プレスリリース
作・演出:鄭義信 出演:小宮孝泰 「令和版 線路は続くよどこまでも」5月9日より上演決定!
株式会社スーパーエキセントリックシアターでは、2008年に作・演出:鄭義信、出演:小宮孝泰として上演したひとり芝居「線路は続くよどこまでも」を、初演から17年たち日韓国交正常化60周年を迎えた2025年に「令和版」としてリニューアル上演いたします。
【表】フライヤー
【裏】フライヤー
本作は終戦時に朝鮮鉄道で働いていた小宮の父の体験を基に鄭義信が魂を込めて書き上げ、小宮孝泰が30をこえる役に挑んだ他に類を見ないひとり芝居です。
数多くの演劇人を魅了した傑作ひとり芝居を、ぜひ劇場でご覧ください。
■小宮孝泰 コメント
小宮孝泰
戦前は日本の国鉄だった朝鮮総督府鉄道の引揚者だった父のことを一人芝居に出来ないかと考えたのは20年近く前だ。資料を探し始めてから、思えば通じるという体験を実感した。当時横浜にあった満鉄OB会の図書コーナーで、駅の助役だった父・泰久の実名が登場する見知らぬ駅長の日記を発見したのだ。すぐに鄭義信さんに連絡して、この芝居はまさに蒸気機関車のように動き出した。あれから17年、形を変えながらも人生の節々で演じ続けてきた。今は私のライフワークと言う名に相応しい宝物だ。でもやっぱり、あの日記を発見した時に包まれた、70年の時を経た風のような感覚が忘れられないのだ。
■公演詳細
日時:2025年5月9日(金)~11日(日)
5月9日(金) :14:00 ★
5月10日(土):13:00、17:00 ★
5月11日(日):14:00
※開場は開演の30分間前
★アフターイベント企画開催
会場 : 小劇場楽園(下北沢)
チケット料金 : 前売り4,800円/シニア割4,000円(65才以上)/当日5,000円
チケット発売日: 4月5日(土)
チケット発売所: チケットぴあ https://w.pia.jp/t/senro/
イープラス https://eplus.jp/reiwa-senro/
お問い合わせ : 03-6433-1669(平日12時~17時)
info@set1979.com
■アフタートーク開催決定!
○5月9日(金)14時公演終了後
ゲスト:洪明花(俳優、翻訳家)
鄭義信書き下ろしの一人芝居を上演した二人のトーク。お楽しみに。
【プロフィール】
在日韓国籍三世として大阪市生野区に生まれる。大阪芸術大学卒業。
卒業後は演劇界に戻らず、韓国語の勉強を始め、イベントの司会やラジオパーソナリティなどの活動。27歳でニュージーランドに渡り、現地に滞在するフリースクールの日本学生たちと「男はつらいよ」のミュージカルを創作。演出や広報活動など、1年かけて向き合い、演劇に対する情熱が目覚め始める。帰国後すぐに上京し、女優としての活動を始める。2005年~2015年、劇団ユニークポイントに所属し、当劇団の全公演に出演。
日韓交流も盛んになり、韓流イベントの司会や、両国の戯曲翻訳、映画や演劇の現場通訳、プロデュースなど仕事の幅を広げる。 2014年、文化庁新進芸術家海外研修制度にて、韓国国立劇団で1年間俳優の訓練を受け、2015年に韓国国立劇場にて韓国デビューを果たす。
2017年、第9回小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞。2021年12月、幼少より憧れていた世界を魅了した舞姫、崔承喜のひとり芝居『母MyMother』を、鄭義信に書き下ろしてもらい公演。コロナ禍で約800名の動員を果たす。
2023年現在は日韓交流を活性化すべく、SORIFAを設立。様々な戯曲の翻訳・紹介やプロデュースを行なっているほか、演劇講師や韓国語講師としても活動しており、K-POP練習生の育成のために韓国語で演技レッスンも行なっている。
○5月10日(土)17時公演終了後
ゲスト:松倉大夏(ドキュメンタリー映画監督)
昨年、朝鮮をルーツに持つ薩摩焼の名跡・沈壽官家の420年以上にわたる歴史を背景に、日本と韓国における陶芸文化の発展と継承の道のりをひも解いた「ちゃわんやのはなし -四百年の旅人-」を撮ったドキュメンタリー監督。韓国と日本を題材に作品を作り上げた、二人のトークに注目!
【プロフィール】
神奈川県三浦市出身。法政大学大学院、フランス哲学専攻中退。在学中より、映画の現場に見習いとして潜り込む。2004年より映画などでフリーランスの助監督として活動。近年では、ドキュメンタリーの監督、短編の監督なども務める。
《監督/脚本》
2024年 ちゃわんやのはなし -四百年の旅人-
2022年 猿島ショートムービー「タイムレスアイランド」(脚本/編集/監督)
2020年 横須賀美術館「倉重光則+天野純治展 ミニマリズムのゆくえ」パフォーマンス映像(監督)
2016年 NHK「イッピン 岐阜・美濃焼」(ディレクター)
BS日テレ「小さな村の物語 イタリア」(ディレクター)
2014年 NHK「にっぽんリアル」 ※セルフドキュメンタリー(撮影/編集/監督)
NHK特集番組「零戦 搭乗員たちが見つめた太平洋戦争」(脚本協力)
※ATP賞グランプリ
2013年 WOWOWノンフィクションW
「君のことを忘れない~女優・渡辺美佐子の戦争と平和~」(ディレクター)
※日本民間放送連盟賞 特別表彰部門優秀賞受賞、文化庁芸術祭参加作品
2012年 NHK特集番組「巨大戦艦 大和 ~乗組員たちが見つめた生と死~」(脚本協力)
※ATP賞ドキュメンタリー部門優秀賞