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2014年秋季特別展「 獅子と狛犬 ―神獣が来たはるかな道― 」

9月2日(火)~12月14日(日)

2014.08.29 15:00

 MIHO MUSEUM(所在地:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300、館長:辻惟雄)は、2014年(平成26年)9月2日(火)~ 12月14日(日)までの期間、秋季特別展「獅子と狛犬 ―神獣が来たはるかな道―」を開催いたします。


1.獅子・狛犬一対 Los Angeles County Museum of Art, Promised Gift of Lynda and Steward Resnick, 平安時代 9世紀

 神社に詣でれば、参拝者をまず迎えてくれるのが一対の神獣の像です。角の有るものを狛犬、無いものを獅子と区別しています。いったい日本に生息しない獅子が、どのようにしてわが国の神々を護るようになったのでしょうか? また、なぜ角を有する狛犬が一方に配されるのでしょうか?
 本展覧会は、古代エジプトや西アジア、中央アジア、中国などの獅子や角を持つ神獣から、日本に伝来し独自に発展した特色ある獅子と狛犬の名品まで幅広く展観し、神獣が来たはるかな道を辿っていきます。
 古代エジプトやメソポタミア、中央アジアで、聖なる存在として祀られた獅子、その獅子を打ち負かす英雄たちの造形や、聖なる存在の傍らに静かに佇み守護する獅子。
 中国で龍や鳳凰とともに神獣の仲間に列し、獅子のような姿をした角をもつ辟邪(へきじゃ)や、仏陀の座に控える獅子の姿。
 やがて、日本に伝来したこの神獣は、獅子と狛犬一対として、社寺などの聖なる領域への魔の侵入を防止する役割を担うようになります。両者は、大きく口を開いて咆哮するように威嚇する「獅子」と、口を結んで睨みを利かす「狛犬」という、阿吽(あうん)の一対として安置される事例が多くみられます。
 こうしてユーラシア大陸を長途して日本列島に至った神獣は、独自の役割を担いながら、今も人々に愛されているのです。


■開催概要

展覧会名 2014年秋季特別展「獅子と狛犬 ―神獣が来たはるかな道―」
開催期間 2014年(平成26年)9月2日(火)~ 12月14日(日)
会  場  MIHO MUSEUM(北館)
      〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
      Tel:0748-82-3411 Fax:0748-82-3414 URL http://miho.jp
主  催  MIHO MUSEUM、京都新聞
後  援  滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、BBCびわ湖放送、エフエム京都
講演会   10月12日(日)13:30~
      「獅子と狛犬の楽しみ方」 伊東史朗 和歌山県立博物館館長
      ※ 当日先着100名様(美術館棟受付にて整理券配布)・南レクチャーホール
イベント 夜間コンサート 9月9日(火) 18時30分開演
      「名月の宵 バロック室内楽コンサート ―リコーダーの巨匠 エヴァ・レジェーヌ―」
      参加費 一般:8,500円 MIHO MUSEUM友の会会員:7,500円
      ※ 詳細はMIHO MUSEUM広報係までお問い合せください。
開館時間 午前10時~午後5時 【入館は午後4時まで】
休館日  毎月曜日【※ 9/15,10/13,11/3,11/24は開館、9/16,10/14,11/4,11/25は休館】
入館料  一般1100円、高・大生800円、小・中生300円
      【20名以上の団体は各200円割引】
次回予告 2015年3月14日(土)~6月7日(日)
      春季特別展「バーネット・ニューマン 十字架の道行 ―I.M.ペイとの絆」(仮称)


■お問い合わせ先

MIHO MUSEUM (ミホ・ミュージアム)
〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
TEL.0748-82-3411 FAX.0748-82-3414 URL. http://miho.jp


■作品写真 

1.獅子・狛犬一対(ししこまいぬいっつい) 【日本初公開】
  Los Angeles County Museum of Art, Promised Gift of Lynda and Steward Resnick
  平安時代 9世紀
2.獅子頭神像(ししとうしんぞう)
  エジプト 第25王朝後期-26王朝 前690-525 MIHO MUSEUM蔵
3.仏伝樹下観耕図断片(ぶつでんじゅかかんこうずだんぺん)
  2-3世紀 ガンダーラ 灰色片岩 高38cm 平山郁夫シルクロード美術館蔵
4.獅子・狛犬一対(ししこまいぬいっつい) 展示:9/2~10/26
  平安時代 個人蔵
5.獅子・狛犬一対(ししこまいぬいっつい) 【重要文化財】 展示:9/2~10/5
  鎌倉から南北朝時代 14世紀 吉備津神社(岡山県岡山市)蔵


■MIHO MUSEUMについて

 MIHO MUSEUMは1997年11月に、琵琶湖の南、自然豊かで風光明媚な湖南アルプスの山中に誕生しました。
 建築設計は、フランス・ルーブル美術館のガラスのピラミッド、ワシントンのナショナルギャラリー東館、北京、香港の中国銀行ビル等で世界的に知られるI.M.Pei氏によるものです。設計のテーマは「桃源郷」、東晋の詩人、陶 淵明の「桃花源記」にある仙境の楽園 ―桃源郷の物語を、構想・設計・建設に6年の歳月をかけて、信楽の地に実現したのです。
 所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術や、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて、約2,000点からなり、季節により内外からの出陳を加えて、常時250~500点を展示しています。
 その質の高いコレクションは、ニューヨーク・メトロポリタン美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、オーストリア・ウィーン美術史美術館、オランダ・ライデン国立古代博物館などで公開され、海外からも高く評価されています。
 美術館本館は「自然と建物と美術品」「伝統と現代」「東洋と西洋」の融合をテーマに、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。幾何学模様が織りなすガラス屋根からは、明るい太陽の光が降り注ぎ、訪れる人をやさしく包み込んでくれます。
 施設としては、2つのホール、オリジナルグッズをそろえた3つのショップ、無肥料・無農薬の厳選された食材を使用したレストランと、喫茶各1店舗があります。レストラン別室では、団体様用の昼食も提供しています。
 MIHO MUSEUMは30万坪の敷地に、信楽の大自然、建築、美術品、すべてが融合した感動の空間です。

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