プレスリリースに画像は必要?扱いやすい画像・気になる著作権について解説

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プレスリリースを出す際、他社が出しているプレスリリースを参考にしていただくと多くの場合「画像」が使われていることに気付かれるかと思います。

この記事では、プレスリリースに画像が必要なのか、また画像を添付する場合にどのようなことに気を付けるべきか、画像の著作権などについて解説します。

プレスリリースに画像を付けるべき理由

内容によっては、画像を掲載できないプレスリリースもあるとは思いますが、原則画像はプレスリリースに付けて配信すべきです
画像は、文字だけではわかりにくい視覚情報が伝えやすく、上手く活用することでグンとプレスリリースの魅力をメディアに伝わりやすくする重要なツールです。

取り上げられやすい

プレスリリースを受け取った際、画像があるとプレスリリースが記者・編集者の目に留まりやすくなります。また、上記でお伝えしたように、画像があると文字情報だけでは伝えきれない魅力を視覚情報として伝えることができ、プレスリリースの本来の魅力がメディアに伝わりやすくなることも重要。
また、実際に新聞・雑誌・ニュースサイトなどを見ると「画像」と「記事」は対になって掲載されていることが多く、画像がない場合はわざわざ記者・編集者が画像を取り寄せる工程が発生してしまうため、取り上げるハードルが1つ高くなってしまうことも要因の1つと考えられます。

掲載後、閲覧されやすい

実際に掲載に至った場合も以下のようなニュースアプリやニュースサイトでも画像がタイトルとあわせて表示されていることが多いかと思います。読者目線になって考えると、ニュース一覧では画像がある記事の方が目に留まりやすくパッと見で記事内容が分かるため、閲覧に繋がりやすいと考えられます。

ニュース一覧画面│SmartNews

気にすべき6つのポイント

解像度

解像度は72dpi以上のものを用意しましょう。特に画像内に文字が入っている場合は、文字がぼけずに鮮明に識別できるか確認も忘れないように。また、印刷物に使用する画像の場合は、ニュースサイトなどよりもさらに高解像度の画像を必要とするので予め手元に300dpi~の画像があると良いでしょう。

画像解像度の目安
Web → 72dpi
離れて見るポスターなど → 150~200dpi
一般的な印刷物 → 350~400dpi

画像の解像度│ラクスル

新聞印刷用の解像度
新聞印刷に必要な画像解像度は、カラー/ モノクロともに300~400 dpi です。解像度が低いと、再現性に問題が発生する場合があります。

新聞広告 原稿制作ガイド│毎日新聞

画像サイズ

画像サイズは、受け取ったメディアが使いやすいようになるべく大きいものを添付することをおすすめします。ただし、メールで送る場合など容量が大きすぎるとデータのダウンロードにも時間が掛かるほか、受け手の迷惑になる懸念もあるため、1データあたり5MB以内に収めるようにしましょう。

形式(拡張子)

画像形式は一般的に使用されているJPG・PNGで用意するのが好ましいです。aiやepsなどIllustratorで編集するためのフォーマットの画像は、限られた環境でしか開けないため、受け手によっては閲覧できないなど不便です。
もし、異なる拡張子のデータしか手元にない場合は事前に形式を変換しておくことをおすすめします。

枚数

プレスリリースに画像を添付する際には、なるべく複数枚の画像を添付することをおすすめします。「似ているけれど別カットがある」などの場合、あえて自社側で絞ってしまうのではなく、各媒体で欲しいイメージは異なるので「どの画像がいいか」という選択肢はなるべくメディアに与えるようにしましょう。

データの種類

用意した画像データが何の用途のデータであるかを確認しておきましょう。もし、印刷用のデータである場合「CMYK」というインクで色を表現するのに適したカラーモードになっているケースが考えられます。WEB用のデータは「RGB」という異なるカラーモードが適しているため、印刷用の「CMYK」画像をWEBで表示すると本来の色味と異なり、より明るい蛍光色で表示されてしまうので気を付けましょう。
画像のカラーモード変換は、PhotoshopやIllustrator以外にも、無料ツールもあるのでお試しください。

