値上げラッシュイヤー2015 “懐”だけでなく“健康”も直撃...

値上げラッシュイヤー2015 “懐”だけでなく“健康”も直撃!? 「働く人のランチ習慣実態調査」 半数が「脂肪」と「糖」依存を自覚

値上げ実感で、「美味しさ」よりも「価格(安さ)」路線拡大へ。早ドカ食いのリスクが高まる 知っているつもり!?炭水化物と糖質の理解の浅さが浮き彫りに

 「脂肪と糖の研究室」は、働く男女1,000名に対し「働く人のランチ習慣実態調査」を実施いたしました。厚生労働省による新たな「日本人の食事摂取基準(2015年版)」でも生活習慣病リスクが注視されているなか、その大きな要因のひとつとされている「脂質」「糖質」への依存の傾向がランチにも顕著に現れ、より一層のケアが必要となっている現代人の食習慣が浮き彫りになりました。

【図1】
【図1】

■糖質たっぷり「炭水化物依存」自覚65.2%、「脂質依存」は49.8%。
 ・半数以上が丼やラーメン、パン等「糖質たっぷり」単品メニューを食べる。定食派でも、半数が揚げ物や焼肉等脂質傾向食を選択。
 ・「ご飯おかわり/大盛り無料」「炭水化物×炭水化物」派の男性4割超、女性も2~3割に。
 ・「炭水化物依存」自覚者は65.2%、「脂質依存」は49.8%に。さらに「炭水化物(糖質)依存」自覚者のうち、「脂質も依存」は63%。「脂肪と糖に依存」が浮き彫りに。

■知ったつもり!?「炭水化物には糖質が多く含まれている」ことの理解が浅い
 ・炭水化物に糖質が多く含まれていることを知っている46.9%。
 ・和食に油断?そば、うどん、おにぎりには、「炭水化物は多く含まれている」が、「糖質は多く含まれていない」回答者多数。

■「ランチ値上がり」6割実感。「美味しさ<低価格」を求め、早い・旨い・安いの「単品」傾向へ!?
 ・ランチに求めるのは、1位「価格の安さ」(71.3%)、2位「おいしさ」(54.7%)、3位「栄養バランス」(36.6%)、4位「早さ、効率」(35.2%)。
 ・最近の食品値上がりで、「ランチ値上がり」を実感している人6割。対策は「外食を減らす」「弁当へ切り替え」の他、「お腹にたまるものを」「価格重視」「品数を減らす」「何も変えていない」。「早い、旨い、安い」のランチ代表メニューであるラーメン、丼といった「単品」傾向へますます拍車がかかる可能性が大きい。

【浅野まみこ氏(管理栄養士)コメント】
 今回の調査では、半数が「脂肪」と「糖」に依存を自覚、となりましたが、予備軍も含めると、まだ多く存在すると考えています。ランチでは、「定食」と比べて「単品」メニューを選ぶ人が多く、さらには定食派も揚げ物中心になっていました。“依存”は“習慣”です。朝食や夕食でも振り返ってみると、さらにリアルな「依存」傾向が見られるかもしれません。
 
「脂肪」や「糖」はもともとはカラダにとって必要なものですが、現代の食生活や環境はそれを常に美味しく、低価格に摂取できる環境にあり、過剰摂取が習慣化してしまっていることが大きな問題と考えられます。

 現代の忙しい食生活や限られた予算の中で、日々の食生活を考え調整していくことはとても大変なことです。毎日健康的な模範となるような食事をする必要はありませんが、食事を楽しむことや美味しさを感じる余裕をもつことは、「脂肪」や「糖」への依存を減らし、日々の食生活を振り返るきっかけや、自分のカラダを気遣うきっかけとなります。今回の調査を機に、是非多くの人にまずは自身の食生活を振り返っていただけることを期待しています。

