国際的人権派弁護士の軌跡に迫る 「布施辰治!甦れ。―アジアの人権とコモンズ」 6月27日(土)にシンポジウム・講演会
明治大学史資料センターなどは、本学出身の人権派弁護士、布施辰治(1880年~1953年)への再評価の動きを「人権」と「コモンズ」(入会権)の視点から検証するシンポジウム及び講演会『布施辰治!甦れ。―アジアの人権とコモンズ』を6月27日(土)、駿河台キャンパスで開催します。入場無料、事前予約不要。
布施辰治は、数多くの労働争議や独立運動などを支援した人権派弁護士で、戦前戦後を通じて多くの韓国人の弁護に尽力したことなどから、2004年に韓国政府より日本人初の建国勲章を授与されました。その後も布施辰治を題材とした映画の制作や評伝が刊行されるなど、その国際的人権活動は国内外で高く評価されてきました。
今回のイベントでは、布施辰治の孫である大石進氏や映画『弁護士・布施辰治』の池田博穂監督らが、布施辰治の評価の現状や映画制作の経緯などについて報告。また布施辰治の出身地である宮城県石巻市の文化センターに所蔵されていた布施資料の震災後の状況について明治大学史資料センター研究調査員が報告します。続いて、国内外の研究者がアジアの人権とコモンズについて発表し、入会権を巡る布施辰治の弁護活動やアジア地域からみた人権擁護活動について議論。最後に、『評伝布施辰治』を上梓した森正名古屋市立大学名誉教授が記念講演し、人権擁護の姿勢を貫いた布施の生涯に迫ります。
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布施辰治
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日 時:6月27日(土)13:00~16:30
会 場:明治大学 駿河台キャンパス・グローバルフロント1階 多目的室(千代田区神田駿河台1-1)
プログラム:進行 山泉進 明治大学法学部教授
報告「布施辰治評価の現状」 大石進 前日本評論社会長
「映画『弁護士・布施辰治』」 池田博穂 映画監督
「布施辰治資料(石巻文化センター所蔵)の現状」 中村正也・飯澤文夫 明治大学史資料センター研究調査員
第1部 シンポジウム「アジアの人権とコモンズ」
「イリアイ(入会)・コモンズと布施辰治」 早坂啓造 岩手大学名誉教授
「植民地朝鮮からみた布施辰治」 李圭洙 高麗大学校韓国史研究所教授
「布施辰治の私的所有権理解について」 村上一博 明治大学法学部教授
第2部 記念講演会「人道の弁護士=社会運動家・布施辰治の生涯」 森正 名古屋市立大学名誉教授
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