2014年「IEEEロボット・オートメーション賞」を IEEEフェロー 広瀬 茂男教授が受賞
二足歩行、四足歩行、水中移動、ほふく前進可能なロボット開発のパイオニア
2014.06.05 17:00
IEEE(アイ・トリプル・イー)は6月4日、2014年の「IEEEロボット・オートメーション賞」をロボット工学のパイオニア 広瀬 茂男教授に贈ることを発表しました。
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広瀬教授
広瀬教授は独自の手法で蛇型ロボットや多脚型ロボットの設計・開発を主導し、実用化されたロボットは捜索救助活動や地雷除去作業などで大きな貢献を果しています。
この賞はIEEEのロボット・オートメーション学会(IEEE Robotics and Automation Society)が主催するもので、蛇型ロボットをはじめ、四足歩行、法面歩行、スワームロボットなど、広瀬教授のさまざまな独創的なロボットの設計・開発が高く評価されました。授賞式は2014年6月4日に香港で開催されたIEEEのロボット・オートメーション国際会議で行われました。
広瀬教授は、生物系で自然に見られるさまざまな種類の動きを実現する生物規範型ロボットの分野の基礎を築いたパイオニアとして知られています。1972年に蛇のような動きをスムーズに行う蛇型ロボットを初めて製作し、その後開発された複雑な地表に対応する四足歩行ロボットは足裏に取り付けた段差検出センサーによって階段の歩行を可能にしています。広瀬教授が開発した蛇型ロボットや四足法面ロボットは人が行うことのできない極めて危険な場所での作業に適しており、これまで捜索や救助活動の現場、地雷の検知・除去作業、高圧線の点検作業等で実用化されています。
■広瀬 茂男教授プロフィール
東京都出身。1976年東京工業大学大学院博士課程制御工学専攻修了、博士(工学)。東京工業大学機械宇宙システム専攻卓越教授、SMS創造開発センター長などを経て2013年4月より同学名誉教授、および株式会社ハイボットの取締役CTO就任。ヘビ型ロボット、歩行ロボット、惑星探査、地雷撤去ロボットなどの独創的なロボットを多数開発しているロボットの世界的権威。
■IEEEについて
IEEEは、世界最大の技術専門家の組織であり、人類に恩恵をもたらす技術の進展に貢献しています。160カ国、40万人以上(日本国内のIEEE会員数は約14,000人)のエンジニアや技術専門家の会員を擁する非営利団体で、論文誌の発行、国際会議の開催、技術標準化などを行うとともに、活動を通じて世界中の工学やその他の技術専門職のための信用性の高い「声」として役立っています。
IEEEは、電気・電子工学およびコンピューターサイエンス分野における世界の文献の30%を出版2,000以上の現行標準を策定し、年間1,300を超える国際会議を開催しています。詳しくは http://www.ieee.org をご覧ください。
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