アカデミーヒルズ「日本元気塾」第4期 2015年6月開講 新たに、隈研吾氏、為末大氏、遠藤謙氏を講師に迎えて開催
世界的に活躍する講師陣がもつ「暗黙知」を体得できる8ヶ月のプログラム
2015.03.11 11:30
森ビル株式会社が運営する社会人向け教育機関「アカデミーヒルズ」(理事長 竹中平蔵)は、2015年6月より「日本元気塾(にっぽんげんきじゅく)第4期」を開講します。
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卒塾式
「日本元気塾」: http://www.academyhills.com/school/genki/index.html
第4期となる今回は、引き続き講師を務める工業デザイナー・奥山清行氏に加えて、新たに建築家の隈研吾氏、元プロ陸上選手の為末大氏、株式会社Xiborg代表取締役の義足エンジニア・遠藤謙氏を講師に迎え、講師独自の仕事の流儀や、ものづくり、次世代の日本を形作る新たな協創、などをテーマにセッションを実施します。また、今回から、米倉塾長による共通講義に加えて、3つのゼミから1つのゼミを選択する新たな講義形式となりました。世界的に活躍する講師陣がもつ「暗黙知」を体得できるプログラムです。
「日本元気塾」は、「そもそも人間一人ひとりが元気でなければ、国が元気なわけがない」との米倉誠一郎塾長(一橋大学イノベーション研究センター教授)の熱い想いから、2009年にスタート。日本を元気にするという大きな志のもと、各分野の一線で活躍するプロフェッショナルな講師たちが登場し、「人間が人間に熱い想いを伝える塾」という日本古来の学びの形を追求しています。3期を終えて、卒業生は300名を超え、多くの卒業生が起業、新規事業の立ち上げや留学など、新しい道に進んでいます。また、仕事を続けながら、NPOやボランティアを通じた社会的活動を実行するなど、「パラレルキャリア」を実践している人もいます。
【アカデミーヒルズ 日本元気塾第4期 実施概要】
塾長 :米倉誠一郎(一橋大学イノベーション研究センター教授)
講師 :奥山清行(工業デザイナー/KEN OKUYAMA DESIGN 代表)
隈研吾(建築家)、為末大(元プロ陸上選手/株式会社侍 代表取締役)
遠藤謙(義足エンジニア/株式会社Xiborg 代表取締役)
※講師はそれぞれ奥山清行ゼミ、隈研吾ゼミ、
為末大・遠藤謙ゼミを開講。塾生は1つのゼミを選択します。
期間 :8ヶ月(2015年6月~2016年1月)全10回、計20時間のセッション
会場 :アカデミーヒルズ
(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)
定員 :約80名
受講料:216,000円(税込)
お申込:Webにて受付 http://www.academyhills.com
5月14日(木)正午 締め切り
【日本元気塾とは】
2009年6月に第1期を開講。知識には言葉にできる「形式知」と、言葉にできない「暗黙知」がありますが、日本元気塾は「暗黙知」を、各分野の一線で活躍するプロフェッショナルである、「熱い」「本気の」講師陣とともに学び・行動することによって共有しようという、8ヶ月にわたるプログラムです。自分自身を変革する、フロンティアを切り拓く「個人力」、そして同じ志をもつ仲間達との実践がもたらす「創発」の体得を目指します。
【講義形式】
共通 :塾長講義(5回)
選択 :「隈研吾ゼミ」「奥山清行ゼミ」
「為末大・遠藤謙ゼミ」の中からいずれか1つのゼミを選択(5回)
オプション:フィールドワーク
※各日程は、順次WEB( http://www.academyhills.com )でお知らせします。
【講義プログラム】
◆塾長講義◆(共通)
テーマ:創発的イノベーションの理論と実践
講師 :米倉誠一郎
(日本元気塾長/一橋大学イノベーション研究センター教授)
