プレスリリース
大阪・関西万博のテーマ事業「いのちの未来」へ技術提供 京セラの通信技術で、人間の機能拡張を体験
京セラ株式会社(本社:京都市、代表取締役社長:谷本 秀夫)は、2025年に開催される日本国際博覧会(略称:大阪・関西万博)において、石黒 浩テーマ事業プロデューサーが担当するシグネチャーパビリオン※1「いのちの未来」に、京セラグループとしてローカル5Gによる高速通信技術、屋内測位技術、ウェアラブルデバイスによる人間の機能拡張などの最先端の通信関連技術を提供しますので、お知らせします。
シグネチャーパビリオン「いのちの未来」外観
シグネチャーパビリオン「いのちの未来」では、ロボットやAIなどの最新の科学技術が人間と融合することで「いのち」の可能性を飛躍的に拡げ、人間・社会の新たな在り方や人間とロボットが共存する未来社会が展示されます。
京セラは、本パビリオンにおいて、通信技術をはじめ、さまざまな技術で未来社会の実現に貢献していきたいと考えています。来場者が、アンドロイドやロボットとつながり、人間の能力が拡張された50年後の未来を、ぜひご体感いただきたいと思います。
※1: テーマ事業は大阪・関西万博を象徴・代表する事業であり、8名の専門家がつくるパビリオンは、テーマをそれぞれの哲学から語り深める「署名作品」でもあることから、「シグネチャーパビリオン」と名付けました。8名のテーマ事業プロデューサーが大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を、それぞれ固有の観点から解釈、展開し、未来に生きる人々に繋ぎ渡すパビリオンを建設します。
■提供する技術協賛の概要
1) 未来のスマートフォン・キャリアケース
パビリオン内で来場者が使用するスマートフォンは、企画から製造まで国内一貫体制で生産する京セラならではの安全安心な端末です。また、今回独自に制作したキャリアケースは、本パビリオンのコンセプトに合わせ、人間と技術が融合した新たな「いのち」の形の一例として、50年後の未来の新しい臓器をイメージしてデザインしています。
2) バイタルセンサ内蔵骨伝導イヤホン
骨伝導型スピーカーユニットとバイタルセンサを内蔵した新型イヤホンは、人間の聴覚やセンシング技術を拡張するべく、騒音環境下でもクリアに音が聞こえつつ、周囲の音も自然に聞こえる小型のオープンイヤータイプとして設計しています。また、来場者の状態をセンシングする機能も備えています。デザインは聴覚を拡張する「新しい感覚器官」をイメージしています。
3) ローカル5Gシステム
[京セラコミュニケーションシステム株式会社]
パビリオン内のアンドロイドやロボットとの高速通信を支えるローカル5Gシステムを提供します。さまざまな展示ルームを内包した複雑な構造である本パビリオンに合わせた高速無線通信網を専用設計しています。また、パビリオン内で来場者が使用するスマートフォンを通じて、来場者の位置をトラッキングできるような屋内測位システムを搭載した次世代の通信インフラを開発し、国内初※2となるローカル5G無線電波のみを利用した位置測位で展示物とのコンテンツ連動を実現しています。
※2: KCCS調べ。ローカル5G無線電波のみを利用した位置測位技術として(2025年3月13日時点)
4) LED照明
当社の最先端LED照明「CERAPHIC (R)」シリーズは、紫色LEDとRGB蛍光体の組み合わせにより、自然光に極めて近い色温度と高い演色性を実現しています。これにより、「いのち」の新たな在り方を展示する当パビリオンにおいて、生体に優しい光環境を創出するとともに、人の感性を豊かにする美しさとやすらぎの空間を提供します。さらに、省エネルギー設計と長寿命の特性により、環境負荷の低減にも大きく貢献。光の質にこだわる全ての方々の多様なニーズに応える「価値ある光」を体験いただけます。
※「CERAPHIC」は京セラ株式会社の登録商標です
■ 協賛テーマ事業の概要
テーマ 事 業 | いのちを拡げる |
パ ビ リ オ ン | いのちの未来 |
プロデューサー | 石黒 浩 (大阪大学教授、ATR石黒浩特別研究所客員所長) |
パビリオンの公式サイト | https://expo2025future-of-life.com/ |