メディア53社に聞いた!メディアの目に留まる効果的な​プレスリリース​とは?

はじめに|メディアの生の声からメディアに届くプレスリリースを知る

プレスリリース配信における重要ポイントは、いかにしてメディアの目に留まるかという点に尽きます。メディアの意図や注目点を理解することができれば、記事掲載に繋がる可能性は一段と高まるでしょう。

中でも、メディアの目に留まるプレスリリース戦略を強みにするのが、記事掲載数No.1を誇る「@Pressです。@Pressは、プレスリリースの校正・メディア選定・配信を一貫して実施するプレスリリース配信サービスとして、メディアとの連携強化に力を入れており、

  • 「今まさにどんな情報が欲しいか」などの希望・要望ヒアリング​​
  • プレスリリースに対するメディア目線でのフィードバック

といった“メディアの生の声からメディアに届くプレスリリースを知る”ことに特化しています。

この度@Pressでは、変化の激しい昨今のトレンド、ニーズを​拾い上げるべく、メディア各社に向けたアンケートを実施しました。
本記事では、“メディア53社に聞いた生の声”を基に「メディアの目に留まる効果的な​プレスリリース戦略」について解説いたします。

アンケートの概要と回答

はじめに、@Pressが実施したアンケートの概要と回答は以下の通りです。

アンケート概要

調査方法:WEB(Googleアンケートフォーム)​

調査期間:2023年12月14日~2024年1月10日​

調査対象:@Pressのプレスリリースを受け取っていいただいているメディア様​

有効回答:53人

回答者詳細とプレスリリースの受取方法

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回答者の男女比(画像左)はほぼ1対1の割合で​、年齢比(画像右上)については40代~50が多くなっています。

​また、プレスリリースの受取方法(画像右下」については、メディアの大半(94.3%)が​メールで受け取っていることが分かります。

​メディアの属性とジャンル

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メディアの属性(画像左)」で一番多い回答はWEBメディアであり、大きく差が開いて雑誌や新聞が続きます。

ネット普及に伴う紙面やテレビ離れが進んでいると言われている昨今の状況から、概ね予想通りの結果なのではないでしょうか。

また、「メディアジャンル(画像右)」については、エンタメ系を筆頭に​、フード・飲食、ライフスタイル、ビジネス系など幅広く回答いただきました。

​プレスリリースを見る、件数・時間・曜日

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1日に何件のプレスリリースに目を通すか(画像左)という質問では、10件以下の方が約半数を占める一方で、​50件以上に目を通す方も約20いるという結果が出ました。この結果はかなりシビアなものであり、数多くのプレスリリースの中から目に留めてもらうためにも、やはりインパクトのあるタイトルやリード文、画像の重要性が伺えます。

また​毎日何時頃にプレスリリースを見ているか(画像右上)という質問に対しては、出社直後と思わしき9時~10時台が多く、​次いで昼12時頃に回答が集まっています。
※16時台、17時台の回答は、本アンケートにおいては該当者はおりませんでした

続いて「何曜日にプレスリリースに目を通すことが多いか(画像右下)」という質問においては、​月曜日が圧倒的な回答数を得ました。

上記3つの質問に対する回答結果から、月曜日の9時台にメディア担当者の手元にプレスリリースが届く状態が1番見られやすいことが分かりますが、月曜日はリリース数が多めと言われている曜日でもあるため、​月曜日の​9時台に、メディア担当者へタイトルやリード文などインパクトのあるプレスリリースを届ける」ことが出来ると、メディアの目に留まる可能性が高まると言えるでしょう。

メディアから見たプレスリリースの参考度合い

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作成する記事のうち、プレスリリースを情報元としている割合(画像左)」では、中央値で約3割〜5割が多くなっており、プレスリリース以外にも情報収集可能なこの時代においても、引き続き​​プレスリリースの参考度が高いことが分かります。

続いてプレスリリース以外の一番大きな情報元(画像右)​に関する質問では、別のメディアが取り上げている内容をリサーチしたり、SNSで話題のネタを取り上げていることが分かりました。メディア掲載がメディア掲載を呼び込む広報の「スパイラル効果」というものがあるように、1件のメディア掲載やSNSの話題から、他のメディア媒体での掲載に期待できるという点も覚えておくと良いでしょう。