変革期の今、個の変動とイノベーションが創発的パワーになる。理論と実践の両輪からアプローチし、世に問い、世を変える形を追求します。
<米倉誠一郎>
1953年東京生まれ。アーク都市塾塾長を経て、2009年より日本元気塾塾長。一橋大学社会学部、経済学部卒業。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。ハーバード大学歴史学博士号取得(PhD.)。1995年一橋大学商学部産業経営研究所教授、1997年より同大学イノベーション研究センター教授。2012年~2014年はプレトリア大学GIBS日本研究センター所長を兼務。現在、一橋大学の他に、Japan-Somaliland Open University学長をも務める。また、2001年より『一橋ビジネスレビュー』編集委員長を兼任している。イノベーションを核とした企業の経営戦略と発展プロセス、組織の史的研究を専門とし、多くの経営者から熱い支持を受けている。著書は、『創発的破壊 未来をつくるイノベーション』、『脱カリスマ時代のリーダー論』、『経営革命の構造』など多数。
◆奥山清行ゼミ◆(選択)
テーマ:「ものづくり」の精神に学ぶ
~内を見極め、外に発信する価値づくり~
講師 :奥山清行(工業デザイナー/KEN OKUYAMA DESIGN 代表)
価値ある「ものづくり」とはどのようなプロセスを経てつくりだされるのか。どのように「ことば化」され、ブランド化され、発信され、世界に切り込んでいくのか。クラスでは実際に手を動かし、考え抜き、議論することで高め磨かれてゆく「ものづくり」のプロセスを体得します。
<奥山清行>
1959年山形市生まれ。ゼネラルモーターズ社(米)チーフデザイナー、ポルシェ社(独)シニアデザイナー、ピニンファリーナ社(伊)デザインディレクター、アートセンターカレッジオブデザイン(米)工業デザイン学部長を歴任。フェラーリ エンツォ、マセラティ クアトロポルテなどの自動車やドゥカティなどのオートバイ、鉄道、船舶、建築、ロボット、テーマパーク等のデザインを手掛ける。2007年よりKEN OKUYAMA DESIGN 代表として、山形・東京・ロサンゼルスを拠点に、企業コンサルティング業務のほか、自身のブランドで自動車・インテリアプロダクト・眼鏡の開発から販売までを行う。東京モーターショー2013では新型クーペ「kode9」がワールドプレミアを飾った。2013年4月ヤンマーホールディングス株式会社 取締役に就任。トラクターを始めとするヤンマー製品、秋田新幹線、北陸新幹線、2017年運行開始予定の豪華列車「四季鳥」など次々に手掛けている。滋慶学園COMグループ名誉学校長、アートセンターカレッジオブデザイン客員教授、金沢美術工芸大学客員教授、山形大学工学部客員教授。『フェラーリと鉄瓶』(PHP出版社)、『伝統の逆襲』(祥伝社)、『人生を決めた15分 創造の1/10000』(武田ランダムハウスジャパン)、『100年の価値をデザインする』(PHPビジネス新書)など著書や、講演活動も行う。
◆隈研吾ゼミ◆(選択)
テーマ:隈イズムから学ぶ ~譲らず、しかし受容する生き方~
講師 :隈研吾(建築家)
コンセプトは譲らず、しかし相手のあらゆる立場・思考を受け入れ寄り添いつつ、目的を達成する「隈イズム」。講座では地域、人々、自然とのつながりを大切にする国内外のプロジェクトなどから、「多様な視点」「しなやかさ」の理解を深めていきます。実際に人・モノ・コトに触れ、自分自身の生き方と照合しながら新たな視点を獲得し、これからの日本の成長をリードするために必要な「個の成長」を目指します。
<隈研吾>
1954年横浜市生まれ。1979年、東京大学工学部建築学科大学院修了。米コロンビア大学客員研究員を経て、隈研吾建築都市設計事務所主宰。2009年より東京大学教授。1997年「森舞台/登米町伝統芸能伝承館」で日本建築学会賞受賞。同年「水/ガラス」でアメリカ建築家協会ベネディクタス賞受賞。2010年「根津美術館」で毎日芸術賞受賞。2011年「梼原・木橋ミュージアム」で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。近作に歌舞伎座、ブザンソン芸術文化センター、FRACマルセイユなどがある。
