報道関係者各位
プレスリリース
2025年4月23日 16:00
相鉄グループ

都市型地産地消植物工場の実証事業を開始【相鉄ホールディングス・エコデシック】

相鉄ホールディングスとエコデシックの業務提携による

~相鉄線を活用した「貨客混載」による効率的な輸送も実施~

相鉄グループの相鉄ホールディングス㈱(本社・神奈川県横浜市西区、社長・滝澤 秀之)と㈱エコデシック(本社・千葉県柏市、代表取締役・後藤 秀樹)は、2025年4月23日(水)から、相鉄線沿線において、「都市型地産地消植物工場の実証事業」(以下、本実証事業)を開始します。なお、相鉄グループとして「植物工場」の実証事業を行うのは、初めてとなります。
本実証事業は、「相鉄アクセラレータープログラム※1」を通じ、エコデシックと検討を進めてきたものです。持続可能な社会の実現と地産地消の促進などを目指し、相鉄線沿線において多品種少量の野菜を生産・販売する「都市型地産地消植物工場」の事業化に向けた取り組みの一環で行います。
本実証事業では、相鉄グループが所有する未活用の施設や土地を活用し、小型植物工場(以下、植物工場)を開設、リーフレタス類やバジルをはじめとするハーブ類など、食卓を彩る様々な野菜を生産し、スーパーマーケットの「そうてつローゼン」などで販売します。近隣地域での地産地消を促進し、必要な量だけ野菜を生産することで、フードロス削減にも貢献します。
また、物流分野の人手不足や環境負荷といった社会課題の解決に向け、相鉄線を活用した「貨客混載※2」輸送による駅基点の野菜流通モデルを構築します。混雑の少ない時間帯に列車内スペースを利用した短距離野菜輸送を行うことで、輸送費の削減や野菜の鮮度向上を図るとともに、省エネルギー化とCO2の排出抑制を実現し、より環境負荷の少ない物流インフラの確立を目指します。
相鉄ホールディングスとエコデシックは、本実証事業を通じて、地域に根差した食の物流インフラの定着や、持続可能な食や農業の未来に貢献してまいります。
※1 スタートアップと共創し、相鉄グループの事業や沿線資源活用による、イノベーションエコシステム構築を目指す取り組み。
※2 相模鉄道の旅客営業規則の範囲内で実施。旅客と貨物を同一車両で輸送しますが、ご利用のお客さまの安全と快適性を最優先に運行を行います。
本実証事業における各社の役割(イメージ)
本実証事業における各社の役割(イメージ)

本実証事業の概要

1. 期間

2025年4月23日(水)から3年を予定

2. 目的

◯持続可能な社会の実現と食の物流インフラの構築、地産地消の促進、そして新鮮で安心・安全な野菜を年間で安定供給できる環境を整備すること。
◯鉄道による「貨客混載」輸送により、物流分野の人手不足など社会課題の解決や、省エネルギー化・CO2排出削減による環境負荷を低減すること。
◯軽作業が多い植物工場で働く場をご提供することで、障がい者やシニア層を含む、新たな雇用機会を創出し、共生社会の実現を目指すこと。

3. 内容

【植物工場での野菜の栽培・販売】
相鉄グループが所有する未活用の施設や土地を 活用し植物工場を開設、野菜を栽培し、以下店舗 などで販売を行う予定です。
・販売する店舗例
スーパーマーケット「そうてつローゼン」

【相鉄線を活用した「貨客混載」輸送】
混雑の少ない時間帯など、列車内空きスペースを利用した短距離野菜輸送を実施する予定です。
・輸送範囲
相鉄いずみ野線「緑園都市駅」から各販売店舗最寄り駅まで、貨客混載で野菜を輸送予定。
本実証事業の流れ(イメージ)
本実証事業の流れ(イメージ)

4. 各社の役割

【相鉄ホールディングス】
(1)未活用資産の有効活用
相鉄グループが所有する未活用の施設や土地を植物工場として活用。相鉄線沿線での効率的な生産拠点の確立を目指します。
(2)「貨客混載」による、効率的な物流インフラの構築と鮮度・品質の維持
「貨客混載」輸送により輸送費とCO2排出の削減を実現するとともに、相鉄線沿線内で生産・流通を完結させることで、野菜の鮮度保持と廃棄削減に貢献します。
(3)生活者との接点を活かした、相鉄グループ独自のブランド野菜の生産
生活者のニーズを収集し、相鉄独自のブランド野菜の生産を目指します。

【エコデシック】
(1)ニーズに応じた柔軟な野菜生産
高速安定栽培や多品種少量の同時栽培技術により、生活者や流通のニーズに応じた柔軟な供給を可能にします。
(2)フードロスの削減
需要に応じた生産量で、余剰在庫や廃棄を抑制し、持続可能な食の循環を実現します。
(3)多様な人材の就業を支援
作業が比較的容易であり、障がい者やシニア層を含む多様な人材の雇用機会を創出します。

5. 今後の予定

本実証事業を通じて、都市型地産地消植物工場の運営ノウハウを蓄積するとともに、その有効性を検証し、事業の拡大および食のインフラとしての社会実装を目指します。

植物工場の概要

1. 施設名

相鉄グリーンラボ(SOTETSU GREEN LAB)

2. 所在地

横浜市泉区緑園三丁目2番地3

3. 施設コンセプト

「都市に根を張り、未来を育てる。」
相鉄グリーンラボ位置図
相鉄グリーンラボ位置図

相鉄ホールディングスの概要

1.会社名

相鉄ホールディングス株式会社

2.所在地

神奈川県横浜市西区北幸2丁目9番14号

3.代表者

滝澤 秀之

4.事業内容

グループ経営事業

5.資本金

388億303万4,708円

エコデシックの概要

1.会社名

株式会社エコデシック

2.所在地

千葉県柏市柏6-9-18

3.代表者

後藤 秀樹

4.事業内容

独自栽培技術「アグロファクター」による植物工場開発

5.資本金

2,950万円