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ソーシャルプロダクツ・アワード2014 大賞および特別賞が決定!  大賞は「QUON」(株式会社クレコス)が受賞

一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会(東京都中央区、会長:江口 泰広)は、デザインや機能などの「商品性」のみならず、環境や人・社会への配慮である「社会性」も兼ね備えた商品・サービスを表彰する『ソーシャルプロダクツ・アワード2014』を開催し、合計33点の優れた商品・サービスにソーシャルプロダクツ賞を授与しました。
今回は、その33の商品・サービスの中から、特に優れたソーシャルプロダクツとして大賞および特別賞を決定しましたので発表いたします。


SPAマーク

■大賞
(全受賞対象の中で商品性・社会性の面から最も優れていると評価されたものに授与されます)

商品名:「QUON(クオン)」(化粧品)
団体名:株式会社クレコス(奈良県)

<概要>
農薬も肥料も使わない“自然農”という栽培方法で、耕作放棄地を再生し栽培された大和茶を主成分に、良質な国産の原料のみを使用したオーガニックコスメ。その原料の抽出や商品パッケージ作りを福祉施設に依頼するとともに、パッケージに使う手漉きの紙には自社で間伐した国産材を使用している。オールインワンセラムで天然成分100%、化学成分完全フリー。性別・年齢を問わない上質でユニセックスなデザインにこだわりながら、本商品を通して日本の農業・福祉・森林それぞれの分野に貢献できる仕組みを作っている。


■特別賞
「優秀賞」、「生活者審査員賞」、「各種特別賞」の3種類があります。

1) 優秀賞
(全受賞対象の中で商品性・社会性の面から大賞の次いで優れているものに授与されます)

商品名:「COTTON NOUVEAU(コットンヌーボー)」(タオル)
団体名:IKEUCHI ORGANIC株式会社[旧池内タオル株式会社](愛媛県)

<概要>
紡績工場も含むすべてがEU規格の認証を受けるオーガニックコットンのタオルで、「ワインのように今年のタオルを味わう」をコンセプトに作られている。本当のオーガニックコットンは「自然(ありのまま)」という考えのもと、毎年異なる繊細すぎるその品質を個性と捉え、まるでボジョレー・ヌーボーのように今年のコットンを味わうのが「コットンヌーボー」。綿花、綿糸は原則フェアトレードで、売上の一部は原綿産地であるタンザニアの井戸設置費用に活用されている。また、2013年、日本企業として初めてWindMade認証を取得。

2) 生活者審査員賞
(全受賞対象の中で生活者審査員から最も高い評価を得たものに授与されます)

商品名:「MERRY RICE 英田上山棚田米」(お米)
団体名:一般社団法人上山集楽(岡山県)

<概要>
典型的な過疎・高齢化と空洞化が進んでいる岡山県の上山地区において、耕作放棄地や放置山林、古民家などを未利用資源と捉え、日本有数の棚田が広がっていた同地の空間的価値を高め、ブランド作りを進める中で生まれたお米。棚田利用の中心を担う本商品は、自然栽培で安全・安心を提供しながら、若い移住者と地元民が進めている集落再生のストーリーの象徴でもある。パッケージは、水谷 孝次氏によるデザインで日本パッケージデザイン大賞2013を受賞。

3) 特別賞「ストーリー」
(全受賞対象の中で、特に評価すべき「ストーリー性」を持っているものに授与されます)

商品名:「DEERHORN DREAM CATCHER」(アクセサリー)
団体名:一般社団法人つむぎや(東京都)

<概要>
宮城県石巻市・牡鹿半島牧浜地区(漁村)の女性の手による、鹿の角と漁網の補修糸を使ったアクセサリー。持ち主に良い夢を運んでくれるお守りのドリームキャッチャーをモチーフに、古来より水難・海難のお守りである鹿の角に復興への祈りを込めてデザインしている。震災以降、一日中仮設住宅の中で仕事も話し相手もなく困っている人々に、各々の役割としての仕事をつくり、わずかながらでも収入をもたらすこと、そして住民同士の交流の機会を創出し、コミュニティを再生することを目指してこの商品は生まれた。

4) 特別賞「仕組み」
(全受賞対象の中で、特に評価すべき「仕組み」を持っているものに授与されます)

商品名:「アールグレイ紅茶」(紅茶)
団体名:特定非営利活動法人パルシック(東京都)

<概要>
スリランカ南部のデニヤヤで小規模に茶葉を栽培していた農家が、パルシックの支援のもと、有機栽培に転換して作った茶葉を使用した紅茶。農家の人々は牛を飼い、そのミルクを通じて栄養をとったり、それを販売して収入の足しにするとともに、牛の糞を利用して作った堆肥を茶畑に混ぜたり、スパイスや果物の木を茶畑に植えたりすることで土壌に栄養分を与えて健康的な茶木を育てている。パルシックはその茶葉をフェアトレードで調達し、現地の有機紅茶加工場で紅茶にして、有機のベルガモットオイルで着香している。ルフナ茶のコクとベルガモットの爽やかな香りが絶妙のハーモニーを奏でる。生産者にも、飲む人にも、そして環境にもやさしい紅茶。

