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余暇時間はデジタル化しているか?~余暇時間の3分の1弱(30%)がオンライン~世界のデジタル生活に関する新しいTNS調査で判明

2008年12月4日、日本-グローバルマーケットリサーチ&コンサルティング会社TNS(日本法人テイラーネルソンソフレス・インフォプラン)が行ったオンライン行動とその将来の見通しについての調査「Digital World, Digital Life」によると、調査対象16カ国の人々は平均して余暇時間の3分の1近く(30%)をオンラインで過ごしている。

自由時間の長さにかかわらず、30%をデジタル生活に費やす傾向が見られるようだ。
「Digital World, Digital Life」の結果、オンラインで過ごす時間が余暇時間に占める割合は平日の自由時間が1日2時間以下の対象者も7~8時間の対象者も同じであることが分かった。つまり、余暇時間の長さとオンラインで過ごす時間の割合との間には、直接的な関係がないということである。

オンラインで実施している活動のトップ5は?
TNSは対象者に、調査前の1カ月間に実施した一連の活動を明らかにするよう求めた。合計81%が情報を見つけるために検索エンジンを利用し、76%がニュースを読み、74%がオンライン・バンキングを利用し65%が天気を調べ、63%が製品やサービスを購入前に調査していた。本質的に至って実用的な活動ばかりである。古典的なレジャー活動で最も順位が高かった「ビデオクリップを観る」はかろうじて第8位に入り、対象者の半数(51%)が過去1カ月間にビデオクリップを観たと述べた。
もう1つのレジャー活動「オーディオクリップを聴く」は第10位(44%)だった。

TNSグローバル・インタラクティブのマネージング・ディレクターを務めるアーノ・ハマーストン氏は次のように述べた。「余暇時間がとても貴重であるとすればなぜ人々は平均3分の1近くをインターネットの利用に費やしているのか。
私たちの考えでは、特にインターネットを利用して貴重な時間を効率的に使い、よりよく生活に適合できるようにしようとしているからだと思う。オンラインを利用すれば、特定の仕事や活動を迅速かつ効率的に行うのに役立つ。オンラインで生産的に時間を使うことによって、実は余暇時間を増やしているわけだ。
オンラインで利用できる社会活動や娯楽活動が増えている状況を見ても、生活のデジタル化が進んでいる理由がよく分かる」

世界で最も熱心にオンラインを利用しているのは、どの国のどんな人たちなのだろうか。予想できるように、25歳未満の若者はオンライン生活にどっぷり浸かっている。25歳未満の調査対象者は、余暇時間の優に3分の1(36%)をオンラインで費やしていると答えた。中国の25歳未満の対象者は、平均して余暇時間の半分(50%)をオンラインで過ごしている。

もし世界中の国々が、オンラインの世界で革新的・先駆的とみなされている日本と韓国を手本にすれば、オンラインで過ごす時間はさらに増えると予想することができる。日韓両国の対象者は、現在余暇時間の平均5分の2をオンラインで過ごしていると述べている。

とりわけ熱心にインターネットを使っているグループがいくつかある。例えば、調査対象16カ国全体で、学生は余暇時間の39%をオンラインで費やしている。
主婦もまた注目すべきオンライン・ユーザー・グループである。アメリカで「Digital World, Digital Life」に参加した主婦は、余暇時間の38%をオンラインで過ごしていると答えた。イギリスでは、この傾向がそれ以上に顕著で、主婦たちは余暇時間のほぼ半分(47%)をオンラインで過ごしている。これは、特にオンライン・ショッピング支出全般が今や1カ月あたり10億ポンドを超えているイギリスで、オンラインでの食品購入が急速に拡大しているためかもしれない(出所:Mintel 2008)。

「Digital World, Digital Life」調査の結果、携帯電話が頻繁にインターネット接続に利用されていることも浮き彫りになった。世界中で調査対象者10人に1人が、1日1回携帯電話でインターネットに接続していると答えた。
しかし、アジアで携帯電話の導入が進んでいることを考えれば、この数字は大きく伸びる見込みがある。例えば日本と中国では調査対象者の4分の1以上が、これと同じ1日1回の頻度で携帯電話からインターネットにアクセスしている。

―以上―
■「Digital World, Digital Life」について
TNSは世界16カ国を対象にオンライン行動と今後の見通しに関する調査を実施し、2008年末に調査結果の分析を完了した。オーストラリア、カナダ、中国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、イギリス、アメリカで、18~55歳の合計2万7,522人にオンラインでインタビューした。この調査では4つのテーマに焦点を合わせた。第1に、娯楽や情報、商取引のために、どのようにインターネットを利用しているかを調べた。第2に、生活上の主要な決定(健康、家族、教育、投資など)にあたってオンライン手段を利用しているかどうか分析した。第3に、ソーシャル・メディアはどこまで発達したか。最後に、伝統的なメディアや友人の率直なアドバイスと比較して、人々はオンライン情報源をどの程度信用しているか。


■TNS(株式会社テイラーネルソンソフレス・インフォプラン)について
TNSは市場に関する情報・見識を提供する世界規模のグループである。
その戦略目標は、クライアントがより効果的な決定を下すうえで役立つ付加価値のある情報・見識の提供において、世界をリードする存在になることである。
TNSは80カ国に広がるネットワークを通して、革新的な思考や素晴らしいサービスをお届けする。TNSはクライアントと連携しながら、消費者行動に対する理解を深める質の高い情報・分析・見識を提供している。

TNSは世界有数のカスタマイズ・サービス提供会社であり、部門に関する知識だけでなく、製品開発・革新、ブランドおよびコミュニケーション、ステークホルダー・マネジメント、小売店・買物客など各分野の専門知識も持ち合わせている。TNSは、消費者パネル、メディア情報、視聴者測定サービスの大手企業である。

TNSはSixth Sense of BusinessTMである。
http://www.tns-global.co.jp/

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