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真冬の札幌市の小学生に南国のタヒチアンダンス体験を!【開催決定!】

*ダンスを生活習慣に
ヴァイヒリアタヒチのスタジオレッスン風景
最近メディアに取り上げられる機会が増えてきたタヒチアンダンス。平成20年3月から文部科学省では中学校学習指導要領の改訂を告示し新学習指導要領では中学校保健体育において、ダンス・武道を含めたすべての領域を必修となった。小学生は対象ではないが、リズム感や体を動かす事が習慣的に体に身につければ、中学に進学した際にもダンスを踊ることができる。北海道の冬は寒い日が続くため暖かい部屋にこもり、普段は外で足リ回る子供たちも、体を動かさずに一日中過ごしてしまう。大人のみならず子供も同じように、運動不足は体力の衰えや筋肉の硬縮を招き、ケガにつながるだけでなく生活習慣病を引き起こす原因にもなると言われている。雪の多い北海道は他の都道府県よりもこの問題は深刻。そんな運動不足を楽しみながら解消できるのがダンス。
伝統舞踊であるタヒチアンダンスは、全身を使う運動に加え体幹を自然に鍛え体のバランスを整える役割もある。ダンスはバランス感覚と体幹がとても重要。北海道では雪道を歩く際にもバランスと体幹が重要。これを楽しみながら意識することなく自然に身を付ける事ができるのが、タヒチアンダンス。外は真っ白の雪に囲まれた中で、南国タヒチの伝統舞踊と言う180度違う国の文化に触れることによって、大きな気分転換にもなる。
*タヒチの伝統的なリズムをおぼえて踊ってみよう
南国タヒチの伝統舞踊、タヒチアンダンスのリズムでは「裏拍」が重要なパートになる。「裏拍」とは、音楽で拍を前半と後半に分け後半の部分を意味している言葉。歌や楽器の演奏リズムを取る際に、裏拍を意識することが重要になる。日本国内での音楽の学習や生活の中ではこの「裏拍」を意識していないため、身に付ける事が非常に困難。日本人は「裏拍」が取れな人が多くいるのが現状である。タヒチアンダンスのリズムにはこの「裏拍」がわかりやすく刻まれており、リズムでダンスを踊ることによって自然に「裏拍」を身に付ける事ができるようになる。多くのミュージシャンを世に送り出している北海道、将来的に音楽の道へ進む場合の基礎が楽しみながら身に付くのがタヒチアンダンス。
*タヒチから学ぶポリネシア
北海道からの渡航者が多いビーチリゾートがハワイ。近年、新千歳からホノルルまでの直行便も就航し、今まで以上にハワイを訪れる方も増えたのではないだろうか。そんなハワイが属しているのがポリネシア。タヒチも同じポリネシアに属しポリネシアは、オセアニアの海洋部を分類した一つであり、他にミクロネシア・メラネシアなどがある。ポリネシアはギリシャ語で2つの言葉「ポリ=多くの」と「ネシア=島々」からなる言葉で「多くの島々」の意味を持つ。太平洋上に散らばるハワイ・ニュージーランド・イースター島を線で結ぶと綺麗な三角形ができる。この三角形の中心に位置しているのがタヒチ。遠い昔、人類史上初めて遠洋航海を実践し、太平洋の島々に住み着いたと思われる民族「ラピタ人」がポリネシア内で最初に根付いたのがタヒチだった。タヒチからポリネシア文化が始まり、ハワイやニュージーランドイースター島へと渡って行った。イースター島のモアイ像のルーツはタヒチのティキ像であり、ニュージーランドのマオヒ語のルーツはタヒチ語であり、ハワイの有名なフラダンスのルーツは、タヒチアンダンス。タヒチアンダンスを楽しく踊るだけでなく、ポリネシア文化も一緒に学ぶことができる。今回、ダンスレッスンと共にポリネシアについて話を聞くことのできる講師は、タヒチの国立博物館の展示物の翻訳を行った翻訳家でもある。日本人としては、ハワイでポリネシアの考古学を研究されていたビショップ博物館ケネス・パイク・エリー人類学名誉研究員篠遠喜彦先生の次に、ポリネシアに詳しいと言っても過言ではないだろう。第二種中学保健体育教員免許も持つ講師が、子供たちにポリネシア文化をダンスと共に楽しく教えてくれる。
*タヒチアンダンスから社会へ
ここ数年、国内において様々な形で活動をみせているタヒチの文化。今年、神奈川県横浜市の小学校ではタヒチアンダンスに加え現地の伝統工芸職人が来日し、パンダナスを使ったカゴや花冠などを制作するワークショップを開催。第一回横浜マラソンの給水エリアではタヒチのパフォーマンスを披露し、企業パーティーでは出演依頼も増え、幅広く活動をしている。日本から9500kmも離れたところに位置する南国タヒチ、ダンスなどの伝統文化は社会の注目を浴びている。