大手メディア主催「SDGsアワード」も取り上げたプレスリリース事例3選|書き方で良かったポイントも解説 

はじめに|大手メディア「ニューズウィーク日本版SDGsアワード2023」の発表を受けて

2024年3月に「ニューズウィーク日本版」が企画する「ニューズウィーク日本版SDGsアワード 2023」の授賞式が開催されました。

各社の受賞・ノミネートは、プレスリリースの配信を通じてSDGsへの取り組みが評価された一つの結果であり、大手メディア主催のアワードに取り上げられたことで、多方面からの更なる注目につながっています。

そこで今回本記事では、「ニューズウィーク日本版SDGsアワード」のノミネート2社を含む、SDGs関連の優れたプレスリリース事例をご紹介いたします。

書き方で良かったポイントもわかりやすく解説しておりますので、企業の取り組みを伝えるプレスリリースのアプローチ事例として是非ともお役立てください。

尚、これまでにPRHackでは、企業が取り組むSDGsのトレンドやメディアの傾向についても詳しく言及しておりますので合わせてご参考にして頂ければ幸いです。

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テーマ① 企業が取り組むSDGs ―トレンドやメディアの傾向―

プレスリリースの事例紹介

それでは実際に「@Press(アットプレス)」から配信された、特に優れたプレスリリース事例をご紹介いたします。

事例1. 「ステハジ」ビーチクリーンイベント開催! 日本とアジアをつなぐビーチクリーン ~インドネシア・フィリピン・日本で実施~

機能水の総合メーカーである株式会社OSGコーポレーションは、「「ステハジ」ビーチクリーンイベント開催! 日本とアジアをつなぐビーチクリーン  ~インドネシア・フィリピン・日本で実施~というタイトルのプレスリリースを配信しました。

尚、同社は「ニューズウィーク日本版SDGsアワード 2023」にノミネートされています。

プレスリリースには、以下の内容が含まれています。

  • 「日本とアジアをつなぐビーチクリーン」の概要

  • 「日本国内のプラ包装ごみ」の問題提起と取り組みの紹介

  • 「アート」と「海洋プラスチックごみ」2つの体験ブースの紹介

  • 「ステハジ」プロジェクトの概要や取り組みの紹介

まず本事例では、タイトルでグローバルな取り組みを強調している点がポイントに挙げられます。

「日本とアジアをつなぐ」「インドネシア・フィリピン・日本で実施」の文言が国外に向けた取り組みの影響力を強調しており、日本企業を代表するSDGsイベントとして規模感をアピールすることで読者・メディアに対し存在感をもたらしました。

また本文では、アジア、及び日本が抱える重大な環境問題として

  • 東アジアが上位を独占する海洋プラスチックごみ排出量
  • 日本がワースト2位であるプラ包装ごみ消費量

など取り上げており、企画の開催意義を高めることがそのままメディアの掲載意義を高めることにもつながっています。

尚、同社はイベント開催後もしっかりと事後報告のプレスリリースを配信しており、活動実績を余すことなく周知したこともSDGsの取り組みに評価が集まった理由といえるでしょう。

事例2. 「ネクシーズZERO」の地域金融機関との業務提携 具体的SDGsアクションとして採用され提携が64社に拡大

株式会社NEXYZ.Groupは、「「ネクシーズZERO」の地域金融機関との業務提携  具体的SDGsアクションとして採用され提携が64社に拡大」というタイトルのプレスリリースを配信しました。

尚、同社は「ニューズウィーク日本版SDGsアワード 2023」にノミネートされています。

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プレスリリースには、以下の内容が含まれています。

  • 「ネクシーズZERO」の業務提携状況の紹介
  • 「ネクシーズZERO」が顧客に提供するメリットの解説
  • 「SDGsアワード」脱炭素部門にノミネートされた旨の周知
  • 「会社概要」と「環境保全活動スローガン」の紹介
  • 「プレスリリース動画」の埋め込み

まず本事例のポイントには、具体的な実績数値を押し出すことで情報の信頼度を高めている点が挙げられます。

タイトルや本文を見ると「提携64社」と度々記載があり、具体的な実績を数字で伝えることでプレスリリース全体の信頼性と説得力を高める効果を得ていました。

また、地域金融機関との提携に関しては「"SDGsアクションとして採用されての"提携である旨が強調されており、プレスリリース内で触れている「SDGsアワード」のノミネートに対し、同社の取り組みが多方面から評価された結果に納得感をもたらしていました。

