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信州大学にて「RA協議会」第1回年次大会を9月1・2日開催  関係省庁からの来賓講演、6大学の学長・研究担当理事セッションを実施

 リサーチ・アドミニストレーター(URA:University Research Administrator)の新たなネットワークを構築するため今春、設立された「リサーチ・アドミニストレーター協議会(RA協議会)」の第1回年次大会が9月1-2日の両日、信州大学長野(工学)キャンパスで開かれ、全国から約450人が参加しました。URAの全国大会はこれまで文部科学省が主催し、全国各地で開催されてきましたが、大学等でのリサーチ・アドミニストレーションシステムの自立化を目指して、新たに設立された協議会の主催による初めての全国大会となりました。


大学執行部特別セッションを聴くため、大会場に詰めかけた180人の会員たち

■信州大学
http://www.shinshu-u.ac.jp/
■リサーチ・アドミニストレーター協議会 第1回年次大会ホームページ
http://www.rman.jp/meetings2015/


 年次大会のテーマは「URAのレベルアップから組織の研究力強化へ」で、文科省や大学の事業などで整備されてきたリサーチ・アドミニストレーションシステムの更なる強化・発展と、URAのスキルアップを通じた組織の研究力強化を目的とするものです。信大長野(工学)キャンパス内の三つの会場では、関係省庁からの来賓の講演、6大学の学長・研究担当理事による特別セッションに加え、会員大学やトムソン・ロイター・プロフェッショナル株式会社などの協賛企業による32セッションが開催されました。また、URAによる口頭・ポスター発表59件のほか、五つの企業のブースも出展されました。

 1日午前に行われた関係省庁からの来賓による講演には、▽文部科学省科学技術・学術政策局長の川上伸昭氏▽経済産業省産業技術環境局技術振興・大学連携推進課大学連携推進室長の宮本岩男氏▽国立研究開発法人日本医療研究開発機構経営企画部次長の大武喜勝氏▽文部科学省科学技術・学術研究所総括上席研究官の松澤孝明氏の4人が登壇し、URA制度の概要や各省庁の施策などについて説明しました。

 また、同日午後に行われた大学執行部特別セッションは、「大学経営におけるURAの活用」をテーマとし、モデレーターの金沢大学の山崎光悦学長に加え、▽神戸大学の小川真人理事▽信州大学の山沢清人学長▽徳島大学の香川征学長▽長崎大学の福永博俊理事▽福井大学の岩井善郎理事▽文部科学省科学技術・学術政策局の川上伸昭局長の計7人が登壇。それぞれの大学で採用するURAの概要を簡単に紹介した後で、大学経営への参画なども含めたURAの幅広いミッション、人事制度や給与体系の違い、キャリアパスの形成や人材育成の難しさなどについて議論され、約180人が熱心に聴き入っていました。

 URAとは、大学・研究機関に所属する研究者の研究環境を整え、研究資金の調達・管理、知財の管理・活用等をマネジメントする人材のことで、大学の教員、事務職員とは異なる「第三の職種」と言われています。文科省は、我が国の研究力強化のために、平成23年度より、研究者の研究活動活性化のための環境整備及び大学等の研究開発マネジメント強化等に向け、URA人材の育成・定着に向けたシステム整備事業(「リサーチ・アドミニストレーター(URA)を育成・確保するシステムの整備」事業:事業採択大学16校)を行ってきました。さらに、平成25年度からは文部科学省の研究大学強化促進事業や、各大学等の独自予算等により、現在、88の大学等で、約800名のURA人材が活躍しています。

 信州大学も文部科学省「リサーチ・アドミニストレーター(URA)を育成・確保するシステムの整備」に採択され、競争的資金の獲得や産学官連携の支援などで非常に高い評価を受けています。

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