ソーリン、 体外循環用ハードシェル静脈リザーバー『インスパイアHVR』販売開始

ソーリン・グループの日本法人であるソーリン・グループ株式会社(本社：東京都千代田区、代表取締役社長：杉山 純男)は、ソーリン・グループ・イタリア社製の新型ハードシェル静脈リザーバー『インスパイアHVR、インスパイアHVR DUAL』の外国製造指定管理医療機器製造販売認証を取得し販売を開始いたしました。

『インスパイアHVR』

ソーリン・グループ： http://www.sorin.co.jp/


ソーリン・グループは心臓外科手術に伴って行われる体外循環に関連する製品を多く取り扱っている世界的なリーディング・カンパニーです。世界中で行われている心臓手術の3例のうち2例においてソーリン製品が使われております。

この度販売開始いたしました『インスパイアHVR、インスパイアHVR DUAL』は、ソーリン・グループの長年の研究開発で培われた経験、世界中の臨床家からのインプット、そして先進の製造技術に「インスパイア」された2種類の新しいハードシェル静脈リザーバーです。

製品の特徴として、混入してきたエアーの処理効率の向上を目指したデザイン、体外循環中の血液希釈率の減少を目的としたダイナミック・オペレーティング・ボリューム(DOV：操作上必要な容量)の削減があります。

さらに、血液が接触する面は、血管内皮表面を覆っているリン脂質と類似した構造を持つ高分子ポリマー「リン脂質ポリマー」でコーティングされています。リン脂質は、たんぱく質の吸着をはじめとする血液の異物反応を誘導しにくい特性を持っています。

また、『インスパイアHVR DUAL』では血液分離バルブにより貯血槽を2つに分け、活性化された吸引血の分離保持が可能です。分離血は自己血回収システムによって容易に洗浄を行うことができます。必要に応じ何時でも分離方式から混合方式に切り替えて使用することが可能です。

『インスパイアHVR』の持つこれらの特長は体外循環の安全水準の向上に寄与し、患者の方々ならびに医療機関の方々に大きな便益をもたらすものと期待しています。

販売名　　　　　:インスパイアHVR
医療機器認証番号:225AABZI00224000


【ハードシェル静脈リザーバーとは】
ハードシェル静脈リザーバーとは心臓や大きな血管の手術など、心臓の動きを止めて手術を行う場合に体外循環回路中で、体内より脱血された静脈血や、胸腔内や心腔内の血液をろ過・除泡した後に貯留し、患者の循環血液量を調整するために使われる医療機器です。


【ソーリン・グループについて】
ソーリン・グループ( http://www.sorin.com )はミラノ(イタリア)に本社を置く世界的な医療機器メーカーであり、循環器疾患治療分野におけるリーディング・カンパニーです。心臓外科と心臓不整脈治療の2つの主要な治療分野にフォーカスして医療技術を発展させ、製品の製造・取引をしています。［心臓外科製品：開胸手術のための心臓血管外科製品と心臓弁修復または置換のための製品、心臓不整脈マネジメント製品：植込み型心臓ペースメーカー、植込み型除細動器、心臓再同期治療機器］。毎年100万人以上の患者さんが80カ国以上の国々でソーリン・グループの製品により治療を受けており、2013年の売上高は7億3,850万ユーロ(約958億円※)、従業員数は約3,750人です。また、2004年1月にミラノ証券取引所に株式を上場しています。

※2013年平均レート


【製品に関するお問合わせ先】
ソーリン・グループ株式会社　マーケティング本部
TEL　： 03-3595-7630
FAX　： 03-3595-7631
URL　： http://www.sorin.co.jp