あなたのカラダの中にも「隠れ炎症」が潜んでいる!? 老化の大きな原因の一つは「隠れ炎症」だった!! 【調査】20代~40代の約85%に自覚症状のない「隠れ炎症」がくすぶり中!?
2016.01.19 12:00
「隠れ炎症を考える会」は、このたび「隠れ炎症」が身体内部のケアするべき要素のひとつであることを世の中に啓発するため、「隠れ炎症を考える会」を発足いたしました。
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年代別における炎症関連遺伝子の発現推移
近年、さまざまな生活習慣病や老化には、「隠れ炎症」が密接にかかわっていることが明らかになってきました。いかにして「隠れ炎症」を抑えていくかが、病気はもちろん、あらゆる老化現象を防ぐ重要なポイントと考え、「隠れ炎症を考える会」では、「隠れ炎症」についての情報を発信していきます。
そもそも、「炎症」とは私たちのカラダが有害な刺激を受けたり、カラダの中に異物が侵入してきたりしたとき、自らを守るために起こる生体防御反応です。たとえば、風邪やインフルエンザにかかると、免疫細胞(白血球)が炎症を引き起こすさまざまな物質(炎症性サイトカイン)を放出し、体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃します。風邪をひくと熱が出たり、ノドが赤く腫れたりして炎症を起こすのは、このとき自らの細胞までダメージを受けてしまうから。つまり、「炎症」とは体内で免疫細胞が闘っている証なのです。
ただし、「炎症」は、その経過によって「急性炎症」と「慢性炎症」の2つに大きく分けられます。「急性炎症」は比較的早く終息しますが、「慢性炎症」は組織障害が長期にわたる上、ホルモンバランスの乱れや免疫機能の低下、さまざまな全身疾患とも深い関わりがあるため、とてもやっかいです。
「隠れ炎症」とは、この「目に見えない小さな炎症」が加齢にともなって「慢性化した状態」のことです。私たちのカラダの中では常に「自覚症状のない小さな炎症」が発生しており、加齢にともなって慢性化していく傾向があります。40歳を過ぎれば、多かれ少なかれ誰もが「隠れ炎症」を抱えていると言ってよいでしょう。
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■隠れ炎症の原因とは?
「隠れ炎症」の原因は、日常生活のあらゆるところで知らず知らずのうちに進行しています。不摂生な生活や精神的ストレス、栄養の偏り、食べ物に含まれる添加物や有害重金属など、「隠れ炎症」を深刻化させる内的ストレスは日常生活のあらゆるところに潜んでいて、知らず知らずのうちに「隠れ炎症」が進行しています。
例えば、肥満も「隠れ炎症」を進行させる大きな要因のひとつです。脂肪細胞は単なる脂肪の貯蔵庫ではなく、さまざまな生理活性物質(サイトカイン)を分泌する内分泌器官でもあります。そして、やせているときには動脈硬化を防いだり、炎症を抑える働きをする善玉サイトカインを多く分泌するのですが、太ると炎症を悪化させる悪玉サイトカイン(炎症性サイトカイン)を多く分泌するようになります。
つまり、太るということは「隠れ炎症」を抱えるということでもあるのです。また、近年、デスクワークやPC作業などで「長時間座りっぱなしの生活」をする人が増えていますが、これも運動不足による肥満や血流の悪化を招き、「隠れ炎症」を進行させる要因となります。
私たちの身体には、さまざまなストレスに対抗する力が備わっています。しかし、年齢を重ねると、ストレスに対抗する力も、炎症ダメージを回復する力も衰えていき、「隠れ炎症」を抱えるようになっていきます。そして、血管の「隠れ炎症」が進行すると動脈硬化や高血圧をはじめとするメタボリックシンドロームの原因となり、脳で進行するとアルツハイマーや認知症の原因に、皮膚内部で進行するとシミやシワ、たるみといった肌老化の原因になっていきます。
■肌と「隠れ炎症」
とりわけ、内的ストレスと外的ストレスの両方を受ける肌は、「隠れ炎症」を抱えやすい部位と言えるでしょう。皮膚は表皮・真皮・皮下組織からなり、本来は一番外側の表皮が紫外線やほこり、大気汚染といった外的ストレスから肌を守るバリアの働きをしていますが、内的ストレスによって「隠れ炎症」が進行した肌は、表皮のバリア機能も衰えていてとても無防備な状態。紫外線やほこりはもちろん、汗をふく、顔をこするといった、ちょっとした外的ストレスにも過敏に反応して、表皮内に炎症性サイトカインが発生しやすくなっていきます。
そのため、若々しい見た目を保つためにも、「隠れ炎症」が進行しにくい生活習慣を心がけるとともに、カラダの内と外から目に見えない小さな炎症を抑えるケアをしていくことが大切なのです。
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■「隠れ炎症」の予防とケアについて
◆生活習慣
・和食を中心とした、バランスのよい食事を
・天然の旬の食べ物をしっかりと摂る
・オメガ3の良質な油を摂る
・腹八分を心がける
・脱「座りっぱなしの生活」
・スキンケアによる物理的刺激は最小限に
・少しきつい運動で筋トレ!
