【事例紹介付き】プレスリリースのネタの増やし方~ファッションアイテム編~

プレスリリースと言うと「新商品発売」の時に出すもの、というイメージをお持ちの方も多いのでは?

プレスリリースは「速報性(ニュース性)」が必要とされるため「○○を開始する」という場面でしか出せないと思われる方もいらっしゃいますが、実は「商品発売」以外のタイミングでもプレスリリースを出すことは可能です。

特に、商品需要が1年のうち1シーズンに限られてしまい、なかなかPRする機会がないという方はぜひ商品PRの企画とあわせてプレスリリースの配信も計画に入れてみましょう。

今回はアパレル・ファッションアイテムを取り扱う企業様向けに、実際に企業が配信しているプレスリリースの事例とともに切り口のアイディアをご紹介します。

なぜ継続的な情報発信が必要なのか?

そもそも、なぜ広報活動を行う際に「継続的な情報発信が必要」と言われるのでしょうか?

メディアが1日に受け取るプレスリリースの件数は500件、1,000件と言われるほど日々大量の情報を受け取っています。そのため、すべての情報に目を通すのは難しく「特に気になるもの」「視聴者・読者にとって有益だと考えられるもの」を優先してチェックする傾向があります。
よって1回のプレスリリース配信だけでは、なかなか目に留まらず、またその時の世の中の情勢によっては紙面の都合上取り上げるのが難しいことがあります。

また信頼のある情報提供(露出)を積み重ねていくことで、メディアおよび消費者に対して商品・サービス・企業の認知度をあげることができるとされているため、継続的にプレスリリースで情報を発信することは広報活動において非常に重要であるとされています。

販路拡大

商品発売後、取り扱い店舗が増えたり、需要拡大に伴い複数の販路で販売を行うことが決まることがあります。
最近ではWEB通販を通じて商品を販売している企業も増えましたが、自社サイトでの販売に加えECモールでの販売が開始したということもあるでしょう。
また、クラウドファンディングを利用して商品を販売する企業では、クラウドファンディングで先行販売をしたのち、一般流通でも販売をするというパターンも多いと思います。
その際に「販路拡大」の切り口としてプレスリリースを出すことができます。

事例

ダンシングストーン「3in1 Jewelry」一般販売開始!
ホワイトデーに間にあう2月22日~2月28日まで1週間の期間限定
10%OFFで販売 <各色限定10個>


クラウドファンディングで先行販売していた商品の一般販売を告知するリリースです。クラウドファンディングを実施していた商品の場合は、先行販売時に「どれだけ反響があったのか」という部分も記載すると、良いでしょう。

リニューアル

商品のリニューアルはもちろんのこと、店舗のリニューアルや販売サイトのリニューアルでもOK!
リニューアルに関する情報を出す際のポイントは「どこがどう変わったのか」を明記すること。
特に従来品よりも良くなった点については積極的に情報を発信するようにしましょう。

事例

飛脚のようにガンガン歩いてどんどん健康になる
≪足ゆび運動ぞうり≫がリニューアルして5月26日販売開始!


従来品の改良を行いリニューアル販売を開始した旨を告知したリリースです。具体的に「どう変わったのか」という部分や「こだわりを持った部分」などポイントを絞って分かりやすく書くと、メディア側が記事にする際も情報を取り扱いやすくなります。

販売実績

「発売から○か月でXXX個販売」「△△の売上が前年比の●%超え」といった、販売実績を知らせるプレスリリースは、特に経済・経営情報を扱うメディアに向けて情報提供をするのに最適な切り口です。
実績を知らせるプレスリリースを出す際は、商品自体に関する説明文章はもちろんのこと、「なぜそれだけ売れているのか」といった背景までしっかり記載することが大切。
単なる商品紹介のプレスリリースにならないよう、社会的背景や業界の動きなども絡めながら社会性の高い情報の提供を心がけましょう。

事例

在宅勤務をはじめとした“デジカジ”需要により
リニューアル後の「ポロシャツみたいなワイシャツ」が
一昨年対比488%の売り上げ枚数を突破!


社会の変容によって需要が生まれ、売上が伸びた旨を知らせるリリースです。売上に関する情報にプラスして商品特長や開発の経緯などを記載することによって、初めて商品を知る方にも興味を持ってもらいやすくなります。

キャンペーン

送料無料、○%OFF、母の日の贈り物用ラッピング等、顧客向けに行うキャンペーン情報も企業活動の1つとしてプレスリリースを出すことができます。
ただし「キャンペーンを実施します」という内容だけではメディア側も記事にしづらいため、「なぜ行うのか」といった実施背景や「おすすめのアイテム」「売れ筋商品」など、商品情報もいくつか記載するようにしましょう。

