するイメージや考えの違いを探り、世代間の意識の差を明らかにすることを目的とし、実施いたしました。(※2)



【調査結果トピックス】

・知り合いに通信制高校に通っている・通っていた人が「いる」との回答は全体の24.3%。10代では39.5%と高く、子世代は通信制高校を身近に感じていることが分かる。

・通信制高校のイメージについては、計45.7%が「良い」と回答。特に10代の58.0%が肯定的なイメージを持っている一方、親世代では60.5%が「良くない」と回答し、世代間での認識の差が明らかになった。

・通信制高校の仕組みについては「週1~5日、月数回など、自分のペースに合わせて登校日数を決められる」(52.2%)と認知されている一方、専門分野に特化したコースの存在などは認知度が低い結果に。



Q1. あなたの知り合いに、通信制高校に通っている方・通っていた方はいらっしゃいますか。(単数回答/n=600)


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この設問では全体の24.3%、実に4人に1人が「通信制高校に通っている/いた知り合いがいる」と答えています。割付別でみると、15~19歳は39.5%、40~49歳は20.0%、50~59歳は13.5%となっており、年齢が若いほど「いる」と回答した割合が高いです。また、10代の男女を比較すると、男性29.1%に対して女性は43.4%と回答しており、女性の方が通信制高校をより身近に感じられる状況と言えそうです。



Q2. あなたの通信制高校に対するイメージをお答えください。(単数回答/n=600)


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通信制高校のイメージについて「良い」は9.3%、「やや良い」は36.3%となっており、良いイメージ計(良いイメージ+やや良いイメージ)は45.7%です。(※3)親世代の39.5%に対して子世代は58.0%と高く、親子世代別の差が顕著に表れています。


<代表 岩田よりコメント>

コロナ禍で、オンライン学習の仕組みが整備されました。小中学校における不登校児童は、2024年10月時点で約34万6千人と増え続け(※4)、通信制高校に通う生徒は2024年5月時点で29万118人と過去最多を記録しています(※2)。

こうした背景を踏まえ、Q1「あなたの知り合いに、通信制高校に通っている方・通っていた方はいらっしゃいますか。」という設問では全体の24.3%、約4人に1人が「いる」と答えており、中でも10代は39.5%が「いる」と回答しています。この設問から、10代にとって通信制高校が身近な存在になっていることがわかります。


Q2「通信制高校に対するイメージをお答えください」の回答では、子世代における通信制高校の良いイメージ計は58.0%です。一方、親世代の良くないイメージ計は60.5%に達しており、「全日制高校に通えない生徒が行く学校」という自身が高校生だった30~40年前からイメージが変わっていないのかもしれません。

10代は身近な人が通信制高校に通うことでその存在を知り、認知が進んで、良いイメージを持っている可能性が高いと考えられます。親世代についても、いまの通信制高校のことが広く知れ渡れば、イメージが変わるのではないでしょうか。



Q3. 通信制高校が「良い/悪い」のイメージになった理由としてあてはまるものをお答えください。(複数回答/n=600)


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通信制高校のイメージの理由について、最も高いのは、「ニュースや新聞・TV・ラジオなどの情報」で29.7%です。次いで「友達やクラスメイトからの情報」が21.2%、「その他、知人からの情報」が15.5%、「SNSでの情報を見た…文字情報」が9.0%と続いています。この設問は親子世代別の回答に大きな差があり、親世代と子世代で情報の取り方が違うことが見て取れます。



Q4-1. 通信制高校のポジティブなイメージをそれぞれお答えください。(複数回答/n=600)


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ポジティブなイメージは「不登校の人でも高校を卒業できる」が最も高く39.7%です。次いで「仕事をしながら通える」が30.3%、「自分のペースで学校生活を送れる」が30.2%、「自分のペースで勉強ができる」「自由な時間ができる」がそれぞれ26.3%と続いています。



Q4-2. 通信制高校のネガティブなイメージをそれぞれお答えください。(複数回答/n=600)


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ネガティブなイメージは「ひきこもりが多い」が最も高く32.8%です。次いで「全日制高校で経験する学校生活と異なる」が28.5%、「いじめや人間関係に問題があった人が行くところ」が23.0%、「心や身体の健康に問題がある人が行くところ」が17.3%と続いています。



Q5. 通信制高校について、下記の項目の中であなたはどの程度知っていますか。(単数回答/n=600)


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通信制高校の認知度(認知計)について最も高いのは「通信高校に進学する場合、週1~5日、月数回など、自分のペースに合わせて登校日数を決めることができる」の52.2%(※5)です。次いで「一定の成績を修め、単位を修得し、定められた単位を習得すると卒業できる単位制が多い」が48.3%、「新入学や転入と編入を随時受け入れている高校が多い」が43.0%、「登校し先生から対面で指導を受けるスクーリングがある」が42.8%と続きます。一方、大学受験や専門分野(プロブラム、英語学習など)に特化したコースがあること、オンライン学習の充実ぶりなどの認知度は低い結果となりました。