◆メンタル
良質な睡眠をとって前向きな毎日を
「ストレスは老化の大敵」とわかっていても、自分ではなかなかコントロールできないものです。そこで、良質な睡眠をしっかりとり、日々のストレスをリセットする習慣を身に付けましょう。良質な睡眠の伴を握っているのは、睡眠を司るホルモン=メラトニンです。メラトニンは網膜で明るい光をキャッチすると分泌量が減り、夜暗くなると活発に分泌されます。
ところが、夜も昼間のような明るい環境で過ごしたり、スマートフォンやパソコンの明るい画面を見て過ごすと、メラトニンが十分に分泌されず、体内時計が狂って睡眠障害やうつ、生活習慣病などの原因になることがわかっています。就寝前1~2時間はスマートフォンやパソコンの画面を見るのをさけ、できるだけ暗く静かな環境で過ごすよう心がけましょう。
◆スキンケア
スキンケアによる物理的刺激は最小限に。間違ったスキンケアによる物理的刺激は、紫外線や活性酸素に勝るとも劣らない炎症ストレスを肌に与えます。「こする」「たたく」「引っ張る」といった刺激は最小限に抑えましょう。まずは、顔を洗ったり拭いたりするときにゴシゴシこすらないこと。お手入れの際にコットンでポンポンたたいたり、強くマッサージしないこと。また、肌のコンディションは年齢とともに変化し続けていきます。「長く使っているから」といって、合わない化粧品を使い続けることのないよう、注意しましょう。
【20代~40代男女2016人アンケート調査】
20代~40代の約85%に自覚症状のない「隠れ炎症」がくすぶり中!?
~ その「くすぶり」が、老化の原因に ~
隠れ炎症を考える会は、医師監修のもと「隠れ炎症」の原因となりうる、日常の生活習慣やカラダからのサイン20のチェック項目を設け、20代~40代の男女2,016名を対象にカラダの中に潜む「隠れ炎症度」の実態を調査しました。該当する項目数に応じて、「軽度」(6ヶ以下)、「要注意」(7ヶ~14ヶ)、「危険信号」(15ヶ以上)としました。
■隠れ炎症度 診断結果
隠れ炎症度「軽度」が14.9%に対して、「要注意」は49.7%、「危険信号」は35.4%にあがり、約85%の方が“隠れ炎症度”が要注意以上の結果となりました。
自覚症状がない隠れ炎症ですが、そのままくすぶったままにしておくと体や肌内部で進行して老化していくため、「危険信号」の方はたとえ20代であっても待ったなしの状態、今すぐ、予防・ケアが必要です。
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■性年代別 隠れ炎症度チェック
●40代女性に潜む隠れ炎症、「要注意」以上は92.2%!
性年代別に見たところ、「要注意」以上は、20代男性(75.6%)層を除き、全ての層で80%以上になりました。中でも40代女性は要注意以上の方が92.2%に上りました。
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●実は一番老化しやすい?
30代女性は「危険信号」ゾーンが44.4%も!
30代女性がダントツの44.4%となりました。働く女性が増える中、ストレスや疲労だけでなく、カラダの中には隠れ炎症がたまり続けているかもしれません。
■女性の悩み!?知らず知らずのうちに進行する隠れ炎症の原因
老化に密接に関わる隠れ炎症ですが、女性の悩みとも言える「肌」や「ダイエット」に関する項目で年代別に差がでました。「寝跡が消えにくくなってきた」は、20代女性40.6%の方がチェックしたのに対し、30代女性は60.2%、40代女性は74.6%、20代と40代女性では約30%の差が出ました。また、女性の悩み「ダイエットをしても痩せづらくなってきた」では、20代女性52.3%、30代女性67.0%、40代女性71.6%とこちらも年代別で大きな差が見られました。
[寝跡が消えにくくなってきた]
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[ダイエットをしても痩せづらくなってきた]
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【「隠れ炎症」チェックシート】
・脂っこい食事を好んで食べる
・喫煙習慣がある、もしくは喫煙習慣があった
・紫外線対策を忘れがち、もしくは怠っていたことがある
・便秘気味だ
・毛穴が目立つようになってきた
・寝跡が消えにくくなってきた
・会議室やレストランで、自分だけ「寒い」と言ってしまうことがある
・肩こりや腰痛が慢性的になってきた
・デスクワークやPC作業で座りっぱなしの時間が長い
・肌が乾燥しやすい
・口が渇きやすい
・咳やたんが出やすい
・ダイエットしても痩せづらくなってきた
・階段ではなくついエスカレーターを使ってしまう
・休日は家にいることが多い
・周りの人にイラっとしてもガマンしてしまうことがある
・ストレスをためやすい方だと思う、ストレスが多い
・心から笑っていない、と思うことがある
・睡眠時間はだいたい6時間以下だ
・夜寝る前に、スマホやPCをチェックする
【「かくれ炎症度チェックに関する調査」調査概要】
■調査対象と回答者数:20代~40代の男女2,016名
●隠れ炎症 該当者の定義
要注意 :隠れ炎症チェック項目のうち、該当するものが7つ以上の方
キケン信号:隠れ炎症チェック項目のうち、該当するものが15つ以上の方
調査地域:東京、大阪、愛知
調査方法:インターネット調査(ネット調査会社の登録モニター活用)
調査期間:2016年1月8日(金)~11日(月)
アドバイザー:米井 嘉一(同志社大学大学院生命医科学研究科/
アンチエイジングリサーチセンター教授)
【隠れ炎症を考える会 概要】
構成メンバー:鈴木 絢子(美容家)
山田 利光(杏林製薬株式会社 スキンケア研究所所長)
アドバイザー:米井 嘉一(同志社大学大学院 生命科学研究科/
アンチエイジングリサーチセンター教授)
協力 :杏林製薬株式会社 スキンケア研究所
公式サイト :隠れ炎症を考える会 http://kakure-ensho.jp
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