「シェルター・居場所・就労支援」継続のプロジェクトを開始 ~児童養護施設等から巣立った若者が孤立せず、自立できるように~
福祉施設を運営している株式会社ベストサポート(所在地:千葉県千葉市、代表取締役:竹嶋 信洋)は、「TERAKOYA」(千葉市)において社会的養護経験者(ケアリーバー)※にシェルター・居場所・就労支援を提供し続けるため、クラウドファンディングサイトCAMPFIREにて2025年3月24日(月)から6月11日(水)まで支援プロジェクトに挑戦いたします。
URL: https://camp-fire.jp/projects/820406/view
※社会的養護経験者(ケアリーバー)とは、児童養護施設や里親などの社会的養護の保護(ケア)を離れた方(リーバー)のことです。
就労支援プログラム「きみらぼ友の会」
【児童虐待とケアリーバーの現状】
社会的養護の数は全国におおよそ42,000人おり、児童養護施設に入所している子どものうち約7割は、虐待を受けています。また、全国の児童相談所における児童虐待に関する相談対応件数は、児童虐待防止法施行前の平成11年度が1万1631件、令和4年度は21万4843件であり、約18.5倍に増加しています。「TERAKOYA」がある千葉県は11,219名で全国的にも多い数字となっています。
(参考:令和6年6月 こども家庭庁支援局家庭福祉課『社会的養護の推進に向けて』P5・P10、千葉県健康福祉部児童家庭課令和6年9月30日発表、令和4年度千葉県の児童虐待の状況)
ケアリーバーの多くは、親からの虐待や育児放棄などにより深い心の傷を抱えています。児童養護施設等で育つ子への自立支援に関し、原則18歳(最長22歳)までだった年齢制限は2024年4月に撤廃されましたが、いずれは施設を出なくてはなりません。親を頼れない若者が、住まいを借りようとしても、親以外の保証人では難しいこともあります。そのため、就職しても住み込みで働くことも多く、仕事を辞めれば家も同時に失うことにつながります。このような若者たちへの支援の必要性は非常に高いものの、不十分なのが現状です。
【ベストサポートがケアリーバーの支援に取り組むことを決めたのは】
ベストサポートでは、2011年8月から知的障害児支援、2019年4月からは18歳以上の重度知的障害者の生活・就労支援を行ってきました。「支援を受ける側」「支援する側」と分けられることのない、淡くグラデーションのかかった社会を目指しています。そんな町づくりをしている中で、4年前に「社会的養護」という分野に出会い、障害者だけではなくケアリーバーの課題もあると感じました。また、職員にケアリーバーを数名採用していたことも背中を押しました。
【シェルター・居場所・就労支援プログラムを提供する「TERAKOYA」】
「TERAKOYA」はシェルター・居場所・就労支援プログラムを提供しています。緊急時や住まいのない若者が一時的に入居できる宿泊施設のシェルターでは、ビニール袋一つを持ってやってくる若者がいたり、オーバードーズで何度も救急車を呼んだり、自ら命を絶とうとしたり、このように苦しむ若者たちを目の当たりにしました。ケアリーバーは「孤独」を感じています。TERAKOYAに集う若者たちも例外ではなく一様に「孤独」を訴えます。その孤独感を軽減できるよう居場所では、温かいご飯を提供し、仲間と食事を共にする大切さを感じてもらいたいと考えています。また、それぞれがそれぞれの過ごし方を尊重しながら自分らしくいられる空間でありたいとも思っています。
就労支援プログラムは、子どもたちに「希望と未来を」という想いで「きみらぼ」という名称にしました。毎月1回、会社経営者等による講義・名刺交換のコーナー・資格に関する講義などを通して「世の中には、働く場や働き方等の選択肢が多く存在している」ということを知ってもらい、将来、安心して生活し、社会の中で自立した生活が送れるようになることを目指しています。これまでの活動を通してわかったことは、就労支援プログラム(きみらぼ)は単なる就労支援だけではなく、信頼できる大人との関係構築の場でもあるということです。
就労支援プログラム(きみらぼ)の様子
TERAKOYA
【「TERAKOYA」に集う若者たちに聞いてみました】
若者たちにTERAKOYAについて聞いてみると「生きていく楽しみが増えた」「どこにいても省かれてばかりだったけれど、ここにいると『存在していてもいい』と思える」「ずっと生まれてこなければよかったと思っていたけど、『生まれてきてよかった』と思えるようになった」「働くってお金の為だけと思っていたけど、話をしてくれるゲストが楽しそうに働いていて、やりがいのために働くという事もあるんだと思った。」など、それぞれにとって意味のある場所になってきているようで嬉しく思います。
【クラウドファンディング挑戦の背景】
「TERAKOYA」は2021年8月に休眠預金活用事業「社会的養護下にある若者に対する社会包摂システム構築事業」での助成金を活用して立ち上げ、助成金終了後には自己資金で運営してまいりました。
財政状況は厳しいですが、この取り組みを継続させたいと考え、今回のクラウドファンディングに挑戦することを決めました。
【ケアリーバーが孤立せず、笑顔で暮らせる社会に】
生きる上で必要な心のエネルギーを削がれ、もがき苦しむ若者たちに対して、雨風を防げる緊急避難所のシェルター、誰かとつながれる居場所、働くための準備や働く場所の選択肢が得られる就労支援プログラムを今後も提供し続け、未来ある子どもや若者が孤立せず、笑顔で暮らせる社会を作っていきたいと考えています。
【クラウドファンディング概要】
期間 : 2025年3月24日(月)~6月11日(水)
目標金額 : 100万円
支援金使用目的: 拠点となるシェルター、居場所の家賃・光熱費、人件費、
イベントやワークショップの開催費用、その他の運営費
URL : https://camp-fire.jp/projects/820406/view
【「TERAKOYA」概要】
TERAKOYAでは、さまざまな理由から親元を離れ、児童養護施設や里親さんの元で生活している子どもたちやそこから独り立ちした若者達、地域の中で何とか生きてきた若者達を、多くの関係機関とネットワークを作りながら、サポートしています。
名称 :TERAKOYA
所在地 :〒264-0026 千葉市若葉区西都賀4-2-19
TEL :080-7409-0695
開所日 :月~土
開所時間:9時~18時
【会社概要】
会社名 : 株式会社ベストサポート
代表取締役: 竹嶋 信洋
所在地 : 〒264-0026 千葉県千葉市若葉区西都賀 4-1-10
事業内容 : 生活介護事業、児童発達支援、放課後等デイサービス、
短期入所、訪問介護グループホームの運営、
社会的養護アフターケア、自立援助ホーム運営
URL : https://b-e-s-t.jp/
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