40代メタボは家計の敵!~20年間で118万円の医療費~

報道関係各位
プレスリリース                      2008年3月19日
                    株式会社日本医療データセンター

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 日本医療データセンター 『JMDCデータで読むヘルスケアレポート』vol.4
            40代メタボは家計の敵!
   『積極的支援レベル』、20年間で118万円の「自己負担」医療費
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医療データベースの構築・分析及び健康保険組合へのソリューション提供を
行う、株式会社日本医療データセンター(所在地:東京都千代田区、
代表取締役:木村 真也)は、本年4月より開始の
「特定健診・保健指導プログラム*1」に記載されている、保健指導対象者の
階層化基準で、40代『積極的支援レベル』に該当する人は、その後の20年間で
1人あたり年間医療費はおよそ395万円、うち自己負担3割分で118万円掛かると
試算しました。

*1 医療保険者が対象者の健診結果のリスク数により、
  3つの階層(情報提供、動機付け支援、積極的支援)にレベル分けをする。

この結果は、日本医療データセンターが契約する健康保険組合に加入する
30~50代の健診受診者56,662人のデータを厚生労働省が示す基準*2で階層化し、
レセプトデータで病院受療者の年間医療費を個別に集計。階層集団別の年間
医療費の平均値からシミュレーションし、判明しました。
積極的支援レベルとは、腹囲が「男性で85cm以上、女性で90cm以上」又はBMI
が「25以上」で、かつ健診結果の項目で基準値を超えているものが、前者で
2個以上、後者で3個以上ある場合を示し、肥満と生活習慣病罹患リスクが高い
状態の人が該当します。このレベルの人の年間医療費(自己負担3割分)は、
40代で4万7,490円、50代で7万1,219円。
これに対して、リスク数の少ない情報提供レベル者の年間医療費は、40代で
2万8,856円、50代で5万2,587円であったことから、健康を保つことが家計に
及ぼすダメージも小さく抑えられることが分かりました。

*2 厚生労働省が示す階層化基準について「Pep! eco-recipe(エコレシピ)vol.10」
  P7「今すぐチェック」に詳しく掲載されています。

■階層レベル別 年間医療費(自己負担3割分)
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             30代      40代      50代
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情報提供レベル     20,473円    28,856円    52,587円
動機付け支援レベル   23,607円    36,817円    62,146円
積極的支援レベル    25,201円    47,490円    71,219円
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※分析期間:2006年4月~2007年3月

この分析から、北里大学医学部 佐藤 敏彦准教授(公衆衛生学)は、以下の
ようにコメントしています。

「日頃から健康に留意しておくことが、将来の医療費の節約になることが
解析データからも分かります。働きざかりでまだ病気の少ない若い40代、
50代でさえこれだけ金額に差が出てしまっています。
長期に症状を放置しますと脳疾患や腎疾患などの重症疾患を併発しやすく
なりますので健康な人との医療費の差はますます大きくなるでしょう。」

■本件に関する問い合わせ先
株式会社日本医療データセンター ヘルスケア事業部
担当: 小沼、岸村
TEL : 03-3511-6781
FAX : 03-3511-6782
MAIL: FAQ@jmdc.co.jp

■関連情報
メタボリックシンドローム対策レシピ「Pep! eco-recipe(エコレシピ)vol.10」
に詳しい情報が掲載されています。
http://www.jmdc.co.jp/eco-recipe/

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◇JMDCデータで読むヘルスケアレポートとは
株式会社日本医療データセンターが、月1回発表するレポートで、同社独自の
技術を用いたJMDCデータ**を利用して、リアルな患者のデータから、日本人の
健康や疾病の傾向を分析するものです。

**JMDCデータ:株式会社日本医療データセンターが約33万人(2007年11月現在)
の健康保険組合加入者から収集した健康診断の情報やレセプト情報を解析した
データ。個人を特定しないよう加工され、時系列での処理が可能なため、治療
の経過などを疫学的に検証することが可能。

◇日本医療データセンター( http://www.jmdc.co.jp/ )
レセプト(診療報酬明細請求書)には、豊富な医療情報が含まれているにも
かかわらず、今までは個人情報の問題や、医療機関ごとに異なる用語や
フォーマットなどにより、データとして利用することが大変難しい状況でした。
2008年4月には、医療制度改革に伴う健康保険法改正により、国内全ての健康
保険組合に「医療費削減」を目的とした「組合員の健康増進等」が義務づけ
られます。
このような背景のなか、国や健康保険組合の施策に対し、改善に繋げるための
「検証」というプロセスの必要性から、株式会社日本医療データセンターでは
新たなメタボリックシンドローム対策のソリューションを開発。医療機関が
健康保険組合に医療費請求時に使用するレセプトから、個人を特定しない医療
データ生成・分析を行うことができる、日本初の会社として、健康保険組合
および製薬会社などにデータ活用ソリューションを提供しています。

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