◆為末大・遠藤謙ゼミ◆(選択)
テーマ:エッジを超え、自己を変革する力~化学反応から創りだす未来~
講師 :為末大(元プロ陸上選手/株式会社侍 代表取締役)
講師 :遠藤謙(義足エンジニア/株式会社Xiborg 代表取締役)
為末大、遠藤謙。元陸上選手とエンジニア。スポーツとサイエンスなど。異なる領域、異なる個が交差するところで起こる新たな機会と発想。このゼミでは、自分自身とあらゆる物事の境界線(エッジ)を考え、その境界線を越えることにより新たな自分を創りだすことを目指します。若きリーダーの二人と塾生の化学反応(コラボレーション)によって、次世代の日本を形作る新たな協創と機会が生まれることを目指します。
<為末大>
1978年広島県生まれ。2001年エドモントン世界選手権および2005年ヘルシンキ世界選手権において、男子400メートルハードルで銅メダル。陸上トラック種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。シドニー、アテネ、北京と3度のオリンピックに出場。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2014年10月現在)。2003年、プロに転向。2012年、25年間の現役生活から引退。現在は、一般社団法人アスリート・ソサエティ(2010年設立)、為末大学(2012年開講)などを通じ、スポーツと社会、教育に関する活動を幅広く行っている。著書に『諦める力』(プレジデント社)、『走る哲学』(扶桑社新書)などがある。
<遠藤謙>
慶應義塾大学修士課程修了後、渡米。マサチューセッツ工科大学メディアラボバイオメカニクスグループにて、人間の身体能力の解析や下腿義足の開発に従事。2012年博士取得。一方、マサチューセッツ工科大学D-labにて講師を勤め、途上国向けの義肢装具に関する講義を担当。現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所アソシエイトリサーチャー。ロボット技術を用いた身体能力の拡張に関する研究に携わる。また、途上国向けの義肢装具の開発、普及を目的としたD-Legの代表、途上国向けものづくりビジネスのワークショップやコンテストを主催するSee-Dの代表も務める。2012年、MITが出版する科学雑誌Technology Reviewが選ぶ35才以下のイノベータ35人(TR35)に選出された。2014年ダボス会議ヤンググローバルリーダー。
【日本元気塾セミナー】
◆既存の枠をぶち壊せ!~若きイノベーターの挑戦~
米倉誠一郎氏が、「車いす」のマーケットにイノベーションを巻き起こしているWHILL,Inc. CEOの杉江理氏と、クラウド会計ソフトとしてシェアNo.1を獲得する大躍進を遂げているfreee株式会社の佐々木大輔氏を迎え、二人が事業を形にしていったプロセスを語っていただくとともに、閉塞感ある今の時代を突破するヒントと勇気を考えていきます。
日時 :2015年3月26日(木)19:00~21:00
会場 :虎ノ門ヒルズ フォーラム
(東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー5階)
モデレーター :米倉誠一郎
(日本元気塾長/一橋大学イノベーション研究センター教授)
ゲストスピーカー:杉江理(WHILL,Inc. CEO)、
佐々木大輔(freee株式会社 代表取締役)
受講料 :3,000円(税込)
定員 :300名 ※定員になり次第締め切らせていただきます
◆「エッジを超え、自己を変革する力」とは?
