日本最高峰の職人 水上 力が店主をつとめる和菓子店「一幸庵」 クラウドファンディングで100万円以上の支援を得てブランドブックを制作 ~ 72の季節を和菓子にこめる ~
一幸庵ブランドブック制作委員会は、クラウドファンディングを活用し、当代随一の職人で和菓子店「一幸庵」店主の水上 力(みずかみ ちから)氏の“和菓子における表現”の集大成となる書籍「IKKOAN」を出版するプロジェクトにおいて、100万円以上、140人以上の支援を得て成功いたしました。現在、9月の出版を目指して準備を進めています。
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和菓子を世界へ
・支援宛先サイト
「GREEN FUNDING」 https://greenfunding.jp/miraimakers/projects/1037/
・支援募集期間
2015年6月16日~2015年8月6日0時
▼日本が誇る和菓子職人を世界に伝え、和菓子業界を盛り上げる
近年、和食がユネスコの世界文化遺産に認定され、世界的に日本食ブームが起こる一方、和菓子職人に注目が集まることがほとんどなく、有名パティシエばかりにスポットライトがあたっています。
当委員会は、後継者問題や人材不足に悩む和菓子業界の課題は、世界中の菓子職人と肩を並べ、憧れられる和菓子職人がいないことだと考え、出版物を通して、突出した和菓子職人の姿を世界に伝えることで、和菓子産業を盛り上げることを目的に本プロジェクトを進めています。
水上氏は優れた感性と技術をもつ和菓子職人ですが、同時に街のお菓子屋さんでもあり、企業のように大きな費用を捻出することはできません。そこで、今回のプロジェクトはクラウドファンディングを活用することになりました。7月14日現在、113万円、141人と多くの方のご支援を得ています。
書籍を出版した後は、海外の美術館関係者に書籍を使ったプレゼンテーションなどを行ない、和菓子をテーマにした初の海外美術館での展覧会実現を目指します。
▼書籍「IKKOAN」について
水上 力氏が生涯をかけて取り組んでいるテーマが、日本古来から存在する季節、72候。春夏秋冬が四季。立春や夏至、秋分に大寒などが二十四節気。更に細かく分けたものを、72候(しちじゅうにこう)と呼びます。72すべての季節は、その季節の情景や旬を表す言葉となっています。
例えば、鴻雁北(こうがんかえる)。
4月10日~4月14日のことを指します。冬を過ごした雁が北国へと帰っていきます。季節の訪れとともにその姿を表す候鳥として、春に飛来し秋に去る燕と対を成して、暮らしや文学の中で親しまれてきました。
蛙始鳴(かわずはじめてなく)。
5月5日~5月9日のことを指します。春先に冬眠から醒めても、暫くの間は眠そうだった蛙が、ようやく鳴き声を聞かせ始めます。
この、72候の季節を美しい和菓子として表現したもの。それが今回のプロジェクトで出版したい「IKKOAN」です。
▼一幸庵 水上 力氏について
東京在住 一幸庵(東京・茗荷谷)店主 1948年生まれ、東京都出身。
1971年より京都で丁稚奉公から和菓子職人としての修行を開始。
1976年に名古屋にて修行を終える。
1977年に東京・茗荷谷にて一幸庵を開店。
現代の和菓子職人として、国際的かつ、多岐にわたった活動を行っている。エコール・ヴァローナ 東京や仏サダハルアオキ、仏ジャン=シャルル・ロシューをはじめとする、国際的なチョコレート会社やパティスリーメゾンと、積極的なコラボレーションを行っている。
仏ヴァローナ社の招待によりイタリア・ミラノで開催された食のエキシビションである“Identita Golose”でのデモンストレーションや、トップパティシエが集まる「ルレ・デセール・インターナショナル」日本会議でのデモンストレーション、ロサンゼルスのジャパニーズ・アメリカン・ナショナル・ミュージアムでの講演など、積極的なデモンストレーション/講演を国際的な場で行う。
<一幸庵ブランドブック制作委員会について>
水上 力氏の想いに賛同し、組まれたチーム。東京をベースとしたクリエイティブチームを主体にしながら、翻訳者にフランスアルザス、アメリカニューヨークで活動している和菓子職人が連携しています。
クリエイティブディレクション・企画編集 南木 隆助
アートディレクション 川腰 和徳
フォトグラファー 堀内 誠
プロデューサー 佐藤 勇太
フォトレタッチャー 山田 陽平
デザイン 入澤 都美
仏文訳 セシル・ササキ
英文訳 メアリーベス・ウェルチ
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