GfK Japan調べ:2015年第3四半期の玩具販売動向 好調であった前年同期を凌ぎ、2年連続で拡大
2015.11.11 11:30
ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社(所在地:東京都中野区、代表取締役社長:藤林 義晃、略称:GfK Japan)は、全国の家電量販店、GMS、インターネット販売における2015年第3四半期(7-9月)の玩具販売動向 ※1 を発表した。
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図1. 玩具の販売金額・税抜き平均価格推移
【概要】
・2015年第3四半期の玩具販売額は好調であった前年同期を2%上回る。
・基礎玩具の一部であるブロックは金額前年比1.5倍と、玩具市場の成長に最も貢献。
【基礎玩具、女子玩具がけん引し、市場はプラス成長】
玩具販売のピークはクリスマス商戦を含む第4四半期(10-12月)であるが、夏休みを含む第3四半期(7-9月)も年間販売金額の約2割を占め、クリスマス商戦の前哨戦として動向が注目される。2015年第3四半期の玩具販売をみると、金額前年比2%増と、「妖怪ウォッチ」の好調で急拡大した2014年同期を上回った(図1)。この成長をけん引したのは、ブロックや幼児向けキャラクター玩具等を含む「基礎玩具」と、女児向けホビー玩具や人形等を含む「女児玩具」で、それぞれ金額前年比36%増、23%増を記録した。一方で昨年大きく伸長した男児玩具は同20%減となった。また、平均価格の上昇も玩具市場の成長を後押しした。特に基礎玩具はここ数年間上昇基調にあり、15年第3四半期の税抜き平均価格は前年を約4%上回る1,760円となった。
図1. 玩具の販売金額・税抜き平均価格推移
https://www.atpress.ne.jp/releases/80697/img_80697_1.png
【プレスクール、女児ホビー、トイドールは1.5倍超の伸長】
第3四半期の市場成長に貢献したカテゴリーを影響値順に並べると、「ブロック」「プレスクール」「女児ホビー」「ミニカー」「トイドール」の順になった。
カテゴリー別の成長率をみると、「レゴ」に代表される「ブロック」は子どもから大人までの幅広い需要を取り込み、金額前年比46%増を記録した(図2)。また、「プレスクール」は円安等の影響により製品価格が上昇したものの「アンパンマン」や「ディズニー」の根強い人気に支えられ、同54%増となった。さらに「トイドール」では人形本体に加えパーツの販売も好調な「メルちゃん」がけん引し、同78%増となった。クリスマス商戦においてもこれらカテゴリーは好調な販売が見込まれる。また、年末に映画が公開予定である「STAR WARS」や、10月より新シリーズのTV放映が始まった「仮面ライダーゴースト」等のキャラクター玩具の販売も注目される。
昨年末に実施した消費者調査 ※2 でクリスマスプレゼントの購入時期について尋ねたところ、11月上旬時点で購入済みが9%、11月下旬に購入予定が8%、12月に購入予定が56%、購入時期を決めていないが27%という内訳になった。本年は昨年と比較し売れ筋商品が分散しており、具体的なプレゼントが決まらない様子が伺える。結果として、クリスマス商戦は昨年以上に直前数日に売上が集中する短期決戦になることが予測される。
図2. 2015年7-9月期カテゴリー別金額前年比
https://www.atpress.ne.jp/releases/80697/img_80697_2.png
※1. テレビゲーム関連商品、ホビー関連商品(プラモデル、フィギュア等)、雑貨等を除いた純玩具
※2. 2014年 玩具売れ筋商品に関する消費者調査
調査期間:2014年11月7日-2014年11月14日
調査方法:インターネット調査
回答者 :日本在住の20歳から49歳のうち、年齢が4歳から9歳の長子を持つ親(男女)1,200名
≪ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパンについて≫
ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社は、家電製品等の耐久消費財実売データ、その他総合マーケティングサービスを提供する市場調査会社、GfKの一員です。
オプティックス製品、ゴルフ用品、映像ソフトウエア等の分野において、POSデータ・店舗監査データを基に推計した市場代表性の高いマーケットデータと関連サービスを提供しています。
URL: http://www.gfk.com/jp
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