<岩田のコメント>

Q3「通信制高校のイメージの理由」では、親世代はニュースや新聞・TVなどのメディアと知人から、子世代は友達やSNSによって通信制高校の情報を得ていることが分かります。


Q4はポジティブなイメージとネガティブなイメージの内訳です。通信制高校が不登校経験者の受け皿となっていること、自由な学校生活ややりたいことができることの認知は進んでいるようです。しかし、全日制高校とは異なる学校生活や人と違うことをすることがネガティブに捉えられているため、通信制高校に対して良くない印象をもつ人がいるのではないでしょうか。

また、10代女性はポジティブにもネガティブにも積極的に回答しています。その関心度の高さはイメージを変えていく上でカギとなるかもしれません。


Q5は通信制高校の仕組みや特徴に関する認知度調査です。通信制高校は高卒資格を取得するために必要な時間が全日制高校と比較して少なく、余白の時間があります。その余白の時間を活用して興味のあることにチャレンジできますが、通信制高校の環境や多様な選択肢の認知度は低い回答となりました。そのような通信制高校の取り組みを伝えていくことで、全日制高校とは異なる学校生活や人と違うことをすることをネガティブに考える方のイメージを変えることができるのではないでしょうか。



Q6. あなたが通信制高校について知りたいことをお答えください。※自身のお子様がいらっしゃる方は、あなたのお子様が通うことを検討する場合を想定してお答えください。(複数回答/n=600)


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通信制高校について知りたいことでは「学校生活」が24.7%で最も高く、次いで「学校の仕組み」が24.2%、「1日、1週間のスケジュールが23.7%、「学費や奨学金制度」が20.2%、「授業内容」も20.2%と続きました。性年代別でみると、女性10代は授業内容、進学率、自宅での過ごし方も高く、特に「1日、1週間のスケジュール」は41.4%もの人が知りたいと回答しています。


Q7. 通信制高校へ通う場合に不安に思うことをお答えください。※自身のお子様がいらっしゃる方は、あなたのお子様が通信制高校に通うとした場合(お子様が高校生以上であっても)を想定してお答えください。(複数回答/n=600)


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不安に思うことで最も高いのは「人間関係やどんな生徒がいるのか」で27.7%です。次いで「一般的な進学ルートから外れること」が24.0%、「全日制高校ではない高校にいくこと」が22.7%、「学費や奨学金制度」が21.2%と続いています。性年代別でみると、男性10代は「全日制高校ではない高校にいくこと」を不安視する割合が高くなっています。



Q8. 通信制高校へ通う場合に不安に思うことをお答えください。(自由回答/n=600)


・友達ができないのではないか(18歳/女性)

・有名大学へ進学できないような気がする(48歳/男性)

・勉強が理解できるか不安(52歳/男性)

・自分で時間の管理ができるか心配(43歳/女性)

・学費が高い(19歳/男性)

・社会性が身につかないのでは無いか不安(46歳/女性)

・実際に通うことにならないと分からない(19歳/女性)

・学校がどこにあるか分からない(19歳/女性)


不安に思うことのフリー回答では、人間関係、進路、学力・勉強、自己管理やモチベーション維持、学費、社会性、周囲からの偏見の順にコメントが多かったです。その他、「実際に通うことにならないと分からない」や「学校がどこにあるか分からない」といったコメントも寄せられました。



<代表 岩田よりコメント>

Q6「通信制高校について知りたいこと」の回答からは、全体的に学校生活や学校の仕組みについて知りたいと思っていることがわかります。中でも女性10代は通信制高校に通う生徒が身近に多く、関心度が高いためかスケジュールや授業内容、進学率などの割合が軒並み高く、「通信制高校に通うことになった場合」を自分事として考えているのではないかと推察できます。


Q7は「通信制高校に通う場合に不安に思うこと」の調査です。女性10代は他の性年代別と比較してどの項目も割合が高く、男性10代は「全日制高校ではない高校にいくこと」「一般的な進学ルートに外れること」に不安を覚えています。ただ、不安に思うのは悪いことではなく、通信制高校の正しい情報を伝えていけばポジティブなイメージに変えることができるかもしれません。



Q9. あなたが通信制高校に通うと考えた場合、どのような手段で情報収集を行いますか。※自身のお子様がいらっしゃる方は、あなたのお子様が通信制高校に通うとした場合(お子様が高校生以上であっても)を想定してお答えください。(複数回答/n=600)


