ReproCELLによるStemgent, Inc.のiPS細胞事業買収のお知らせ
当社リプロセルは、平成26年9月8日の取締役会において、以下のとおり、当社の連結子会社であるReproCELL USA Inc.によってStemgent, Inc.のiPS細胞事業部門を譲り受け、ReproCELL USA Inc.の商号をStemgent, Inc.(以下、Stemgent)に変更することを決議しましたのでお知らせいたします。
1.事業譲受の理由
当社リプロセルは、東大・京大発のベンチャー企業としてスタートし、2009年に世界で初めてヒトiPS細胞製品の事業化に成功したiPS細胞ビジネスの先駆者であります。現在、iPS細胞に関する世界最先端の研究技術をいち早く取り入れたiPS細胞事業を主要事業として展開しております。また、直近ではReinnervate(英国)・BioServe(米国)2企業の買収を完了し、グローバル販売網の構築と技術競争力の強化により、iPS細胞事業を加速させております。
こうした中、iPS細胞事業の製品ラインナップの拡大と米国における事業展開の強化を目的に、当社の米国子会社ReproCELL USA Inc.によってStemgentのiPS細胞事業部門を譲り受けることを決定いたしました。
StemgentはiPS細胞向けの研究試薬を製造・販売し、主要大学と大手企業を顧客に持つ、iPS細胞分野において世界を代表する実績とブランドを有する米国企業であります。
当社グループのiPS細胞事業の製品ラインナップが大幅に拡大され、細胞の確保から初期化を経て分化誘導に至る全ての技術プロセスがカバーできるようになります。また、米国におけるマーケティングやeコマースにも卓越しており、当社グループの販売機能の強化にもつながります。
さらに、Stemgentは、iPS細胞分野の最先端で活躍する米国の著名な研究者と幅広いネットワークを有し、強力な研究開発体制を構築しております。一方、当社も、ファウンダーである京都大学の中辻教授及び東京大学の中内教授に加え、日本の最先端の研究者と幅広いネットワークを有しております。本事業譲受を通じ、当社グループは、米国と日本において、非常に強い研究体制が構築できることになります。
以上のように、本事業譲受により、当社グループのiPS細胞事業の製品ラインナップの拡大と技術的優位性を確立し、より明確な差別化を推進してまいります。
2.事業譲受の概要
(1) StemgentのiPS細胞事業部門の内容
StemgentのiPS細胞事業部門は細胞の初期化やiPS細胞の培養、分化誘導の各工程における研究試薬を製造・販売しています。
事業譲受の対象はStemgentのiPS細胞事業部門の営業部門及び研究部門の資産及び人員となります。資産においては商標や特許等、StemgentのiPS細胞事業に関わる全ての知財・無形資産も事業譲受の対象に含まれております。
(2) 譲受価額及び決済方法
[1]譲受価額:8.5百万USドル
[2]決済方法:現金決済
3.日程(簡易手続きによる事業譲受)
(1) 取締役会決議日 平成26年9月8日
(2) 最終契約書締結日 平成26年9月8日
(3) 事業譲渡期日 平成26年9月30日(予定)
4.事業譲受を受ける当社子会社の商号変更について
ReproCELL USA Inc.の商号を事業譲渡期日をもってStemgent, Inc.に変更します。
5.今後の見通し
本件による平成27年3月期通期連結業績予想に与える影響は現在精査中であり、確定次第速やかにお知らせいたします。
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