5) 特別賞「アイデア×デザイン」
(全対象商品の中で、特に評価すべき「アイデアおよびデザイン」を持っているものに授与されます)

商品名:「プルタブバッグ」(バッグ)
団体名:株式会社福市(大阪府)

<概要>
ブラジルの首都ブラジリアの郊外では経済格差による貧困に喘ぐ地域が多く存在するが、そこで地元の伝統的な技法であるクロシェット編みを用い、リサイクルのプルタブを使用した、モダンでスタイリッシュなバッグを製造している。バッグのデザインは、主にFair Trade Federationに加盟するESCAMA社(アメリカ)で行われており、結果として、現代のファッションに溶け込み、使い勝手もよい高品質な製品に仕上がっている。

※それぞれの詳細は、 http://www.apsp.or.jp/spa2014/ をご参照ください。


■審査方法
・大賞、優秀賞および各種特別賞
一次(社会性)および二次(商品性)の審査結果をもとに、別途設けられた特別審査員会によって大賞、優秀賞ならびに各種特別賞を決定。

・生活者審査員賞
公募によって選ばれた30名の生活者が実際に商品を見ながら、社会性・商品性の審査を実施し決定。


■特別賞審査員会
特別賞審査員会は、一次および二次の審査員長、副審査員長である下記メンバーによって構成されています。

神原 理 :専修大学 商学部教授
渡辺 龍也:東京経済大学 現代法学部教授
江口 泰広:学習院女子大学 国際文化交流学部教授
白鳥 和生:消費生活アドバイザー


【展示会のお知らせ】
大賞・特別賞を含む、ソーシャルプロダクツ賞を受賞した全33商品・サービスの展示会を以下の通り開催します。単なるモノではなく、商品性と社会性を持ち合わせたこれからの時代の商品・サービスを見て取ることができるまたとない機会です。

◆展示会場(東京)
場所  :OVE南青山
     東京都港区南青山3-4-8 KDXレジデンス南青山1F
     (Tel 03-5785-0403)
     東京メトロ銀座線 外苑前駅1a出口から徒歩8分
     ( http://www.ove-web.com/minamiAoyama/ )
開催期間:3月5日(水)~16日(日)(ただし、月曜日はお休み)
開場時間:10:00~19:00(ただし、最終日は17時まで)
入場  :無料

◆展示会場(大阪)
場所  :OVE中之島
     大阪府大阪市北区中之島2-3-18
     中之島フェスティバルタワー フェスティバルプラザ1F
     (Tel 06-6223-2626)
     地下鉄四つ橋線肥後橋駅、京阪中之島線渡辺橋駅から直結
     ( http://www.ove-web.com/nakanoshima/ )
開催期間:3月20日(木)~23日(日)
開場時間:10:00~20:00(ただし、最終日は17時まで)
入場  :無料


◆ソーシャルプロダクツとは
エコ(環境配慮)やオーガニック、フェアトレード、寄付つき、地域や伝統に根差したものなど、人や地球にやさしい商品・サービスの総称で、購入者がより良い社会づくりに関する行動や団体と繋がることができるものをいいます。


◆ソーシャルプロダクツ・アワード(SPA)とは
ソーシャルプロダクツ普及推進協会が主催するSPAは、人や地球にやさしい商品・サービス(=ソーシャルプロダクツ)の普及・推進を通して、持続可能な社会を実現することを目的に、優れたソーシャルプロダクツを表彰する日本で唯一の制度です。第一回の昨年は、サラヤ株式会社の「Happy Elephant 洗たくパウダー」が大賞を受賞しました。

SPAは、優れたソーシャルプロダクツの情報を生活者に広く提供するとともに、ソーシャルプロダクツを通して社会的課題の緩和・解決に取り組みながら持続可能な社会づくりに貢献する企業・団体を応援することを目的としています。

<審査の特徴>
一次審査と二次審査の二段階で構成され、前者では「社会性」を、後者では一次審査を通過したものに対して主に「商品性」を、有識者や専門家が審査します。さらに、公募によって選ばれた一般の生活者も二次審査に参加し、生活者の視点から社会性や商品性を審査します。

<審査における評価項目>
(1) 「社会性」として、環境だけでなく人(社会的弱者)や社会(地域、伝統)への配慮を評価
(2) 「社会性」のみならず、品質や機能、デザインといった「商品性」を評価
(3) 商品・サービスが生まれた「背景」や「ストーリー」およびそれを普及させるための「仕組み」を評価

<SPAマーク>
賞を受賞した商品・サービスは、社会性と商品性が高いレベルで調和している証として「SPAマーク」を掲示することが可能です。


◆ソーシャルプロダクツ普及推進協会とは
「ソーシャルプロダクツ」の普及・推進を通じて、生活者や企業などと共に、持続可能な社会の実現を目指す非営利の組織です。

<協会概要>
名称 : 一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会(APSP)
設立 : 2012年7月
所在地: 東京都中央区銀座5-12-5 白鶴ビル3F
会長 : 江口 泰広(学習院女子大学国際文化交流学部教授)
URL  : http://www.apsp.or.jp

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