社内SNSに関する調査報告書(第二回)
■概要
株式会社Beat Communication(本社:東京都港区、代表取締役:村井 亮)は、
自社製品を導入して社内SNSを運営している企業に対して、社内SNS利用の
実態を調査する目的で「社内SNSアンケート」を実施した。
前回の調査報告書でも発表した通り、社内SNSを導入することによって社内の
コミュニケーションが円滑になる傾向が多くの企業で見受けられた。
(社内SNSに関する調査報告書第一回: http://www.beat.co.jp/sns_report.html )
第二回目の調査報告書では調査期間2007.8.27~2007.9.20の間で収集された
データに基づき、独自の分析を行った。
■詳細
1. 分析
1.1 招待制やファシリテーターとアクセス頻度の関係
まずは一般的に招待制やファシリテーターの存在は社内SNSでは効果があると
されているが、果たして本当にそうなのか検証を行った。
招待制で且つファシリテータがいる場合とそうでない場合をアクセス頻度で
比較した結果、招待制でファシリテータがいる場合は、約70%のユーザーが
ほぼ毎日アクセスしているという結果が得られた。そうでない場合は、2日
に1回が約40%という結果になった。招待制やファシリテータが社内SNSの
活性化に重要な役割を果たしている事が確認された。
1.2 招待制と強制登録が及ぼす影響
次に、分析を進めていくうちに招待制と強制登録によって同じ
社内SNSシステムでも導入後の使い方に微妙に違いが生まれている企業が多数
ある事がわかった。招待制の場合「風通しが良くなった」
「社内コミュニケーションが活性化した」と答える割合が強制登録を大幅に
上回った。
また、強制登録の場合は、「知識や情報の共有に役立った」「情報の地域間
格差がなくなった」という回答が招待制を上回る結果となった。SNSの特徴的
な効果である「風通しの良さ」は招待制のSNSに現れるのに対し、強制登録の
場合、「知識や情報の共有」というナレッジマネージメントに近い効果が
現れる傾向があった。つまり同じ機能を装備しながらも自主的に参加する
招待制のSNSと全員を強制登録するSNSとでは現れる効果に違いがでるのでは
と推測する。
1.3 登録ユーザー数とアクセス頻度
最後にアクセス頻度について分析をしたが、登録した当初の平均ユーザーの
アクセス頻度が一週間に一度だったのに対し、登録ユーザーが30%を超えた
辺りに平均ユーザーのアクセスが多くの企業でほぼ毎日に増え、登録している
ユーザーが大多数になり一定の期間を過ぎると平均ユーザーのアクセスが
2日~3日に1回に安定するケースが多い事が判明した。
現在、社内SNSは多くの企業でさまざまな用途で導入されている。今後、益々
多様な使われ方をされ、社内SNS独自の進化を遂げていくものであると弊社
では考える。
尚、本調査の調査対象は弊社製品導入企業の中でも
「社内コミュニケーション」を目的に使われている企業のみであり
(「内定者の囲い込み」や「OB、OGの囲い込み」のためのSNSは含んでおらず)、
かつ有効サンプル数・有効回答率が非公開なため、社内SNS全般に関する調査
とは断じかねるが、上記制限を前提とするならば、参考とすることは可能で
ある。
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