「東松島刺繍の街プロジェクト」が復興庁「新しい東北」モデル事業に 「東松島ステッチガールズ」女性によって生きがいと産業を創出
2014.07.03 10:30
一般社団法人東松島みらいとし機構(HOPE)(所在地:宮城県東松島市、代表理事:大滝 精一)は2014年6月26日、予てより復興庁へ提案しておりました「東松島刺繍の街プロジェクト」~新地場産業創出~の取り組みが「新しい東北」先導モデル事業に選定されました。
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作業風景
◆背景
今、被災地が抱える数々の社会的課題には、少子高齢化・人口減少・女性の社会参加等、様々なものがあります。
その中でも産業創出による経済の活性化は、我が国の地方経済における普遍的な課題であり、10年先の日本全国、ひいては先進各国全てにおいての共通の課題であるといえます。
私たち一般社団法人東松島みらいとし機構では、2012年12月タレントの岡田 美里氏の支援をいただきながら、市内で子育て中の女性を中心とした刺繍サークル「東松島ステッチガールズ」を結成し、女性による生きがいと産業の創出を目指した活動を行ってまいりました。
2014年1月には、ステッチを行う女性達のスキル習得が確認できたのを機として、事業化へ向けた取り組みを開始いたしました。
子育て世代の女性による社会参加を促し、復興の一時的事業に収まらない先導性の高い新産業として今回、復興庁「新しい東北」先導モデル事業へ、本プロジェクトの加速化・強化を目的とした提案をいたしました。
◆取り組み内容について
(1) 人材面の取り組み
・組織の体制強化の為、マネジメントと品質管理に関する人材の雇用に関する取り組み。
・製品の品質向上と安定供給の為、研修およびマニュアル整備、品質管理手法の確立。
(2) 商品面(ブランディング)への取り組み
・催事等での実演展示販売、販促ツールの確立等への取り組み。
・市民への周知に向けたコミュニケーションスペースの確保およびワークショップの開催等への取り組み。
・アイコン製作、新商品開発、試作品の製作といったマーケティング全般。
(3) 事業環境面への取り組み
・育児中のステッチャーへの負荷軽減の為、集合して作業できるスペースの確保。
・作業中、短時間子供を預けることができる保育スペースの確保。
・IT活用による販売活動や、コミュニケーションツールの整備による、生産性と品質の向上。
上記3つの取り組みに向けた、助成を提案し採択いただきました。
今後、速やかに体制を整え、上記の実現に向けたプロジェクト推進を図り、事業化の早期実現に向け、より一層尽力してまいります。
また、来年度は企業としての登記を現実のものとし、東松島市内にあらたな産業創出を果たすことを目的として活動してまいります。
【組織概要】
組織名称 : 一般社団法人東松島みらいとし機構(HOPE)
代表者 : 理事長 大滝 精一
所在地 : 宮城県東松島市矢本字上河戸36-1
設立年月日: 2012年10月1日
URL : http://hm-hope.org/
事業概要 :
震災からの復興には、現存するあらゆる資源(産・学・官・民)を取り込み、かつ復興に特化した専門組織の存在が必要であることから、一般社団法人東松島みらいとし機構(愛称:HOPE)が設立されました。
長期的な未来を展望し、市とともに復興まちづくり計画の実務遂行を担い、また新たな価値創造に向けた社会実験を積極的に展開して、身の丈と復興ニーズに応じた適正規模の地域経営を提唱していきます。
また、自然環境との共生と調和(摂理)を常に意識しながら、エネルギーや食糧の自給体制確立、住宅整備、教育、文化、保健・医療、福祉、防災対策等あらゆる分野において、地域資源の適正投入と事業成果の適正収穫による事業展開を図ります。
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