~あなたは、なぜ変われないのか~
日本元気塾第4期の講師陣が、開講に先駆けてトークセッションを展開します。第一線で自らを変革し続けるエンジンとは?6月に開講する日本元気塾で、塾長・米倉誠一郎氏と為末大氏、遠藤謙氏が伝えたい事とは?自ら行動を起こし、変革を実践し続ける3名が熱い想いを語ります。
日時 :2015年4月15日(水)19:00~21:00
会場 :アカデミーヒルズ
(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)
講師 :米倉誠一郎(日本元気塾長/一橋大学イノベーション研究センター教授)
為末大(元プロ陸上選手/株式会社侍 代表取締役)
遠藤謙(義足エンジニア/株式会社Xiborg 代表取締役)
受講料:3,000円(税込)
定員 :300名 ※定員になり次第締め切らせていただきます
【入塾希望者相談会】
入塾希望者に対し、日本元気塾相談会を開催いたします。
日程:2015年3月17日(火)、4月17日(金)、4月27日(月)、5月12日(火)
時間:19:30~20:30
会場:アカデミーヒルズ
(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)
【アカデミーヒルズ http://www.academyhills.com 】
森ビルは「世界的文化都心の創造」をビジョンに、街づくりに「都市を創る(ハード面)」と「都市を育む(ソフト面)」の両面から取り組んでいます。「都市を育む」取り組みの一つとして、森ビルが運営するアカデミーヒルズ(理事長 竹中平蔵 慶應義塾大学教授)は「石倉洋子グローバルゼミ」「六本木スクール」などを運営する「スクール事業」、会員制図書館を運営する「ライブラリー事業」、貸しホール・貸会議室を運営する「フォーラム事業」の3つの機能を軸に、都市生活者に対して「知的活動の場」と「教育の機会」を提供しております。
【卒業生の活動】
星野俊二さん(20代/株式会社白星製靴 代表/米倉塾3期生)
公認会計士のキャリアと平行し、浅草で靴職人としての修業を継続。2013年ミャンマーに移住、現在は白星製靴の代表としてミャンマーと日本を頻繁に往復している。「足下から世の中を変える」を合い言葉に、“女性が美しく走れるハイヒール”がある世の中を目指して奮闘中。
吉村華子さん(30代/株式会社櫻明堂代表・漫画家/藤巻塾3期生)
卒塾課題として、オーダーメイド専門の百貨店立ち上げを提案。ヴィンテージの着物地を表紙に使った「三ツ袖のオーダー手帳」の企画・商品化を皮切りに、2014年12月には恵比寿に櫻明堂0号店をオープン。スピーカー、自転車、革小物など、各地の職人のオーダー品を扱う。
西村文孝さん(30代/株式会社学研塾ホールディングス・クランテテ三田 経営戦略室長/藤巻塾3期生)
社内の新規事業公募制度でグランプリを受賞したものの、事業化までの道は険しく、そんな中、日本元気塾へ参加。故・藤巻幸大先生はじめ多くの仲間からの率直な意見と叱咤激励は、難関に立ち向かう勇気となり、2013年12月事業化に成功し、幼小一貫教育機関の「クランテテ三田」をオープン。
蛭間芳樹さん(30代/日本政策投資銀行/NPO法人「Kids Fun」副理事長/米倉塾1期生)
元気塾で、ホームレスが販売する雑誌「ビッグイシュー」販売体験を通し、社会問題に当事者意識を持つ。特技を生かしホームレス・ワールドカップ日本代表「野武士ジャパン」のボランティア監督となり、2011年パリ大会に参加。本業の銀行員のほか、大学研究員、NPOでも活動中。
南部亜紀子さん(40代/株式会社ベネッセコーポレーション/米倉塾3期生)
国連が制定した「国際幸福デー」(3月20日)を受け、「年に一度日本でも幸せについて考え、感謝する日“ハッピーデー”を創りたい」と卒塾課題で発表。2ヶ月の準備期間ながら卒塾生たちを中心に2013年、日比谷公園で「HAPPY DAY TOKYO」を開催し、1万人を動員した。