「定期的にプレスリリースを出したいけれどネタがない」こういったお悩みを聞く機会は非常に多く、「ネタ探し」については広報担当の多くがぶつかったことのある壁かと思います。
「新商品や新サービスの発表」「イベントの告知」などの大きな出来事以外にも、社内に眠っているちょっとした変化や活動をプレスリリースのネタとして取り上げてみてはいかがでしょうか。
この記事では広報担当を悩ます「ネタ探し」について、今までネタにしなかった企業の変化や活動を、社内の各部署から集めて、プレスリリースのネタとして発掘する方法について解説します。
今までネタにしなかった“企業の変化”を発見
企業(社内)の変化での「ネタ」というと「新商品の発売」や「業務提携」など大きな内容でないといけないといったイメージもありますが、プレスリリースを配信するうえで重要なのは「ニュース性」があるかどうかです。
例えば、企業(社内)の変化に関してプレスリリースにできるネタとしては以下のようなものが一例として挙げられます。
- サービス改定/価格変更
- イベントやキャンペーンの開催報告
- 既存商品やサービスの拡充(リニューアルなど)
- 調査結果の発表(市場調査など)
- 業績の発表(利用企業○○社突破など)
- 人事関連(社長交代など)
- 決算、株主関連の報告
今まで大きな内容ではないからと、プレスリリースとして配信せずに、自社ホームページの「お知らせ」に更新をしていただけであったり、ブログに更新をしていただけだった投稿もプレスリリースにネタになりうる可能性が十分にあります。
社内での新しい出来事があった場合「この出来事にニュース性はあるのか」という観点で考えてみましょう。
各部署からの情報収集でネタを発掘
社内の各部署の活動を把握し、今までネタにしなかった企業の変化をプレスリリースのネタとして発掘しましょう。
<経営(取締役)>
・役員就任/退任
<経営企画室>
・資本業務提携
・新規事業開始
・海外進出
<財務部>
・ファイナンス
・IR (上場企業)
<商品開発部>
・商品開発
・R&D/ 特許
・機能追加
・ロゴ
・パッケージ
・コラボ
<人事総務部>
・福利厚生
・資格取得
・人事制度
・社員教育
・働き方改革
・女性活躍
・社員表彰
・クラブ活動
<物流部>
・流通経路
・倉庫投資
・配送方法
・配送時間
・配送スタッフ
<営業/マーケティング部>
・サービス開始
・イベント
・キャンペーン
・売上実績
・顧客数
・代理店契約募集
・価格変更
・営業施策
外部情報からもネタをチェック
企業(社内)の変化での「ネタ」を見つけても「これはメディアに取り上げられるようなネタなのだろうか?」と不安になることがあるかと思います。どういったネタがメディアに取り上げられているのかを知るために、実際にメディアが取り上げているネタに目を通しましょう。
もし、具体的に掲載を狙っているメディアがあればそのメディアが掲載する記事に目を通したり、それ以外にも広報担当者から「掲載されたい」とピンポイントで名前が挙げられる人気メディアのYahoo!ニュースや日本経済新聞、他にもSNSでの話題が一目で分かるX(Twitter)のトレンドなど主要メディアを毎日チェックすることで「メディア視点」で「ネタ」にする内容の傾向が徐々に掴めるようになってくるかと思います。
日々メディアが発信する記事から「ネタの傾向」を見ることで、次第に身の回りの出来事をそれらの「ネタ」と結び付けられるようになり「ネタになるか否か」の判断感覚を養うことが出来ます。
さいごに
「プレスリリースのネタがない」という悩みを解決するために、社内の動きを日頃からチェックし、他部署と交流をとることが大切です。
また外部情報から、自社のネタを創造するために日々世の中の情報をチェックしましょう。