新年度を迎えると各業界で「母の日」にちなんだ施策や商品展開が見られるようになり、連れ立って母の日のプレスリリース配信も活発化します。
記事化に際しては当然競合が多くなるため、他社とは違う切り口でメディアの目に留まるプレスリリースを作成することが重要になるでしょう。
そこで本記事では、母の日のプレスリリース事例を取り上げ、書き方で良かったポイントを解説いたします。
母の日のイベント商戦で他社との差別化を図る重要なポイントを解説しておりますので、是非ともご一読いただければ幸いです。
プレスリリースの事例紹介
それでは実際に「@Press(アットプレス)」から配信された、特に優れたプレスリリース事例をご紹介いたします。
事例1. 新生児~5歳の子育てに大活躍の 「CuboAi スマートベビーモニター」が母の日セールを開催!
ベビー用スマートモニター等を手掛ける台湾企業「Yun Yun AI Baby Camera Co., Ltd」は、「新生児~5歳の子育てに大活躍の 「CuboAi スマートベビーモニター」が10%オフ 母の日セールを5月15日まで開催!」というタイトルのプレスリリースを配信しました。
プレスリリースには、以下の内容が含まれています。
- セール情報の詳細
- CuboAiのここがスゴイ(製品のアピール)
- ユーザーレビュー(購入後アンケート)
- 製品の詳細情報
まず本事例では、母の日にちなんだ限定性の高い内容で情報価値を引き出している点がポイントに挙げられます。
期間限定セールのような消費者から喜ばれる情報は、記事の有益性を求めるメディアにとっても価値の高い情報であるため、自ずと記事化に繋がりやすいと言えるでしょう。
また、記念日関連の情報は特集記事を組まれやすいことから、タイトルに「母の日」と入っている点もポイントになっています。
特集テーマになりやすいフレーズを含めることで、記念日ネタを探している記者の目に留まることが期待できます。
さらに本文内では、「売れ筋ランキング1位」と根拠に基づいた説得力のある情報が強調されており、商品およびプレスリリースの信頼性を高めています。
実際に、本事例はジャンル問わず幅広いメディアで記事化されており、メディアにとっても紹介しがいのある内容であったことが窺えるでしょう。
事例2. 女性の健康をサポート スーパーフード“くるみ”を使った「くるみの母の日レシピ」をウェブ上で公開
カリフォルニアのくるみ生産者と加工業者を代表する「カリフォルニア くるみ協会」は、「女性の健康をサポート スーパーフード“くるみ”を使った ヘルシーな「くるみの母の日レシピ」をウェブ上で公開」というタイトルのプレスリリースを配信しました。
プレスリリースには、以下の内容が含まれています。
- スーパーフード「くるみ」の紹介
- くるみの母の日レシピ例の紹介
- 春のプレゼントキャンペーンの概要
まず本事例では、「女性の健康」「スーパーフード」といった注目度の高いキーワードを使用している点がポイントに挙げられます。
社会的に注目度が高いキーワードに関連する記事は、PVが伸びやすい傾向にあることから、メディアも積極的に記事化したい内容です。
また、「レシピをWebで公開」とあるように、販促的なフレーズを用いずに自社サイトの紹介につなげている点もポイントになっています。
直接的な広告要素を控えることで、メディアが求める“広報発信”として最適な形のプレスリリースを実現しています。
さらに本事例では、漠然と「スーパーフード」と表現するのではなく、数値やグラフで情報の信頼度を高める工夫もみられ、 メディアが求める“プレスリリースの公式性”という点においてもしっかりとした配慮がなされていました。
事例3. 世界緑茶コンテスト2年連続最高金賞! 全国推奨観光土産品審査会 食品部門優勝の 『静岡 茶匠の逸品』シリーズが母の日ギフトで発売
静岡県森町の製茶問屋「ヤマチョウ鈴木長十商店」は、「世界緑茶コンテスト2年連続最高金賞! 全国推奨観光土産品審査会 食品部門優勝の 『静岡 茶匠の逸品』シリーズが母の日ギフトで4月25日発売」というタイトルのプレスリリースを配信しました。
プレスリリースには、以下の内容が含まれています。
- 「静岡 茶匠の逸品」のラインナップと概要の紹介
- 「静岡 茶匠の逸品」ブランドの紹介
- 静岡県森町の小國ことまち横丁と自社店舗の紹介
まず本事例では、タイトル冒頭に「世界緑茶コンテスト2年連続最高金賞! 」という引きの強いキーワードを用いている点がポイントに挙げられます。
第三者目線の評価を強調することで、商品の信頼度とプレスリリース全体の説得力が増しており、メディアが記事化する意義を強めることに成功しています。
また、本文内で商品開発の背景に触れている点も注目したいポイントです。
プレスリリースに深みを持たせる内容は、記事化に際してストーリー性を持たせたり、内容に厚みを持たせられる要素としてメディアからも好まれるでしょう。
さらには映える写真が何枚も用いられている点もメディアにとって嬉しい工夫になっており、記事のサムネイルとして使える候補画像が複数あることで、メディアサイトのイメージにあわせて記者側が画像を選定できるメリットに繋がります。
「母の日」のプレスリリースを作成するときに抑えたいポイント
メディア(記者・編集者)や、最終的に商品を購入する消費者の関心をつかむためには、プレスリリースの書き方を工夫する必要があります。
最後に本項で「母の日」のプレスリリースを作成するときに抑えたいポイントをご紹介します。
イベント商戦にちなんだ注目度の高いキーワードを取り入れる。
母の日であれば、「ギフト」「健康」「カーネーション」というように、イベント商戦では記念日や季節ごとに注目度の高いキーワードが存在します。
世間から注目を集めるキーワードは、記事化した際にPVが伸びやすいことから、メディア側にメリットを見出すことで記事化につなげることができるでしょう。
販促的な表現を減らし、公式性の高いプレスリリースを心がける。
記念日や季節にちなんだプレスリリースでは、つい販促的なフレーズを強調させてしまいがちですが、あくまでプレスリリースは、広告ではなく広報であるということを忘れてはいけません。
根拠ある情報で信頼度を高めるなど、販促的な表現を避けた方法で他社との差別化を目指し、公式性の高いプレスリリースを心がけましょう。
メディアが加工・活用しやすい文字なし画像を使用する。
プレスリリースの画像は、メディアサイトのサムネイルや特集記事のテーマ画像など様々な場所に活用されます。
よって、汎用性の高い文字なし画像を豊富に取り入れることでメディア側も扱いやすくなり、記事化のハードルを下げることに期待できるでしょう。
さいごに
数多くの企業がプレスリリースを配信する「母の日商戦」だからこそ、メディアが広報として求める公式性の高い情報を徹底することで、他社との差別化を図っていくことが重要です。
客観的根拠に基づいた情報などを積極的に掲載し、販促要素よりも商戦との親和性に優れた「社会的に意義のある内容」で記事化を目指していきましょう。
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