また、「その他」が多い点についても、正しい根拠やソース​を得るために行政や市区町村のHP、地方自治体の報道発表などが参考にされていることも伺え、メディアとして間違った情報を掲載しないためにも、幅広い情報源を活用していることが考察できます。

プレスリリースで目を引く部分と大切なこと

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「プレスリリースで一番目を引く部分はどこか(画像左)」​については、本サイトでも重要性を何度もお伝えしてきた「タイトル(71.3%)」が最も多い結果になりました。

​そして、「プレスリリースを採用する上で一番大切だと思うことはなにか(画像右)」では、​半数以上が「メディアに合うかどうか(48.2%)」と回答しています。​事実、プレスリリースの記事化を狙う上で、メディア選定も肝の部分であり、送りたいところではなく「情報がマッチしているところに送る」ことが非常に重要です。

さらにその上で、目に留まる「画像」を使ったり、プレスリリースの中身に同業他社との差別化を図るため「新奇性」を持たせるなどの工夫が効果的だと分かります。

メディア担当者に聞いたトレンドと事例

次に、メディア担当者に聞いたトレンドと事例をご紹介いたします。

メディアのトレンドについて

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2023年のトレンドトップは「SDGs」​となっており、プレスリリースに社会性を持たせやすい点や差別化として組み込みやすい点が評価されたと考察できます。

そして、2023年2位の「旅行」は「2024年にメディアとして注目しているもの」のトップになっており、新型コロナウイルスの鎮静化とインバウンド需要の高まりから、旅行に関連する情報は引き続き需要が高いことが予想されます。

「旅行」≒「観光」「食べる」「宿泊する」といった関連ワードは、ホットなトレンドとして注目していきましょう。

2023年メディアトレンド1位「SDGs」の事例

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ここからは、本アンケートにおけるメディアトレンド1位のキーワードに関連したプレスリリース事例をご紹介します。

まず、全農パールライス株式会社様が配信された、「全農パールライスが「もったいないレシピ」サイトを公開! 食品ロスを削減し、環境にも家計にも優しくおうちでSDGs」は、食品ロスをテーマにした「レシピサイトの更新」に関するリリースです。

もったいないという単語をタイトルの先頭に配置することで、メールのタイトルで見る見ないを判断するメディアに向けて、​自然と「SDGs」を連想させるタイトルになっていました。​

また、​SDGsと一口に言っても決して難しい話題ではなく、​消費者が参加しやすい、貢献しやすい内容になっているため、社会性もあり、消費者も内容が理解しやすいリリースという点から、メディアにも好まれる傾向にあります。本事例は多くのメディア媒体に掲載されており、それだけSDGsに対する社会の関心が高まっている証拠とも言えるでしょう。

加えて、プレスリリースは「新商品や新サービスに関すること」しか出せないと思われがちですが、本リリースのような「サイト更新」といった身近な内容をフックにして出すことも可能です。プレスリリースのネタ作りに悩まれている方は、是非参考にしてみてください。

2024年メディアの注目トレンド1位「旅行」の事例

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伊東市(静岡県)と一般社団法人伊東観光協会が配信された、「伊東市での宿泊&ツアー実施を検討する方向けの 「伊東を掘りおこそう!宿泊キャンペーン&バス旅行支援」を 2023年9月より開催」は、「キャンペーン内容」​と「お得な割引情報」を中心とした内容のリリースです。​

本事例では「地方活性化」という​社会的意義を上手くプレスリリースに反映しており、非常に掲載数も伸びた事例です。タイトルの「掘り起こそう」という単語も地元の活性化を効果的に隠喩した上手いタイトルになっていました。

キャンペーン系のプレスリリースは伸びにくいと思われがちですが、本リリースのように​社会的意義を上手く組み込んだプレスリリースは伸びる傾向にあるため​、是非参考にしていただきたい事例です。​

さいごに|メディアの期待とニーズの理解​

メディア53社に聞いた生の声”を通じて、

  • メールタイトル​
  • 配信メディアの選定​

が、メディアの目に留まるプレスリリースを送る上での最重要ポイントであることが分かりました。​

また、メディアの注目トレンドについても引き続き積極的に関連付けていきたいところです。

是非とも本記事の内容を参考に「メディアの目に留まる効果的な​プレスリリース」を意識して情報発信をしていきましょう。

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