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ラーメン、丼、パスタ等の「単品」をよく食べる人は4割。おにぎり・パンを含めると7割に。
働く人のランチは、炭水化物と脂肪だらけ。半数近くが野菜をほとんど摂取していない。
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ランチで食べることの多いメニューでは、糖質や脂質をたっぷり含むことの多いラーメンや丼、パスタといった「単品」を頼む人が、「定食(単品ものを主軸とした定食を含まない)」を頼む人の3倍近くになり、さらに炭水化物の代表である「おにぎり」「パン」派を加えると7割にものぼりました。「定食」のなかでも、揚げ物やハンバーグや肉等「脂質」メニューを選ぶ人は半数に及ぶとともに、野菜を食べない人が4割近く存在するという、まさに「脂肪と糖」にまみれているランチの実態が浮き彫りになりました。
【図1】

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「おかわり/大盛無料」「炭水化物×炭水化物」をしてしまう男性は4割超。女子も2~3割に。
全体的に15分以内で食べる人が多く、「早ドカ食い」傾向に。
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「おかわり/大盛無料」や「主食×主食」の組み合わせを食べる人は、男性では4割を超え、女性でも2~3割にのぼりました。その食べ合わせは、男性はご飯やラーメン、うどんといった麺類との組み合わせが多いのに対し、女性はパンやおにぎりといった手軽なものが多いようです。また、実際にランチを食べている時間は15分以内が多く、全体的に「早ドカ食い」の傾向が見られます。さらに「炭水化物」摂取量が多い人の方が「5分以内」と回答する人が多かったのも特徴です。
【図2】

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「炭水化物依存」自覚は6割超。「脂質依存」自覚も半数。
「食べないと気持ち悪くなる」「他に食べるものがない」等、「脂肪と糖」への依存は深刻化
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自身のランチ習慣を振り返って、「炭水化物」と「脂」に依存しているかどうかの問いに対して、炭水化物は全体の6割超が依存傾向を自覚しており、脂も約5割を占めています。さらに「炭水化物依存」自覚者のうち「脂質依存」自覚者は6割にも及んでいます。その理由は、「お腹にたまるから」「炭水化物以外は食べた気がしない」「他に食べるものがない」等、摂取する習慣から抜け出せない様子が伺えるとともに、「抜くとイライラする」「食べないと気持ち悪くなる」と生活への影響が見受けられる人もいます。「脂肪」では、「揚げ物がないと満足できない」「脂身を食べないと食事をした気がしない」等、「脂肪と糖」への依存傾向は深刻化しているようです。
【図3】

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「炭水化物に糖質がたっぷり含まれている」を知らない人が半数以上!
「知っている」と回答している人も、理解は浅い傾向が見られる。
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「炭水化物には糖質が多く含まれること」を知っているか、という問いに対しては、「知らない」が53.1%と「知っている」を上回りました。しかしながら、同じメニューで「炭水化物が多く含まれている」「糖質が多く含まれている」を選択してもらったところ(複数回答)、同じメニューを選択するはずのところ、同じメニューをチェックした人は少なく、きちんと理解されていない実態が浮き彫りになりました。その傾向は、おにぎりやそば・うどんといった和食メニューの方がラーメン、パスタよりもその傾向が大きく、「和食は安心」と認識されているようです。誤った知識での誤ったダイエットは、続けても成果が出ないだけではなく、体調への影響も懸念されます。
【図4】

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ランチに求めるのは、美味しさ(54.7%)よりも低価格(71.3%)。
増税、食品値上げがランチを直撃!「値上がり実感」は6割に。「単品」傾向に拍車がかかる!?
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ランチに求めるのは「美味しさ」(54.7%)よりも「価格の安さ」(71.3%)で、さらには「早さ、効率」(35.2%)が4位となり、美味しさや栄養バランスといった「食」の根本が二の次になってしまっている実態が浮き彫りになりました。また、昨年から続く値上げによる「ランチ」への影響は、約6割の人が値上がりを実感しており、「食べたいものより安さ重視」が約3割、「品数を減らす」「お腹にたまるものを選ぶ」がそれぞれ1割います。これは、お腹にたまりやすく、「早い・旨い・安い」三拍子揃ったラーメンや丼といった「単品」傾向が想定され、「脂肪と糖」傾向にますます拍車がかかっていきそうです。
【図5】

