MontaVista(R) Linux(R) Carrier Grade Editionの新バージョン5.0により、音声・データ通信の信頼性と安全性を大幅に強化

報道関係各位
プレスリリース                     2007年11月15日
               モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社

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MontaVista(R) Linux(R) Carrier Grade Editionの新バージョン5.0により、
       音声・データ通信の信頼性と安全性を大幅に強化
   キャリアグレードOSの第5世代製品で、ハイアベイラビリティ、
  リアルタイム性能、およびNSAレベルのセキュリティをネットワーク
          機器メーカと通信キャリアに提供
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2007年11月14日(現地時間)米カリフォルニア州サンタクララ発-
インテリジェント機器および通信インフラストラクチャ向けLinux(R)の
リーディング プロバイダであるMontaVista(R) Software(以下、
モンタビスタ)は、本日、ネットワーク機器メーカの世界のトップ8の内7社で
採用されているキャリアグレードLinuxである、MontaVista(R) Linux(R)
Carrier Grade Edition(CGE)の新バージョン5.0を発表しました。
MontaVista Linux CGE 5.0では、通信キャリアに対して、予想を超える
プロトコル転送の急増を処理する新スケーラビリティ機能、信頼性を強化した
新機能、現場での保守性に関する新機能、NSA(米国家安全保障局)レベルの
セキュリティ保護の新機能等を提供します。

モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社では、本日11月14日より11月16日
まで、パシフィコ横浜にて開催されるEmbedded Technology 2007において、
このMontaVista Linux CGE 5.0を披露します。(ブース番号:E-05)

「Carrier grade(キャリアグレード)」とは、公共のテレコムおよびデータ
コムのネットワークを支えるソフトウエアとハードウエア製品を表す用語です。
キャリアグレード製品には、今日のマルチメディア通信に必要とされる膨大な
量の高帯域幅のデータと音声を停滞なく流すため、極めて高い信頼性、
スケーラビリティおよび性能が要求されます。NEC、Motorola、Alcatel-Lucent
といった主要なネットワーク機器メーカの採用により、MontaVista Linux CGE
はキャリアグレード市場で最も広範囲に運用されているLinuxとなっています。

CGE 5.0には、モンタビスタのみが提供しているいくつかの機能、
特に、稼動中のシステムを、全くまたはほとんどダウンタイムなしで
動作させながら、修正し、アップグレードができる、新しいフィールド
サービスアビリティ機能が含まれています。製品化されていないオープン
ソースのソースコードとは異なり、MontaVista Linux CGEは、現場で実績があり、
実際の製品生産に堪える品質を持つOSです。また、同製品は、モンタビスタの
テスト施設で、統合され、検証され、デバッグされており、
さらに、モンタビスタの経験豊富なサポート組織によってバックアップされて
います。

MontaVista Linux Carrier Grade Edition 5.0の中心は、ATCA 、MicroTCA
プラットフォームに対応したSGSNs、GGSNsおよびソフトスイッチといった、
通信、ネットワーク機器向けに開発された組込みOSです。CGE 5.0は、
Linux標準をサポートしているため、開発者は、非互換性による機能損失を
懸念することなく、既製のLinuxユーティリティを使用して機能追加をすることが
できます。また、新しいCGE 5.0には、 新しい機器やアプリケーションをより
迅速に開発できるような豊かな開発環境も含まれています。MontaVista Linux
CGEは、NTT DoCoMoのような主要な音声・データキャリアによって実際の市場で
立証されている信頼性、スケーラビリティ、およびリアルタイム性能を
提供します。

モンタビスタのキャリア・モバイル製品担当、マーケティングディレクタの
Dan Cauchyは次のように述べています。「今日、もしテレコム、データコムの
ネットワークが機能しなくなったり、セキュリティの過失に困るようなことが
あれば、ビジネスや人々の生活が遮断されてしまいます。MontaVista Linux上
でビジネスをしているキャリアやネットワーク機器メーカは、MontaVista Linux
CGE 5.0がキャリアグレードOSの中で最も高いレベルの可用性(アベイラビリティ)、
リアルタイム性能およびセキュリティ機能を確実に提供できるよう、当社と
緊密に協業しています。」

