2015年秋季特別展 ニューヨーカーが魅せられた美の世界 ジョン・C・ウェバー・コレクション
MIHO MUSEUM(所在地:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300、館長:辻惟雄)は、2015年(平成27年)9月15日(火)~ 12月13日(日)までの期間、秋季特別展「ニューヨーカーが魅せられた美の世界 ジョン・C・ウェバー・コレクション」を開催します。
トライアスロン世界チャンピオンでもあるジョン・C・ウェバー氏(1938~)が、自身の美意識で蒐集したコレクションから、日本美術を中心に選りすぐった約160点を日本初公開します(会期中展示替えあり)。
室町水墨や江戸期の浮世絵、縄文から近世までの陶磁器、根来、蒔絵、近世近代の着物などの日本美術と、青銅器や唐三彩、俑などの中国・朝鮮美術やビザンティン美術、レンブラントのエッチングなど、珠玉の作品をお楽しみください。
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菱川師宣筆「吉原風俗図巻」(部分)江戸時代 17世紀 image (C)John Bigelow Taylor
■開催趣旨
生粋のニューヨーカー、ジョン・C・ウェバー氏(1938~)は美術愛好家であると同時に、トライアスロン世界王者の顔をもつスポーツ愛好家でもあります。氏は長年ニューヨーク・コーネル大学メディカルカレッジで解剖学と医療用画像処理の教鞭を執ってこられました。65歳を越えて始めたマラソンがきっかけとなり、トライアスロンへ挑戦、現在ハーフも含めると実に150回近い出場を数えています。しかも数々の優勝経験をもつ、まさにアイアンマン、超人的な体力の持ち主といえます。この5月30日のハワイでの大会でも優勝、今回の展覧会にも10月10日ハワイ・コナ大会直前の来日となります。「計画を立て、自分に厳しく追い求めていく。アイアンマンを極めたように、美術蒐集も同じこと。それは私の生き方である」とウェバー氏は語っておられます。それに加えて大学で教鞭を執ることで培われた鋭い鑑識眼も持ち合わせておられるといえます。
氏の蒐集の歴史はそう古いものではありませんが、1960年代を通して日本美術を蒐集したメアリー・バーク女史とも親しく、「メアリーの高水準に憧れる」「人生で何をしようとも最高を目指す」と情熱を燃やして今も続けられるコレクションの幅はとても広いものとなっています。氏のコレクションには大きく分けて日本美術と中国・朝鮮美術、そしてビザンティン美術があります。今回の特別展では、室町水墨から浮世絵などの江戸期のもの、そして明治期の日本画といった絵画作品、縄文から近世までの陶磁器、根来、蒔絵の漆工芸品、近世近代の着物といった染織作品など、多岐にわたる日本美術と、すでにメトロポリタン美術館に寄贈されている青銅器や唐三彩、俑の中国美術そしてビザンティン美術から、厳選した160点余りを、会場を分けて展観いたします。その中には初期のコレクションであるレンブラントのエッチングも含まれています。辻惟雄館長とのご縁で実現したともいえるこのたびの特別展。メトロポリタン美術館に寄贈されたものも含めて展観されるのは初めてのことであり、もちろん氏のコレクションは日本初公開となります。ジョン・C・ウェバー氏が魅せられた美の世界をご堪能いただければ幸いです。※会期中展示替えあり
■開催概要
展覧会名: 2015年秋季特別展「ニューヨーカーが魅せられた美の世界
ジョン・C・ウェバー・コレクション」
開催期間: 2015年(平成27年)9月15日(火)~ 12月13日(日)
会 場: MIHO MUSEUM 〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
Tel:0748-82-3411 Fax:0748-82-3414
URL http://miho.jp
主 催: MIHO MUSEUM、京都新聞
後 援: 駐大阪・神戸米国総領事館、滋賀県、滋賀県教育委員会、BBCびわ湖放送、
エフエム京都
協 力: 日本航空
講 演 会:11月8日(日)14時~
纏(まと)うモダンアート「銘仙(めいせん)」の時代と技法あれこれ(仮題)
新井 正直(染織史研究家)
●当日先着100名様(美術館棟受付にて10時より整理券配布)
●南レクチャーホール ●参加無料(入館料は必要)
開館時間: 午前10時~午後5時 【入館は午後4時まで】
休 館 日: 月曜日【※ 9/21,22,23,10/12,11/23は開館、9/24,10/13,11/24は休館】
入 館 料: 一般1100円、高・大生800円、小・中生300円【20名以上の団体は各200円割引】
次回予告: 2016年3月1日(火)~5月15日(日)
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■お問い合わせ先
MIHO MUSEUM (ミホ・ミュージアム)
〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
TEL.0748-82-3411 FAX.0748-82-3414 URL. http://miho.jp
■作品写真
1. 菱川師宣筆「吉原風俗図巻」(部分) 江戸時代 17世紀 image (C)John Bigelow Taylor
2.「深鉢形土器」(火焔土器) 縄文時代中期(紀元前3千年~2千年)
3.「根来瓶子」室町時代(15世紀) 黒澤 明 旧蔵 image (C) John Bigelow Taylor
4.「杜若に八橋文様帷子」 江戸時代(18~19世紀) image(C) John Bigelow Taylor
■MIHO MUSEUMについて
MIHO MUSEUMは1997年11月に、琵琶湖の南、自然豊かで風光明媚な湖南アルプスの山中に誕生しました。
建築設計は、フランス・ルーブル美術館のガラスのピラミッド、ワシントンのナショナルギャラリー東館、北京、香港の中国銀行ビル等で世界的に知られるI.M.Pei氏によるものです。設計のテーマは「桃源郷」、東晋の詩人、陶 淵明の「桃花源記」にある仙境の楽園 ~桃源郷の物語を、構想・設計・建設に6年の歳月をかけて、信楽の地に実現したのです。
所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術や、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて、約2,000点からなり、季節により内外からの出陳を加えて、常時250~500点を展示しています。
その質の高いコレクションは、ニューヨーク・メトロポリタン美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、オーストリア・ウィーン美術史美術館、オランダ・ライデン国立古代博物館などで公開され、海外からも高く評価されています。
美術館本館は「自然と建物と美術品」「伝統と現代」「東洋と西洋」の融合をテーマに、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。幾何学模様が織りなすガラス屋根からは、明るい太陽の光が降り注ぎ、訪れる人をやさしく包み込んでくれます。
施設としては、2つのホール、オリジナルグッズをそろえた3つのショップ、無肥料・無農薬の厳選された食材を使用したレストランと、喫茶各1店舗があります。レストラン別室では、団体様用の昼食も提供しています。
MIHO MUSEUMは30万坪の敷地に、信楽の大自然、建築、美術品、すべてが融合した感動の空間です。
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