「薬を飲んでいれば大丈夫」? 糖尿病薬処方患者の8割が高血糖
2007.12.20 09:30
報道関係者各位
プレスリリース 2007年12月20日
株式会社日本医療データセンター
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グラフデータ
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日本医療データセンター 『JMDCデータで読むヘルスケアレポート』vol.1
「薬を飲んでいれば大丈夫」? 通院中、でも血糖値は高いまま
糖尿病薬処方患者の8割が高血糖
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医療データベースの構築・分析及び健康保険組合へのソリューション提供を
行う、株式会社日本医療データセンター(所在地:東京都千代田区、代表取締役:
木村 真也、以下、日本医療データセンター)は、病院で糖尿病薬を処方されて
いる患者のうちの約8割が高血糖放置群との分析を発表しました。
この分析は、日本医療データセンターが契約する複数の健康保険組合の加入者で、
20~59歳までの血糖系検査の受診者48,109名のうち糖尿病治療患者(糖尿病薬の
処方を受けている人)660人を抽出し、その健康診断結果について調査を行った
もので、代表的な血糖検査である空腹時血糖、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
の数値の何れかが基準値を超えた割合を算出したものです*。
*日本糖尿病学会が編集した、「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン」
で血糖コントロール不十分以上に該当する人
数値基準(空腹時血糖値:130mg/dl、HbA1c:6.5%)を超えている人の割合
この分析から、北里大学医学部 佐藤 敏彦准教授(公衆衛生学)は、
以下のようにコメントしています。
「たとえ通院し、糖尿病薬を服用していても、糖尿病の治療でもっとも大切な
血糖値コントロールは十分ではないということが多いということです。食事に
よるカロリー計算や、ウォーキングの習慣など生活習慣を見直すという、糖尿病
治療の原点に帰る必要があるのではないでしょうか。」
JMDCレポートは、株式会社日本医療データセンターが、月1回発表するレポート
で、同社独自の技術を用いたJMDCデータ**を利用して、リアルな患者のデータ
から、日本人の健康や疾病の傾向を分析するものです。
**JMDCデータ:株式会社日本医療データセンターが約33万人(2007年11月現在)の
健康保険組合加入者から収集した健康診断の情報やレセプト情報を解析した
データです。個人を特定しないよう加工され、時系列での処理が可能なため、
治療の経過などを疫学的に検証することが可能です。
■本件に関する問い合わせ先
株式会社日本医療データセンター
ヘルスケア事業統括部
担当 : 小沼、岸村
TEL : 03-3511-6781
FAX : 03-3511-6782
E-MAIL: FAQ@jmdc.co.jp
■関連情報
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の『データで読むヘルスケア』に詳しく掲載されています。
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