ヨーロッパで先進のテレコムソリューションを提供するサプライヤの1社である、
Iskratel, Ltd.のシステムソフトウエア開発マネージャのSani Rus 氏は次の
ように述べています。「Iskratelでは、固定およびモバイルのテレフォニと
ネットワーク管理に対して完全なソリューションを開発しています。モンタ
ビスタのLinuxは常に堅牢化され、群を抜いて信頼性が高い製品です。当社は、
ハイアベイラビリティとセキュリティに対するCGE 5.0の新機能が、Iskratel
のネットワーク機器にすぐれた競争力を与えるものと見ています。」

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MontaVista(R) Linux Carrier Grade Edition 5.0 概要
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1)Linux 2.6.21カーネルサポート
 Carrier Grade Edition 5.0 は、2.6.21 Linuxカーネルによってサポート
 された機能、性能、接続性の向上を提供する最初のキャリアグレードOSです。

2)リアルタイムアプリケーションのパッチャー
 モンタビスタのみが提供する、ランタイムアプリケーションパッチャーでは、
 稼動中のシステムに、ダウンタイムを発生させることなく、動作中に
 バイナリのパッチを適用することを可能とします。エンジニアは、システム
 を休止したり、再起動することなく、稼動中のシステムにソフトウエアを
 アップデートしたり、バグ修正したり、新機能を追加したりすることが
 できます。

3)フライトレコーダ
 今日、あるシステムが機能しなくなった場合、最初の障害を調査するため
 には次に障害が発生するまで待たなければなりません。効果的なクラッシュ
 後の診断と修正対策を取るための、クラッシュ以前とクラッシュ中に何が
 起こったかに関する十分なデータを収集する方法がありません。
 CGE 5.0では、飛行機のブラックボックスのようにシステムの履歴を追跡し
 記録する、新フライトレコーダを備えています。それは、スケジューラ履歴
 を記録し、クラッシュダンプのスナップショットより多くの情報を提供し、
 カスタマイズされた追跡のためユーザによる拡張が可能です。
 さらに、高度な診断を実行します。このフライトレコーダは、製品を開発する
 機器メーカおよび稼動するシステムの障害を実際に体験するキャリアの
 双方にとって有用です。本機能により、最初の障害後迅速に対応でき、
 以降のダウンタイムを防ぐためすぐに修正処置を取ることができます。
 キャリアは、フライトレコーダのログを機器メーカに提供し、機器メーカの
 サポートチームから遠隔で診断してもらうことができます。このフライト
 レコードはモンタビスタのみが提供しています。

4)フィールドセーフアプリケーションデバッガ
 稼動中のキャリアグレードシステムで問題が起こった場合、デバッグする
 ためにシステムをオフラインにして持ってくることは許されません。
 モンタビスタのフィールドセーフデバッガは、実行を中断させたりサービス
 に影響を与えたりすることなく、稼動中のシステムをデバッグできます。
 エンジニアは、稼動中のシステムにログインし、トレースポイントを設定
 するためにデバッグを使用し、ログアウトします。デバッガは、実行情報を
 収集し、後の復旧のためにそれを保存します。デバッガのフットプリントは
 小さく、CPU利用が限られているので、稼動中のシステムには最小限の影響
 ですみ、障害なくデバッグができ、重大なプロセスをオンラインで動作中の
 ままキャリアが要求するハイアベイラビリティを提供することができます。
 モンタビスタのみが提供しているこの機能が強化され、さらに使いやすく
 なりました。

