グルメ業界の​プレスリリース事例集|書き方で良かったポイントも解説

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老若男女問わず関心の高いテーマといえば「グルメ」。

ジャンルは和洋中と広く、食事の楽しみ方も外食やデリバリー、テイクアウトなど多岐にわたります。生活者からの関心も高いテーマだからこそ、メディアも記事として取り上げる頻度が高く、ライバルが多いという状況です。

その中でプレスリリースとして取り上げてもらうには、人々の注目を引き付ける工夫が必要です。

プレスリリースの事例紹介

ここからは、実際に「@Press(アットプレス)」から配信され、反響の大きかったプレスリリースをご紹介します。

事例1. コンクール受賞

日本産ぶどうを100%使用した「日本ワイン」だけを造り続ける老舗ワイナリー、北海道ワイン株式会社は、「北海道で半世紀、 地元に根付いた小樽のワイナリーがワインコンクールで金賞を受賞​」というタイトルのプレスリリースを配信しました。

プレスリリースには、以下の内容が含まれています。

  • 「日本ワインコンクール2022」において金賞1銘柄、銀賞3銘柄、銅賞4銘柄、奨励賞2銘柄、合計10銘柄を受賞​

  • 受賞ワインはワイナリーで試飲可能​

  • 工場見学プレミアムコースのご案内​

  • ワイナリーランチのご紹介

本記事はまずワインコンクールで金賞を受賞」という情報をタイトルに入れることで、プレスリリースが記事化させるポイントとなる切り口の一つである「希少性」を打ち出すことが出来ています。第三者によって認められた味=本当に美味しいワインだという説得力と信憑性も増しています。

​また、「北海道」「小樽」などの「地域性」を加えているので、該当地域や近辺に住んでいる読者の興味を惹きやすい傾向にあるため、特に地方紙や地域に特化したメディアを運営している担当者の目に留まる可能性が高まります。

リリース本文では、コンクールで金賞を受賞したワインが試飲できるという情報を盛り込んでいるため、ワインが好きな人にとっても、読者にとってお得な情報を求めているメディアにとっても大変刺さりやすい情報になっています。

事例2. 新店舗オープン

続いては株式会社やまとが発表した新ブランド「すし遊館あさひ」の2号店出店に関するプレスリリースです。

五感を通じてお寿司を体験、回転寿司すし遊館あさひが“ゆめモール西条”に新規出店!職人の技を目の前で感じながら江戸前握りを堪能

プレスリリースには、以下の内容が含まれています。

  • 「すし遊館あさひ」の2号店を同日グランドオープンする「ゆめモール西条」内に新規出店すること

  • シャリ炊き場や職人ネタ引場、握り舞台などの店内紹介

  • 名物イベント「生本まぐろの解体ショー!」

  • 回らないカウンター席「職人おもてなし席」の概要

「すし遊館あさひ」は「生本まぐろと自然栽培米を味わう すし遊館」の新ブランドであり、回転寿司屋でありながら本格的な味が楽しめる店舗となっています。

本プレスリリースは、まず「五感を通じて」お寿司を体験というキャッチーなワードが目に留まります。プレスリリースを記事化してもらうためには、まずメディアの方に目に留めてもらうことが大前提のため、興味を惹くタイトルがとても大切です。

リリース本文を見ると、「五感を感じて」という言葉の通り、目の前でシャリを炊く、生簀水槽から捕った魚をそのままネタ引き場で捌く、お客様の目の前の握り舞台でお寿司を握ってくれるという情報を、食欲が掻き立てられる写真と文章で丁寧に紹介しています。

さらに、すし遊館さん独自のサービスである「職人おもてなし席」という、「回転寿司にある回らない席」という「希少性」と、ちょっと贅沢で特別な空間を"回転寿司"で体験できるという、一般的な回転寿司との差別化が図れているのも良かったポイントと言えます。

事例3. 期間限定商品

プリン専門店「伊勢プリンの鉄人VI8.3.3SON店」は、プリン専門店「伊勢プリンの鉄人VISON店」が今秋限定の新作「マロンプリン」を販売開始!~おフランス産の上等なマロンペーストとスペイン栗の夢のコラボ~」というタイトルのプレスリリースを配信しました。

プレスリリースには、以下の内容が含まれています。

  • 秋季限定の「マロンプリン」を2022年10月22日(土)に発売​

  • マロンプリンに関する説明

  • 「伊勢プリンの鉄人VISON店」の詳細

まず、タイトルで「今秋限定」というワードを入れることで、今しか食べることができないという「希少性」をアピールできています。本文内でも「1日限定39個」というプレミア感のある情報をさらに盛り込んでおり、より価値の高い情報になっています。

プレスリリース本文では、「昨年好評だった店頭販売限定の「栗のプリンソフト」を進化させ、お土産用にプリンにした」商品が発売された背景が書かれています。

商品を発売したという事実だけよりも情報に厚みが出ますし、メディアによっては商品が発売に至った背景やストーリーに着目して、取材や記事にするというパターンもあるため、見逃せない切り口です。

さらに「日本プリンアワードの実行委員会代表、所浩史シェフの監修」というワードも、普通のプリンではないという信頼性や説得力を持たせるポイントになっています。

「グルメ」のプレスリリースを作成するときに抑えたいポイント

メディア(記者・編集者)や、最終的に商品を購入する消費者の関心をつかむためには、プレスリリースの書き方を工夫する必要があります。
ここからは、グルメ関連のプレスリリースを書く上でのポイントをご紹介します。

写真で魅せる

実際に記事にしたリリースの印象として、画像内の商品に対して「美味しそうだった」「食べてみたいと思った」というメディアの方からの声はとても多いです。

最近では、店の雰囲気も含めて「映える」食品というのも、消費者が来店する動機として非常に大きな要素の一つです。また、文字よりも写真の方が美味しさを想像しやすいため、美味しさを印象付けられる写真があれば、積極的に活用しましょう。

「受賞歴」や「監修」で箔をつける

自分たちが「うちの商品は美味しいですよ」と声を上げるよりも、第三者から評価された美味しさという事実の方が情報としての価値が高いです。

全ての企業が真似できるものではないですが、例えばコンクールでの受賞歴などがあれば、立派な第三者による評価にあたりますので、美味しさの信憑性と説得力がグッと増します。

他にも、有名シェフの監修で開発された商品であれば、「あのシェフが携わっているなら美味しいに違いない!」という興味を持ってくれるメディアや読者も多いでしょう。

商品の価値が更に高まる情報があれば、是非プレスリリースに盛り込むようにしてください。

「期間限定」「限定○個発売」「限定キャンペーン」などプレミア感のあるワードを入れる

限定物に弱い方も多いので、「期間限定」「限定○個発売」などのワードは目に留まりやすく、特別感もあります。

メディアは読者にウケそうな情報を欲しがりますので、例えば、1日の販売個数に限りがある商品だったり、新店舗オープンを記念したキャンペーンなどを実施する予定があれば、リリース内に盛り込めると良いでしょう。

さいごに

グルメ系をテーマにした記事は世の中に沢山溢れていますが、いかに他社と差別化した価値の高い情報を発信できるかが鍵になります。

思わず食べたくなるような美味しそうな画像や、前述したような引きのあるワードを取り入れながら、メディアやその先の読者が目に留めてくれるような魅力的な情報発信を意識していきましょう。

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