報道関係者各位
プレスリリース
2025年4月16日 11:00
株式会社デージーネット

DKIM/ARC対応のメーリングリストシステムが利用できる 『Mailman 2』から『Sympa』への メーリングリストシステム移行サービスを2025年5月1日提供開始

オープンソースソフトウェア※1(以下、OSS)に特化したIT企業である株式会社デージーネット(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:恒川 裕康、以下 デージーネット)は、OSSのメーリングリストシステムである『Mailman 2(メールマン・ツー)』から『Sympa(シンパ)』へのメーリングリストシステム移行サービスを2025年5月1日に提供開始します。

メーリングリストシステム移行サービスを利用することで、既存の設定をそのまま活用してメーリングリストシステムを利用することが可能になります。


Sympa利用イメージ

Sympa利用イメージ


メーリングリストとは、登録されたメールアドレスにメールを一斉配布するための仕組みです。メールマガジンの配信のように組織外へのメール配送で利用する場合もあれば、社内の部署やプロジェクトメンバー間での情報交換として利用することもできます。



■Mailman 2利用の課題

『Mailman 2』とは、OSSのメーリングリスト管理ソフトウェアです。今では、『Mailman 2』にかわり、『Mailman 3(メールマン・スリー)』が、『Mailman』の新バージョンとしてリリースされています。しかし、『Mailman 3』は、日本語対応に一部問題があり、メールの内容によってメールが失われる場合があり利用することができません。また、『Mailman 2』は、Red Hat Enterprise Linux 8での、サポートが2024年6月で終了しており、現在はサポートを受けることができなくなっています。Red Hat Enterprise Linux 9では、『Mailman 3』を含むすべてのバージョンの『Mailman』を提供しておらず、日本のLinuxユーザは『Mailman』の利用が難しくなっています。そこでデージーネットでは、現在利用中の『Mailman 2』から別のメーリングリストソフトウェアである『Sympa』への移行サービスを開始しました。移行サービスでは、既存の設定をそのまま活用してメーリングリストシステムを利用することが可能になります。



■Sympaとは

1990年代に開発が開始された、メーリングリストを管理するためのソフトウェアです。OSSとして公開されているため、ライセンス料がかからず、アカウント数やメッセージの容量によって料金が変わることもなく導入が可能です。『Sympa』には、メーリングリストを作成するための基本的な機能に加え、マルチドメイン対応や、投稿の保管庫、各種カスタマイズ機能など、他のソフトウェアと比較しても十分な機能が揃っています。



■Sympaの特徴

1. WebUIからメーリングリストの管理が可能

『Sympa』は、リストの管理や設定をWebUIから行うことができます。『Mailman 2』ではWebUIではなくコマンド入力による設定が多いですが、それに比べて『Sympa』は直感的に操作がしやすいのが大きな特徴です。また『Sympa』はメールコマンドによる操作も行うことができます。


2. DKIM署名/ARC署名を付与できる

『Sympa』を通して配信するメールに対して、DKIM※2署名/ARC※3署名を付与することができます。2024年2月よりGoogle社および米国Yahoo社で適用された「メール送信者ガイドライン」では、メーリングリストシステムでGmail/Yahoo!メールのドメイン宛てにメールを配信する場合、ARCに対応する必要があると定義しています。その他にもいくつかの要件がありますが、これらに対応していないメールについては迷惑メールとして扱う、もしくは受信拒否となり、正しくメールを届けることができない可能性があります。通常、ARCの設定は手動で行う必要があり非常に手間がかかりますが、『Sympa』を利用することでこの手間を軽減することができます。



■移行できる項目

メーリングリスト移行サービスでは、主に以下の項目の移行が可能です。

・メーリングリスト

・メーリングリストの設定 ※

・リスト管理者

・リストの名称

・メーリングリスト内のユーザ

※設定項目によっては移行できないものもあります。



■価格

構築費用:2,387,000円~(ハードウェア別)(税込)

保守費用: 232,100円~(1年間)(税込)

※詳しくはお問い合わせください。



■デージーネットのサービス

1. システムの構築

デージーネットでは、OSSの構築やOSSのインストールが不安な企業向けに、構築サービスも提供しています。デージーネットで利用しているOSSは多岐にわたり、お客様に合ったOSSでシステム構築を行うことが可能です。


2. 導入後支援サービス

デージーネットでシステムを構築した場合、OpenSmartAssistanceという導入後サポートを提供しています。継続してシステム管理のサポートを行うサービスで、以下のようなサポートがあります。

・Q&A

・セキュリティ情報提供

・点検とチューニング

・障害調査、障害回避

・障害時オンサイト対応

・障害時システム再構築

・運用サービス

・ソフトウェアのアップデート



■参考URL

・メーリングリスト管理ソフトウェア~Sympa~

https://www.designet.co.jp/ossinfo/sympa/



■用語注釈

(※1) オープンソースソフトウェア(略称:OSS)とは、無償で利用でき、ソースコードが公開されているソフトウェアのことです。


(※2) DKIM(DomainKeys Identified Mail)とは、電子メールの送信ドメイン認証を行うための技術のひとつです。SPFの認証方法とは異なり、電子署名を用いて検証を行います。なりすましメールやメールの改ざんなどの対策に有効です。


(※3) ARC(Authenticated Received Chain)とは、メールが転送された際に、最終的な受信者がそのメールの信頼性を判断できるようにする仕組みです。



■会社概要

会社名: 株式会社デージーネット

代表者: 代表取締役 恒川 裕康

本社 : 〒465-0025 愛知県名古屋市名東区上社四丁目39-1

資本金: 4,000万円

URL  : https://www.designet.co.jp/

TEL  : 052-709-7121

FAX  : 052-709-7122



<一般の方からのお問い合わせ先>

https://www.designet.co.jp/contact/