更には過去の実績として

  • 環境大臣からの「エコ・ファースト企業」認定
  • 世界的格付け機関からの認定

など、第三者からの評価実績を押し出している点もポイントで、プレスリリースに箔を付ける効果でメディアからの注目度を高めました。

事例3. 【新商品】クリニック向け院内文書管理アプリ『Digitab x Sign』(デジタブサイン)リリースのお知らせ

「ニューズウィーク日本版SDGsアワード 2023」のSDGsパートナー企業である株式会社ジェイメックは、「【新商品】クリニック向け院内文書管理アプリ『Digitab x Sign』(デジタブサイン)リリースのお知らせ|株式会社ジェイメックというタイトルのプレスリリースを配信しました。

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プレスリリースには、以下の内容が含まれています。

  • 「Digitab x Sign」(デジタブサイン)のサービス概要

  • 「Digitab x Sign」(デジタブサイン)の特徴

  • 「株式会社ジェイメック」の紹介

本事例のポイントには、サービスのメリットや特徴が理解しやすい点が挙げられます。

特に冒頭のサービス概要では、従来の院内文書の課題に触れている点が巧みで、サービスの開発意図や具体的な利便性を落とし込むことに成功しています。

またサービスの特徴では、項目ごとに見出しを分けて紹介しており、全体を通して簡潔で読みやすいプレスリリースが好印象でした。

さらに企業紹介では、手掛ける製品例や経歴(2020年に創立25年)が記載されている点もポイントで、医療分野での豊富な経験をアピールし、"医療現場をよく知る立場"としてリリースする製品の注目度を高めていました。

尚、同社は「SDGsアワード」におけるパートナー企業になった際にもプレスリリースを配信しており、一連のプレスリリースからは、"院内文書の電子化"による業務効率と環境保全の両立実践的なSDGs事例として評価を集めたことが窺い知れます。

「SDGs」のプレスリリースを作成するときに抑えたいポイント

前述の事例でも触れてきたように、メディア(記者・編集者)や消費者の関心を得るためには、プレスリリースの書き方の工夫が不可欠です。

最後に本項で「SDGs」関連のプレスリリースを作成するときに抑えたいポイントをご紹介します。

実績や数字に基づいた情報で信頼性と説得力を高める

SDGsをはじめ企業の社会貢献の取り組みなどは、具体的な実績が理解されて初めて評価されるものです。

よってプレスリリースにおいても、実績や数字に基づいた情報で信頼性と説得力を高める工夫が重要です。

具体的な数字や第三者評価などを取り入れ、プレスリリースの社会的な意義を見出すことができれば、自ずとメディアの掲載意義も高まってくるでしょう。

企業の取り組みやビジョンを明確に伝える

企業の取り組みやビジョンを明確に伝えることも、SDGs関連のプレスリリースでは重要なポイントです。

特に、企業理念や活動に対して読者の共感や興味を得られるプレスリリースは、メディアにとっても積極的に取り上げたい内容ですので、目指す目的やスローガンなど企業の内面的な部分も丁寧に掲載していくように工夫しましょう。

「SDGs」関連のプレスリリースを複数に渡って打ち出していく

SDGsに関連するサービスやイベントの「リリース・進捗・報告」など、プレスリリースを複数に渡って打ち出していくことも効果的です。

メディア、および社会への露出頻度を高めることで、SDGsに積極的な企業イメージの浸透や活動自体の説得力をもたらす効果にも期待できるでしょう。

さいごに

昨今はSDGsに対し「何となく取り組んだ方がいい」段階から「取り組まなければならない」と、企業責任が問われるフェーズに突入しており、今後はメディアがSDGsを取り上げる機会も増えていくと予想されます。

特に、今回取り上げた「ニューズウィーク日本版SDGsアワード」のように、企業の取り組みに関するプレスリリースがメディア主催の大きな企画につながる例は十分に考えられるため、企業の社会貢献が伝わるプレスリリースを積極的に配信していきましょう。

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