補聴機の「聞こえにくさ」を殆ど解決した『ホワイトイヤー』新モデル発売　 電子回路の改良で、健康な耳と同等の聞こえ方を実現

ラージ有限会社(所在地：東京都品川区、代表者：大島 賢一)は、健康な耳と同等の聞こえ方の補聴機(※)『ホワイトイヤー』の新モデルを、4月2日(水)に発売しました。

『ホワイトイヤー』製品写真

『ホワイトイヤー』は、従来の補聴機の常識であった「雑音まで大きく聞こえ、声を聞き取りづらい」という問題が解決された、健康な耳と同等の聞こえ方の補聴機です。このような機能を電子回路で実現したのは世界で初めてです(当社調べ)。
旧モデルは2008年に発売以来、従来の補聴機で不便を感じていた多くの方にご好評をいただきました。しかし、旧モデルでは高い周波数信号の処理が不十分だったため解決すべき問題として残っていました。新モデルでは、内部の電子回路を大きく改良し、旧モデルで未解決だった高い周波数信号が適正に処理されるようにした結果、健康な耳と同等の聞こえ方が実現しました。


【「健康な耳」と「補聴機」の違い】
健康な耳では全く気にならない雑音が、補聴機を使うと異常に強く聞こえます。そのため、「音に神経を集中しないと聴き取れない」「遠くの声が聴き取れない」「騒がしい環境で言葉を聴き取れない」等、補聴機使用者は大変多くの問題に悩まされ続けてきました。
この問題に対する答えとして、健康な耳で雑音が気にならないのは人体器官の驚異的な能力の結果であり、補聴機で雑音がうるさく聞こえるのはやむを得ないというのが通説でした。

当社では、この通説を覆すべく研究を重ね、補聴機使用時の聞こえ方の違いは、耳穴の中につくり出される「音」の違いであることを突き止めました。そこで、電子回路によって補聴機から出る音を制御し、補聴機を使わない場合と同等の音を耳穴の中につくり出すことに成功しました。
これにより、補聴機を使用しても、使用しない場合と同等の聞こえ方が実現されたのみならず、平均的な補聴機では聞こえなかった深刻な難聴の方でも言葉を聴き取れた例が多くあります。


【自然な「音」をつくる制御機構】
従来の補聴機が耳穴の中に自然な音場をつくり出せない原因は、イヤホンが装着されると耳穴が小さな密閉空間になるためです。
図1はイヤホンが装着された場合のイヤホンと耳穴の断面図ですが、この状態でイヤホンが音声信号で駆動されると、イヤホンの振動板が左右に動きます。その結果、耳穴内の空気が振動(＝圧力変化)して、それが鼓膜を振るわせ、人は音を認識します。

図1： http://www.atpress.ne.jp/releases/45166/img_45166_2.png

このとき、小さな音、つまりイヤホン振動板の動きが小さいとき、耳穴内の圧力は健康な耳で見られる自然な変化に近い動きをします。しかし、イヤホン振動板の動きが大きいと、密閉小空間である耳穴内圧力は異常に大きく変化して鼓膜に負担がかかります。これが不快の原因です。

従来の補聴機では、大きな音による振動板の動きを小さくすると、小さな音による振動も小さくなって音が聞こえなくなってしまい、自然な音を再現できませんでした。そこで、『ホワイトイヤー』は、小さな音はそのままに、大きな音に対しては振動板の動きを抑制して、耳穴内圧力変化がどんな大きさの信号に対しても自然な変化をするようにしました。


■製品概要
製品名　： ホワイトイヤー
発売日　： 2014年4月2日
型名　　： WHT-201A
販売価格： 79,920円(税込)
URL　　 ： http://large.rgr.jp/H-aid/WHTG/

※旧モデルと内部回路は全く別ですが型名は同じです。外観上異なるのは電源LEDの色のみです。ご購入、ご紹介される際は、ご注意下さい。


【一般のイヤホンへの応用について】
本製品の技術を応用することで、補聴機だけでなく、イヤホンやヘッドホンによるステレオ音の再生品質が向上できます。特に、当社の技術を利用したイヤホンによるステレオ方式は、従来のイヤホン・スピーカーよりも音の定位(音源場所)の再生に優れています。
近年、メガネ型ディスプレー等のウェアラブル機器の発達により、イヤホン・ヘッドホンで音を聞く機会が増えることが予想されます。当社技術は、音の明瞭性にも強みがあるので、テレビ会議やネット教室等での活用も期待できます。


※文中の「補聴機」は、医療機器である補聴器だけでなく、医療機器以外(集音器等)も含むと言う意味で「補聴機」としています。


■会社概要
会社名　： ラージ有限会社
会社設立： 2001年4月
責任者　： 大島 賢一
資本金　： 300万円
所在地　： 〒141-0031 東京都品川区西五反田6-25-2-303
URL　　 ： http://large.rgr.jp/