5)ライブアプリケーションコアダンプ
 動作中のアプリケーション上の問題をデバッグをするため、コアダンプを
 実行する必要がある場合、モンタビスタのライブアプリケーションコア
 ダンプは、コアダンプに要するダウンタイムを大幅に削減します。
 アプリケーションを短時間休止させるだけで(通常、数十から数百ミリ秒)、
 この新機能は動作中のアプリケーションのスナップショットを撮ります。
 エンジニアがアプリケーションを修正するためにスナップショットを
 デバッグしている間、アプリケーションは動作継続できます。この機能は、
 モンタビスタが最初に提供します。

6)統合されたリアルタイム応答性
 Carrier Grade Edition 5.0は、モンタビスタによる機能強化とそれに加えて、
 非Linuxの2番目のカーネルのアドオンにより生じる互換性と信頼性の問題を
 回避する、統合されたハイレゾリューションタイマ(hrtimers)を含む、
 リアルタイム性能を持つ100%ネイティブLinuxです。追加されたリアルタイム
 機能には、高速ミューテックス、スレデッドソフト・ハードIRQ ハンドラ、
 およびアプリケーションレベルのプライオリティ継承とキューイングが含まれ、
 50マイクロ秒というプリエンプションの応答待ち時間を可能とします。
 CGE 5.0の強化されたリアルタイム機能により、キャリアは、リアルタイム
 要件に対応しながら、既存のRTOSとLinuxアプリケーションを一つのシステム
 上に集約できます。

7)マイクロステートアカウンティング
 商用Linux製品で初めて、CPU上でプロセスとスレッドの利用が正確に計測
 できます。CGE 5.0は、高分解能なプロセス計算を行うので、CPUの過負荷の
 状況を予測し、回避するために、アプリケーションをモニタすることが
 できます。これにより、正確で信頼できるCPU負荷数値を使用して、
 自動的な負荷均衡化とスムーズなプロトコルの規模縮小を設計できます。
 CPU負荷が正確にモニタでき、精密に予測できるため、ワーストケースに
 対するプランがより正確に設計でき、ダウンタイムを回避でき、転送の殺到
 に対するバックアップ機器購入費を削減することができます。
 古いシステムでは、統計的なサンプリング法の推測に基づいてCPUとスレット
 の活動を報告しており、それは、マイクロステートアカウンティングで可能
 となった正確な計測に比べ、非常に不正確な可能性があります。
 通信会社での負荷の下ではなおさらです。
 CGE 5.0のマイクロステートアカウンティングは、スケーラビリティ、
 信頼性を向上させ、キャリアネットワークのコストを低減させます。

8)キャリア向けのNSAレベルのセキュリティ
 MontaVista Linux Carrier Grade Edition 5.0は、米国家安全保障局(NSA)
 によって開発された、Security-Enhanced Linux (SELinux)を備えた最初の
 キャリアグレードOSです。MontaVista SELinux は、従業員または外部の
 侵入者が故意にまたは偶然にそのシステムをコントロールするのを防ぐことで、
 ファイル、ネットワークソケット、およびすべてのシステムオブジェクトの
 完全性を保護し、そのアクセスをコントロールします。これは、キャリア
 グレードOSのカーネルに統合されたSELinuxで初めて提供されるものです。
 また、CGE 5.0は、セキュリティポリシー開発と展開のための統合環境である
 SLIDEを含む、セキュリティ管理ツールを提供します。このレベルの保護を
 提供するのはモンタビスタのみです。

9)統合開発環境
 Carrier Grade Edition 5.0は、カーネルレベルおよびアプリケーション
 レベル双方のエンジニアに対して生産性を向上させる開発ツールを備えた
 EclipseベースのIDE、MontaVista DevRocketを統合した、新しいランタイム
 コンポーネントを含んでいます。統合されたメモリリーク検出、パフォー
 マンスプロファイリング、メモリ使用分析、およびシステム追跡の組み合わせ
 により、システム開発とメンテナンスを加速し、システムのアベイラビリティ
 を向上させます。