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年末年始に「太った」のは21.6%、「痩せた」4.2%。平均は「2.2kg増」「2.9kg減」
健康意識が低い男性の方がリスク高い!?増減幅が大きい傾向。「2.5kg増」「3.3kg減」
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「1日3食のトータルバランスを心がけている」の問いに対し、男性の半数以上が「心がけていない」と回答、女性よりも約15%近い差となっています。そんな男性ですが、この年末年始では女性よりも体重の増減幅が大きくなっています。年末年始によく食べた料理は、女性は「餅」「ピザ・パスタ」といった糖質たっぷりメニューを多く食べた一方で、「鍋」や「野菜」「煮物」といったメニューでバランスをとっている傾向が伺えますが、男性は「ラーメン」「揚げ物」が女性よりも多いものの、野菜の摂取が少なかったようです。お酒の量も影響していることも想定されますが、日頃の自身の身体へのケアが十分でないことの影響も推察できます。体重が大幅に増減する人は、生活習慣病の死亡リスクが高くなるという厚生労働省のレポートもあり、早ドカ食いの傾向のある男性は特に注意が必要です。
【図6】



【調査概要】
期間 : 2015年1月7日(水)~8日(木)
地域 : 全国
対象 : 20~50代の働く男女 
回答人数 : 1,000名 (男女各500名)
方法 : インターネット調査


<浅野まみこ氏(管理栄養士)総括>
■「満腹になる食べ物」を求めていませんか?この習慣こそが依存度をあげる一因です。
 「脂質」と「糖質」は、エネルギー源のメインであり、私たちが必要とする栄養素の主たるもの。カラ ダが欲するのは当然のことで、摂取しなくてはいけない栄養素なのです。しかし、現代では「カラダが 必要とする以上に、過剰に摂取していること」「過剰摂取が習慣化していること」があり、ここが大き な問題なのです。今回の調査では、食べる際に「なるべくお腹がいっぱいになるもの」を優先している ほか、コストを抑えるため、低価格を重要視する方も多く、これは「低価格で健康的な食事」ではな  く、「低価格で満腹になる食べ物」を求めていると考えられます。この習慣が、「脂肪」や「糖」の依存 度をあげる一因となるのです。

■「みえる“糖”」には敏感、「見えない“糖”」には鈍感。間違った認識はリスクを高めます。
 今回の調査では、「脂肪」や「糖」に対しての知識不足も大きいことが分かりました。「みえる“糖”」 には敏感ですが、「みえない“糖”」への注意が低いことは、炭水化物と糖が含まれているメニューを選 ぶ設問から見ても明らかです。さらに、これまで多くの人の栄養指導をしてきて、高カロリーというこ とは関心も高く、理解もあるようですが、脂質の種類によっての健康への影響は、理解されていないこ とが多いです。こういった誤った認識こそが、誤った習慣を招き、生活習慣病のリスクを高めます。

■ 「満腹」で「満足」するのではなく、「食事を楽しむ」感覚を。
 現代の食事の傾向として、食事に対しての重要度や関心が希薄になり「食事を楽しむ」という感覚より も「空腹を満たすもの」と位置付けている傾向があるように感じます。そのため、短時間でお腹が満た され、その瞬間に満足度を感じるものに依存していく傾向があるのではないでしょうか。その象徴が、 まさに今回の調査のランチですが、この調査をきっかけに、「味」そのものや「食事」自体を楽しむ感 覚を意識してみてください。

<報道関係者の皆さまへ>
■浅野まみこ氏(管理栄養士)へのお問合せ等は、下記PR事務局までご連絡ください。
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