事例

創業145年の刺繍メーカーがつくる“糸のアクセサリー”
「トリプル・オゥ」母の日フェアを5月13日まで開催


母の日に向けた送料無料キャンペーンの告知リリース。
キャンペーンの内容だけでなく母の日に最適なアイテムの紹介も入っている好事例です。

アンケート調査

キャンペーン実施予定も商品リニューアルもしばらくない…。という方におすすめなのは自社商品と関連するアンケートを実施し、その調査結果をプレスリリースとして配信する方法です。
アンケートの調査結果は「世の中の声」「消費者の声」として扱われるため、業界向け媒体から広く一般向けの情報を扱うメディアまで、幅広く取り上げられやすい内容でもあります。

ただし、アンケート調査を実施する際は必ず「自社の商品や活動」に紐づく内容である必要があるため要注意。ただアンケートを実施するだけでは商品のPRには繋がりません。逆に自社の商品等に関わりがないアンケート結果を出しても「なぜこの企業が?」という印象を与えてしまいがちです。
「こういった結果が出た」→「この課題を解決できるのがXXという商品」といったように、結論づけられるように工夫をしましょう。

事例

今年の夏は“からだをキレイに見せる機能性水着”に注目!
San-ai Resortが「水着に関する意識調査」を発表


意識調査をもとに自社の商品紹介や、マーケット動向なども記載。業界紙や経済系情報を扱うメディアでも情報の取り扱いがしやすいように情報を盛り込んでいます。

広告掲載・タイアップ企画

街頭広告の掲出や著名人とのタイアップなどもニュースの切り口に。
特に著名人とのタイアップや広告への起用の話題はエンタメ・芸能系のメディアも注目しやすいネタですので、いつもと違う媒体に取り上げてもらえる機会になるかもしれません。

事例1

美脚と快適性を叶える進化したプラステの
新しいパンツ「プラススタイル」
~ブランドアンバサダーに女優の中村アンさんを起用~

ブランドアンバサダーに起用したことを発表するリリースです。芸能人を起用した際には「なぜその人を選んだのか」という説明や、起用にあたって実施したインタビューの内容などを盛り込むケースもあります。

事例2

GO OUTな二人が、ストリートで空調服(R)!?
6月15日から「GO OUT WEB」にタイアップ広告を掲載

こちらはアンバサダーとは異なり、商品特長へ理解を深めてもらうためのプロモーション企画に関するプレスリリースです。
プロモーションに関する情報は販促・広告などの情報を扱う業界向けメディアの需要も高いです。

各種記念日・年中行事

企業や業界団体がPRや販促効果を目的に「○○の日」と定めたものから国際的に決められた記念日まで、様々な記念日がありますが、その定められた記念日に絡めた切り口もプレスリリースとしては効果的です。
「雑学ネタ帳」( https://zatsuneta.com/ )というサイトでは、そういった様々な記念日について紹介しており、また日本記念日協会( https://www.kinenbi.gr.jp/ )でも認定された記念日を調べることができます。

例えばファッション関係でいえば、日本ファッション教育振興協会及び全国服飾学校協会などが制定した2月9日の「服の日」、一般社団法人日本ハンドバッグ協会が制定した10月8日・9日の「ハンドバッグの日」などが挙げられます。

また贈り物を意識したPRをする際には全日本ギフト用品協会が制定した7月7日の「ギフトの日」、キャリアデザイン・インターナショナル株式会社が“普段はなかなか伝えられない気持ち”を伝えるために制定した8月10日の「ハートの日」なども活用できそうです。
その他、バレンタイン・母の日・クリスマスといった定番のイベント(行事)もおすすめ!

ただし「記念日」を切り口にする際は、必ず主題に「新規性」を含めることをお忘れなく!
「記念日」の切り口はあくまできっかけに過ぎないため、商品発売・キャンペーンなど、プレスリリースの主題となる部分には必ず企業の動きとして既存の情報ではなく「新しい情報」を出す必要があります。

読者プレゼント

雑誌などの「プレゼントコーナー」へ掲載を目指す場合は「読者プレゼント」として媒体に商品を提供する旨のプレスリリースを配信することをおすすめします。「プレゼントパブリシティ(プレパブ)」と呼ばれるのがこの方法です。

提供する物品分の費用や発送費用などのコストを企業側が負担することになりますが、メディアのプレゼントコーナーに露出することで読者への認知度拡大を狙うことができます。

※プレゼントパブリシティのリリースはクローズドに行うのが一般的です。

さいごに

プレスリリースでの情報発信のカギは「継続的に情報を発信すること」
1回の配信だけで記事化に繋げたり、メディアとのリレーションを築くのは至難の業です。
販促計画を立てる際はそれに伴った広報活動やプレスリリース配信についても考えることで、定期的な情報発信が出来る体制を作っていきましょう。

日本で一番「記事や取材につながる」配信サービスです。
「@Press」ご利用を検討中の方・プレスリリース配信についてもっと詳しく知りたい方は、無料会員登録をお願いいたします。

おすすめの記事