2024年の販売実績は前年並み ー世界のパソコン*販売動向および今後の見通しー
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2025年3月6日 11:00 NIQ/GfK Japanは、世界主要約60ヶ国における小売店販売実績データ等をもとに、世界市場規模相当に拡大推計した2024年のパソコン販売動向および今後の見通しを発表した。
【概要】
・2024年の世界パソコン販売数量は前年並みで、コロナ特需以降の下落推移がとまった
・2025年の販売数量は前年比5%増を予測
・2025年の販売数量は前年比5%増を予測
【パソコン販売動向】
2024年の世界パソコン販売数量は前年並みで、2020年・2021年のコロナ特需以降は2022年・2023年と2年連続で1ケタ台後半の前年比下落が続いた推移がとまった。2024年も1-6月は前年を下回る販売だったが、7‐12月に改善した動きだ。2025年10月のWindows10サポート終了を控え法人向けで買い替え需要が出始めたことやコロナ初期に導入された教育向け端末の買い替え需要、また中国でパソコンが補助金政策の対象となったことも寄与した。
【今後の見通し】
2025年の販売数量は現在のところ約5%の前年比増を予測している。上記のような要素が継続することに加え、物価高の緩和や利下げといった消費環境の改善が続く想定だ。特にWindows10サポート終了に伴う買い替え需要が本格化することが期待される。一方で米国の関税政策が大きな不透明要素だ。現状は報復関税の応酬などには発展しない前提の見立てだが、今後の行方によっては消費環境の悪化も含めた影響が懸念される。またAI端末は直接的な需要の押し上げ要因とはなりづらいものの2025年も引き続き販売数量を伸ばすことが想定される。
* パソコン: デスクトップ・ノートブック・コンピューティングタブレット・メディアブック合計
GfK SIMAについて (Supply chain & Industry Market Analytics)
GfKのPOSパネルは世界最大規模であり、約60カ国・1,700万点以上の製品と10万社以上の販売店のデータを収集しています。GfK SIMAではGfKのPOSパネルに加え、マクロ経済などの外部要因を考慮した販売動向分析・予測を行っており、POSパネルにより最新の月次・週次販売速報をもとにした毎月のアップデートのご提案が可能です。市場全体に加えて主要部品の動向についても分析・予測を行い、半導体やディスプレイ関連などサプライチェーンの部材産業向けに情報提供をしております。AI端末やその部品構成(CPU・メモリー)といった切り口でも分析しております。対象製品はスマートフォン・テレビ・PC/タブレット・完全ワイヤレスイヤフォン・ウェアラブルデバイスとなります。