10)マルチコアとSMPのサポート
 Carrier Grade Edition 5.0は、シングルコアとマルチコアの両方の
 プロセッサをサポートし、複数の処理チップおよび統合されたチップ上の
 同期、非同期の複数処理で構築された機器をサポートします。

11)キャリア標準に準拠
 MontaVista Linux CGE 5.0は、Linux Foundationによる、新しいCarrier
 Grade Linux仕様4.0に準拠するように設計されています。また、CGE 5.0は、
 SCOPE Alliance Linuxプロファイルにも今後準拠していき、PICMG Advanced
 Telecommunications Computing Architecture(ATCA)およびMicroTCA仕様を
 サポートするように設計されたハードウエア上で動作します。

12)コストの低減
 ビルドインの機能と統合された接続性により、カスタム開発に要するコスト
 を削減します。Linuxの互換性により、低コストの既製Linuxアプリケーション
 とユーティリティが使用できます。ローエンドのプロセッサから高性能を
 得られることで、ハードウエアにかかるコストが削減できます。
 MontaVista Linux Carrier Grade Edition 5.0はロイヤリティが不要です。

13)タイムツーマーケットの迅速化
 MontaVista Linux CGE 5.0で、いくつかの要素を一気に活用することでより
 迅速に製品を市場に投入することができます。業界標準のLinuxの使用により、
 プロプライエタリなRTOSの特異な機能を学習するという時間を節約できます。
 カスタムエンジニアリングが少なくてすむということは、開発期間の短縮を
 意味します。デバイスが既に用意されているモンタビスタの製品により、
 ソースコードの断片を探して入手し、修正し、統合することで浪費する時間
 を削減できます。統合された開発ツールにより、組込み開発の工程を加速し
 ます。半導体メーカやLinuxコミュニティが他のRTOS用のドライバに先駆けて、
 Linux用に最初にドライバを構築するので、組込みLinux 開発者は新しい
 ドライバを使用した初の製品を市場に出すことができます。

14)充実したモンタビスタのエコシステム
 Oracle、MySQL、Enea、VirtualLogixといった、70社を超えるモンタビスタの
 パートナがMontaVista Linux Carrier Grade Editionを用いたキャリア
 グレードネットワーク機器で即使用可能な、ミドルウエア、アプリケーション
 またはツールを提供しています。

MontaVista Linux Carrier Grade Edition 5.0は、今年12月17日に正式リリース
される予定です。まず、Intel x86/x86_64とPowerPCがサポートされ、2008年、
第一四半期にMIPSがサポートされる予定です。
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◇モンタビスタソフトウエアについて
 モンタビスタソフトウェアは、インテリジェント機器および通信用インフラ
 ストラクチャ向けLinuxのリーディングプロバイダです。
 モンタビスタは、商用品質のLinuxオペレーティングシステム、時間削減の
 開発ツール、専門サポート、設計/移行サービスを提供しています。
 モンタビスタは、400以上のパートナーを持ち、モンタビスタの組込みLinuxは、
 機能の追加、信頼性の向上、コスト削減、および製品開発の迅速化のために
 多数の企業で利用されています。
 モンタビスタは、米カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、15カ国に
 拠点を置いています。詳しくは、 http://www.mvista.com をご覧ください。

◇モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社について
 MontaVista Software Inc.の100%日本法人として2000年7月に設立され、
 日本市場に対して組込みLinux、およびそれに関わるあらゆるサービスを
 提供しています。詳しくは、 http://www.montavista.co.jp をご覧ください。
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*LinuxはLinus Torvaldsの登録商標です。
*MontaVistaは、MontaVista Software Inc.の登録商標です。
*その他のすべての名称は、各社の商標、登録商標、またはサービス マーク
 です。

【問い合わせ先】
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社
TEL  : 03-5469-8840
FAX  : 03-5469-8801
E-MAIL: info@montavista.co.jp

カテゴリ:
技術・開発
タグ:
技術・テクノロジー

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