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通信制高校に通う場合の情報収集方法については、「通信制高校の公式サイト」が47.8%で最も高かったです。次いで「通信制高校が比較できるサイト」が29.8%、「口コミサイト」が27.7%、「通信制高校のパンフレット」が21.8%と続きました。



Q10. あなたが通信制高校に通うとした場合、誰に相談すると思いますか。※自身のお子様がいらっしゃる方は、あなたのお子様が通うとした場合(お子様が高校生以上であっても)を想定してお答えください。(複数回答/n=600)


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通信制高校に通う場合の相談相手として最も割合が高いのは「母親」で31.2%でした。次いで「担任の先生」が30.8%、「父親」が21.3%と続きましたが、子世代は男女ともに母親と父親に相談する割合が高く、家族への信頼が感じられる結果となりました。



<代表 岩田よりコメント>

Q9の「通信制高校に関する情報収集方法」としては公式サイト、比較サイト、口コミサイトなどが多いです。

一方、Q10「通信制高校に通う場合の相談相手」としては10代男女がどちらも母親を1位に挙げました。この設問からは母親と子どものコミュニケーションが普段から活発で、母親が子どものために積極的に情報を集めようとする姿勢が垣間見えます。

また、親世代は通信制高校の個別相談会やオープンキャンパス、スクールカウンセラーに相談する割合が高く、通信制高校の先生や専門家と話して有意義な情報を得ることで子どもにとって最適な選択をしようと考えている節が見て取れます。



【結果について ― 代表 岩田 彰人】


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通信制高校のイメージは親世代と比較して、子世代が良いイメージをもち、10代では男性より女性が良いイメージをもっていることがわかりました。関心度についても同様の結果となっています。


不登校の生徒は増加傾向にあり、不登校に対する意識も変化しています。

学校は無理して通う場所ではなくなり、学校に「行けない」という生徒だけではなく、学校に「行かない」と選択するケースも増えています。実際、学校に行かない選択をした中高生から「自分らしく過ごすため、やりたいことをするために通信制高校に進学・転入した」と話を聞くことも増えました。


また、心身の不調や人間関係の問題を抱えて不登校になる生徒をはじめ、コロナ禍以降は明確な理由はなくとも学校に行く意味を見いだせず不登校になってしまう生徒も増えています。

不登校の原因は多様化しているのです。


通信制高校は、そんな多様化する不登校の受け皿として機能しています。通信制高校に通う生徒たちの多くが不登校を克服して大きな成長を遂げています。

通信制高校とそこに通う生徒がもっと身近な存在になれば、イメージも向上し、通信制高校で学ぶことが選択肢の一つになるのではないでしょうか。

プレマシードでは、通信制高校の「いま」を伝える活動を通して、通信制高校や生徒たちを身近な存在にしていきたいと考え、彼らをインターンシップで迎え入れています。



【調査概要】

調査手法 :ネットリサーチ

対象者条件:【性別】男性、女性

      【年齢】10代+40~50代の親世代

      【地域】全国

      【その他条件】40代~50代は子供有

割付   :15~19歳

      40~49歳

      50~59歳

      各200サンプル

調査期間 :2025年1月24日~1月28日


※1)調査結果は、小数点第二位を切り捨てた数値で表示しています。

※2)文部科学省「学校基本調査 令和6年度」(「政府統計の総合窓口(e-stat)」)

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00400001&tstat=000001011528

※3)「良いイメージ」と「やや良いイメージ」の小数点第二位以下も合計した値を表示しています。

※4)文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」

https://www.mext.go.jp/content/20241031-mxt_jidou02-100002753_2_2.pdf

※5)「詳しく知っている」と「聞いたことがある」の小数点第二位以下も合計した値を表示しています。



【Go通信制高校】

多様な角度から通信制高校やサポート校、技能連携校、高等専修学校を紹介するポータルサイトです。偏差値や知名度など単なるスペックの比較ではなく、10代の悩みややりたいことは個性としてとらえ、それを解決する学校の個性とのマッチングを目指します。

https://go-highschool.com/



【オフィシャルサイト】

10代の若者の学びへの価値観や彼らが抱える悩みへの認識には世間との大きなギャップがあります。この問題を解決に導くため、みんなでもっと自由に語りあえるようになれば今よりもちょっとだけ良い世の中になる気がする、そんな思いでさまざまな立場からのリアルな声を届けていきます。

https://prmaceed.co.jp/



【会社概要】

商号  : 株式会社プレマシード

代表者 : 代表取締役 岩田 彰人

所在地 : 東京都渋谷区神宮前2丁目18-19 the Folks 3B/3F

企業URL: https://prmaceed.co.jp/

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