報道関係者各位
    プレスリリース
    2015年7月1日 15:00
    東京国立博物館

    恒例夏休み企画「親と子のギャラリー『ミイラとエジプトの神々』」 7月22日~9月13日に東京国立博物館で開催

    ~自由研究に役立つワークシートを無料配布! ナイトミュージアムツアーも開催~

    東京国立博物館(東京・上野公園)は、2015年7月22日(水)から9月13日(日)まで、夏休み恒例の親子向け企画「親と子のギャラリー『ミイラとエジプトの神々』」(会場:東京国立博物館 東洋館3室)を開催します。 国内で唯一常設展示を行っているエジプトのミイラ「パシェリエンプタハのミイラ」を中心に、古代エジプトで信じられてきた神々と死後の世界を紹介します。 ■子どもたちの好奇心を刺激するエジプトの神々 「親と子のギャラリー」は、当館が夏休みなどにあわせて親子向けに展開している企画です。 今回は「古代エジプトでは死んだらどうなる?」「古代エジプトでは動物も神さまだった!?」の2つをテーマに、子どもたちの好奇心を刺激するミイラを入り口に、古代エジプトの死生観を学ぶとともに、創造性豊かな神々の造形を楽しめる内容となっています。 みどころのひとつ、「パシェリエンプタハのミイラ」は明治37年(1904)にエジプト考古庁から当館に寄贈された「本物」のミイラです。ミイラと容器がそろって保管されている、日本においてはきわめてめずらしく、貴重な資料であり、日本国内で唯一常設展示されているミイラとして知られています。本展示ではさらにエジプトのお墓で一緒に埋葬されていたものなどを一緒に紹介し、当時の人々が考えていた死後の世界に迫ります。 ■当時の彩色をデジタル再現 館内のミュージアムシアターでは、連動したプログラムを上演。X線CTや赤外線撮影、三次元計測など最新の研究成果をもとに、現在は大半が見えなくなっている棺表面に彩色で描かれた神々の像や銘文、さらにミイラの骨をデジタル再現します。(別料金。「親と子のギャラリー」開催期間中は小・中学生無料。) その他にも、夏休みの宿題に使えるワークシートや夜の博物館を体験できるワークショップなど、楽しいプログラムが満載です。 現在の棺表面 https://www.atpress.ne.jp/releases/65787/img_65787_6.jpg ■古代エジプトでは、死んだらどうなる?  怖いけど見たい…怖いから見たい!ホンモノのミイラ 日本国内でエジプトのミイラが常設展示されているのは東京国立博物館だけ。「ホンモノ」のミイラの迫力には子どもも大人もビックリです。 <パシェリエンプタハのミイラ> 今からおよそ3,000年前、エジプトで作られたミイラ。ミイラ本体は「カルトナージュ棺」と呼ばれる、亜麻布を何枚も貼り合わせて作られた容器に封じ込まれており、当初は中を見ることができませんでしたが、当館に到着後、「身」と「蓋」のように切り分けられ、現在は中が見えるように展示されています。 パシェリエンプタハのミイラ https://www.atpress.ne.jp/releases/65787/img_65787_7.jpg ■古代エジプトでは動物も神さまだった!? 【動物の姿の神さまたち】 古代エジプトの神さまは、猫や魚、鳥やライオン、カバなど、エジプトにいた動物たちの姿で表されました。古代エジプトでは、大自然の中に生きる動物たちは、人間にはない素晴らしい能力を備えた神聖な存在でした。エジプトの神々もまた、超人的な能力を持った存在として、象徴的に動物の姿で表されたのではないでしょうか。 個性的な姿をした神々は、「芸術」や「知恵」「豊穣」「子宝」などをつかさどる特別な力を持っていました。動物の姿は、その姿によって喩えられる神々の超越したパワーを表しているのです。 [展示作品] <トト神像> 賢い鳥とされたトキは「知恵の神」トトの化身。聖動物として神殿で飼われ、死ねば手厚くミイラに加工されました。 <バステト女神像> 金の耳輪をつけ、縞模様の半袖長衣を着た猫頭の女神立像。バステトは音楽、保護、多産などを象徴する神。 <セクメト女神像> 雌ライオンの頭をもった女性像で表される女神。その名は、「力強きもの」を意味します。 ■同時期開催「クレオパトラとエジプトの王妃展」 7月11日(土)~9月23日(水・祝) 平成館 ※別途観覧料が必要。 なお、同展のチケットで、当日に限り、「親と子のギャラリー」を含めた総合文化展も観覧可能。 ■関連企画 【ミュージアムシアターVR作品「東博のミイラ デジタル解剖室へようこそ」】 エックス線CT画像、三次元計測データ、赤外線撮影データといった最新の調査・研究結果をもとに、性別や年齢、身長などの推定、棺に描かれた図像の再現など、科学の眼から「パシェリエンプタハのミイラ」の謎に迫ります。 ※7月22日(水)~9月13日(日)は、小・中学生は無料。 ※料金など詳細は下記ウェブサイトをご覧ください。 URL http://www.toppan-vr.jp/mt/ 【ワークシート「古代エジプトでは、死んだらどうなる?」】 会期中、親と子のギャラリーの展示とミュージアムシアターをつなぐ、オリジナルワークシート「古代エジプトでは、死んだらどうなる?」を無料で配布します。クイズを解いたら、答え合わせステーションへ! 回答欄を特設マシンにかざすと不思議なことが起きます。最後の暗号にたどりつけたお子さんにはプレゼントを差し上げます。夏休みの自由研究にもお役立てください。 【学習絵本「トーハクのミイラ」】 本展示にあわせて、小学校高学年以上のお子様を対象とした学習絵本を製作・販売。ミイラがなぜ作られたのかなどミイラの秘密を、古代エジプトの神様や死後の世界などと一緒に学びます。暗号のような古代エジプトの「神聖文字(ヒエログリフ)」の50音表も付録としてついています。 ミュージアムショップにて販売。[B2版32ページ、カラー、600円(税込)] 【月例講演会 子ども質問箱「教えて!エジプトのひみつ」(参加費無料・当日参加OK)】 古代のエジプトに関する質問を子どもたちから募集して「なぜ?どうして?」について研究員がお答えします。 日時:8月29日(土) 13:30~14:30 講師:小野塚 拓造(特別展室アソシエイトフェロー)ほか ※研究員への質問は、下記のいずれかの方法でお送りください。 <8月23日(日)必着> 質問箱:所定の質問用紙に記入し、東洋館3室内に設置してある     質問箱にお入れください。 ウェブ:当館ウェブサイトのフォームでご応募ください。 はがき:はがき裏面に質問事項と住所、氏名、学年、電話番号、     メールアドレスを記入し、下記まで郵送ください。     〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館     教育講座室「教えて!エジプトのひみつ」係 ※質問は中学生以下対象。1回の応募につきひとつまで 【ファミリーワークショップ「親子でエジプト探検in ナイト・ミュージアム」(参加費無料・事前申込)】 夜の博物館で展示を見たり、ミイラをテーマにしたバーチャル・リアリティ映像を見てミイラの謎に迫ったり、わくわくする探検をお楽しみいただけます。 日時  :8月22日(土) 18:00~20:00(17:30集合) 対象  :小学生とその保護者 定員  :10組(応募者多数の場合は抽選) 申込方法:当館ウェブサイトのフォームでお申し込みください。 申込締切:8月6日(木)必着