キャプション

プレスリリースに画像を添付する際に、画像の説明文として「キャプション」を付けることができます。このキャプションを補足情報として上手く活用すると、本文内でその画像の説明文を書かなくて良かったり、画像を見ただけで伝えたい内容が伝えられたりと便利です。

キャプションが良く使われる場面の一例としては、以下が挙げられます

  • 集合写真で写っている方の顔とお名前を一致させる
  • メニューごとに価格とメニュー名を記載
  • 画像のクレジット情報を記載

「求められる画像」と「求められない画像」

イメージ画像

<求められる>
例えば、商品のサイズ感や使用シーンが分かるような画像、オープンする店舗の外観・内観が分かる画像などが挙げられます。他にも「コンセプト」や「テーマ」など形のないものも、画像であれば視覚情報として共有できるのでメディアが記事として掲載する際にも扱いやすいです。

<求められない>
一方で「文字」が多い、説明的な画像は「広告的」とも捉えられやすくあまりおすすめできません。説明として文字ありの画像を添付したい場合は、記事掲載用に同じ画像の「文字なし」バージョンを添付すると扱いやすいかもしれません。

アピールしたい箇所の画像

<求められる>
新商品の「こだわったポイント」やリニューアル前後で「変わったポイント」、他にもイベントに参加する著名人・有名人の画像など、プレスリリースで特に推したい箇所が伝わる画像があると、記事にする時にも扱いやすいです。

<求められない>
上記と共通しますが「文字」でアピールするバナー画像・チラシ画像のみなどを添付することはおすすめできません。バナーやチラシに使用している元の画像も添付すると、メディアは使い勝手が良くなるでしょう。

グラフ・データ画像

<求められる>
プレスリリースの中で、アンケートや調査結果を用いている場合はそのグラフ・データ画像も添えましょう。各画像内で、そのグラフが何を示しているのか分かる「タイトル」を含み、かつグラフの文字が読み取れる高解像度データを用意しましょう。

<求められない>
グラフ画像単体になった時に何のグラフか分からないデータや、グラフ内の文字が読めないものは記事に使用できないので、問い合わせを要するなど記者・編集者にとって手間です。

画像の著作権について

プレスリリースに画像を添付する際、その画像の著作権はどのような扱いになるのか、疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。

発行者の立場では「クレジット表記してほしい画像があるんだよな…」という悩みだったり、あるいは逆に「使用許諾で連絡をくれるけど、全部使ってくれていいんだよな…」だったりするかもしれません。
メディアの立場では「クレジットが必要なもの・必要ないものの判断が難しい」「都度ソースの確認を取るのは時間が掛かる…」だったりするのかもしれません。

発行者は自分の出すプレスリリースに添付する画像が自由に扱われていいのか否かを確認し、どのようにメディアが扱うべきかをプレスリリースで伝える必要があり、メディアも受け取った情報の権利関係を確認すべき。

ただ、上記のように「使ってくれていいから添付している」「これはクレジット表記してほしい」という発行者もいることを考えると以下のような方法を取ると、お互いにメリットのある関係で画像を扱い合えるのかもしれません。

  • プレスリリース内に「添付画像は記事で自由に使って良い」と記載
  • プレスリリース内に「画像使用時はクレジットの表記」をお願いとして記載
  • 添付する画像内にクレジットを入れ込む

また、例えば「@Press」では利用規約・第23条 著作権等において以下のように記載しており、配信したプレスリリースに付帯するすべての情報(つまり画像も含む)は「受け手が自由に利用して良い」と確認していただいたデータのみとなっています。

会員は、配信先メディアに配信したプレスリリースおよびそれに付帯するすべての情報に関して、各配信先メディアおよび事務局がこれを自由に利用すること(加工、保存、破棄、掲載を含む)を許諾するものとします。

@Press 利用規約

さいごに

プレスリリースにおける画像の効果は想像以上に絶大です。画像があることで、プレスリリース発信者と受け手が同じイメージを共有することができ、またそのイメージをそのまま読者や視聴者にも届けることができます。プレスリリースを出す時には、内容やタイトルなどももちろん重要ですが、どういった視覚的なインパクトがあるといいだろう?といった視点もぜひ持ってみてください。

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