ゴキブリの季節到来!気が付いていないだけ?あなたの家にも潜んでいる? ゴキブリの存在を示す目印を見つけて、効果的なゴキブリ対策を
梅雨が明けるといよいよ夏本番、害虫たちの活動が最も盛んになる時期です。クロゴキブリやチャバネゴキブリも、7~9月にかけて最も数が増えてきます。
そこで、簡単にゴキブリの存在をチェックすることができるポイントと、暑い季節のゴキブリ対策について、ライオン株式会社が販売している殺虫剤ブランド『バルサン』の研究を担当している薬品第2研究所の亀崎 宏樹(通称「虫博士」)が紹介します。
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虫博士 亀崎 宏樹
<ライオン株式会社 薬品第2研究所 亀崎 宏樹(通称:虫博士)プロフィール>
学生時代に応用昆虫学を専攻。以来、約30年間、ゴキブリやダニなどの害虫の生態や駆除剤の研究に携わる。殺虫剤ブランド『バルサン』の商品開発を担当し、研究成果を学会で報告する他、大学での特別講演や、生活者向け講座などで「害虫の生態や駆除方法」についての講演も行っている。
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暑い時期はゴキブリの活動が活発になり、家の中での遭遇率も高まります。例えば、黒くて大きなクロゴキブリは、主に屋外で生活していますが、活動が活発になることで、エサを探しに屋内に侵入することもしばしば。まずは、あなたの家の中にゴキブリが侵入していないか、調べてみましょう。
1.ゴキブリの存在を示す目印は「ローチスポット」
夜行性のゴキブリは、昼間は暗くて狭い場所に潜んでいます。隠れ場所の周辺にはフンが付着しており、ゴキブリがその場にいた目印になります。このフンの跡を「ローチスポット」といい、家の中では、押入れのダンボールや、キッチンの棚や引き出しの中などで見つかることがあります。ローチスポットが見つかったときは、ゴキブリが家の中にいる可能性があります。
~ローチスポットが見つかりやすい場所~
■押入れに入れているダンボール
■タンスの引き出し
■キッチンの棚
■流しの下
<クロゴキブリのローチスポット>
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<チャバネゴキブリのローチスポット>
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2.暑い時期のゴキブリ駆除のポイント
屋内でローチスポットを見つけた場合、そのまま放置するとゴキブリが増える危険性があります。放置せずに、すぐに対処しましょう。ゴキブリ駆除にはポイントがありますので、ポイントを抑えて効果的に駆除しましょう。
(1)夜はゴキブリの餌になるものを片付ける
ゴキブリは夜行性なので、活動が活発になる夜に餌になるものを放置しないことがポイントです。生ゴミは三角コーナーに残さず、寝る前に片付けましょう。ペットフードも、夜間は出しっぱなしにしないようにしてください。
(2)ゴキブリの“すみか”をつくらない
ゴキブリは、暗くて狭くて暖かいところを好みます。特にダンボールは、3つの条件を満たすことが多いので、置きっぱなしにしている場所は、夏の間に何回かダンボールの中を確認しましょう。風を通すことで、ゴキブリはもちろんのこと、他の害虫の対策にもなります。
(3)それでもゴキブリを見かける場合は殺虫剤で駆除
気をつけていてもゴキブリを見かける場合は、部屋をまるごと殺虫できる空間処理剤や、ローチスポットの周辺に、あらかじめスプレーで塗布するタイプの殺虫剤を使うなど、効果的に駆除することがオススメです。
3.ゴキブリを侵入させないポイント
ゴキブリは意外なところからも侵入します。侵入経路を把握することが、効果的なゴキブリ対策につながります。
(1)帰宅したらカバンをチェックする
居酒屋などの飲食店で、椅子の下にカバンを置くことはありませんか?たまたまカバンにゴキブリが侵入してしまい、家に持ち帰ることも。帰宅したら、カバンや壁にかけていた上着のポケットなどもチェックしましょう。
(2)高層階のマンションも油断大敵!戸や窓を開けっぱなしにしない
ゴキブリの移動は、人や荷物について運ばれるなどの人為的な場合が多くあります。人や荷物が出入りするところであれば、エレベーターで運ばれるなど、高層のマンションにもゴキブリは出現します。特に、風を通すために玄関の戸を開けっ放しにするのは避けましょう。
(3)隙間をつくらない
ライオンの実験では、チャバネゴキブリの成虫は、3mmの隙間(網戸の下にある隙間程度)があれば侵入することがわかっています。すべての隙間を防ぐことは不可能ですが、隙間をつくらないように心がけましょう。
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