プレスリリース配信に関するご相談を受ける際に多いのは「どのタイミングで配信するのが良いか」ということ。
発売やオープン当日に情報を出した方が良い、サービスが開始してから様子を見て情報を出していきたい…。
実際はどのタイミングが良いのか、解説していきます。
メディアが重視するのは「速報性」
メディア側が受け取った情報で重視するのはなによりも
「新しいこと」です。
どこよりも早く最新の情報をゲットし、読者
(視聴者
)に伝えたいと考えているメディアは、常に最新の情報を求めています。
実は媒体によっては「
1日でも過ぎたものはプレスリリース不要」としているところも!
すでに他の媒体で記事として取り上げられているものも別のメディアは取り上げづらくなります。
そのため「開始後」や「発売後」ではなく、
「開始前」や「発売前」にプレスリリースとして情報を発信する必要があります。
自分が記者になって記事を書くことになったとしましょう。
いち早く読者に最新の情報を届けたいと思っている時に、受け取ったプレスリリースに書かれている内容が
1ヶ月以上前のものだった場合、記事として取り上げるでしょうか?
数日であれば直近の話題として検討するかもしれませんが、
1ヶ月以上前となると難しいですよね。
プレスリリースで情報を出す際は、常に「前のめり」の姿勢が必要です。
当日リリースについて
店舗のオープン当日や発売当日にプレスリリースを出すことについては、情報の鮮度としては問題ないといえます。特にWEBメディアは即日で記事をアップできるため、オープン当日・発売当日の情報発信でも取り上げてもらえる機会があります
ただし、記事になるまで時間がかかる媒体や、オープン当日の様子を取材してもらうことを考えている場合、
オープン当日に情報を出してもメディア側は記事として取り上げることができません。
取材をしてほしいと思ってもすでに他の予定が埋まってしまっているためすぐに取材に赴ことができないのです。
当日取材を考えている場合は
数週間前~数日前までにはオープンについての情報を出すようにしましょう。
ブームが来た!“今”アピールしたい!そんな時
事業や自社の活動に関わることが今、世間でブームになっている!そんな千載一遇のチャンスが訪れることもあります。
以前、
「プレスリリースは社会性や公共性が大事」という解説をしましたが、ブームによって世間の注目が集まっているタイミングは
情報の社会的価値が上がり、メディアも自社の媒体で取り上げるために情報を集めるためPRには最適のタイミングといえます。
弊社が運営するプレスリリース配信サービスにも3年以上前に配信したプレスリリースに対して、メディアの方から「この企業に連絡が取りたい」とお問い合わせをいただくことがかなりの頻度であるのです。
しかし新たにPRしようとした時、
単純に「こういうサービスを提供しています」「取り組みをしています」「販売しています」というお知らせは、速報性がないため「プレスリリース」としては発信できません。
そのような時は以下のような切り口としてアピールしてみましょう。常に「最新の情報を盛り込む」という意識が必要です。
- 実績報告(前年比、前月比、一定の期間でどれだけ増加・改善したか)
- アクセス数増、問い合わせ増
- 販売数ランキング
もしも数字が出せない時には、
キャンペーンを実施したりアンケートを取ってまとめたり、需要を見込んで新しい取り組みを始めるなど、「ネタを作る」ということを検討しても良いですね。
媒体によって異なる配信タイミング
ここまで
「開始前」や「発売前」に出すことをお伝えしてきましたが、情報の鮮度が重要なことは変わりないものの、
「絶対にこのタイミングがいい」「このタイミングであれば絶対に記事になる」というものは存在しません。
締切が近くても「価値がある」と判断されれば取り上げられますし、猶予があっても「価値がない」と判断されれば取り上げられません。
しかし各媒体によって「記事の締め切り」タイミングが決まっていますので、「このタイミングで掲載されたい」という狙いがある場合には参考にしてみてください。
雑誌 |
・月刊誌:狙う号の2~3カ月前
・週刊誌:狙う号の2~3週間前 |
新聞 |
・随時
直近予定であれば、朝刊・夕刊の締切を意識
(日刊の場合は夕刊 午後1時/朝刊 午前1時あたりが目安) |
テレビ |
・随時
直近予定であれば、狙う番組の放送によって締切を意識 |
ニュースサイト |
・随時 |
お出かけ・イベント情報を扱う雑誌などは、季節による特集を組んだり発刊のタイミングがイベントよりも前にならなければいけないため、上記の目安も参考にしつつ、過去のコンテンツを見ながら「どんな情報が、いつ頃更新されているのか」ということを掴みましょう。
さいごに
何か新しいことを始める時、何かとバタバタしていてプレスリリースのことまで手が回らないことも多いと思います。ですがプレスリリースは情報の鮮度が非常に重要です。
機会を逃さないように、「プレスリリースで情報を発信する」ということを予定に組み込んで、計画的に広報活動を進めましょう。
なお、時間がなくてプレスリリースが書けない!という方にアットプレスではお客様に代わって原稿作成をするオプションもご用意しております。
メディアに読まれやすいポイントで原稿を作成しますので、配信サービスを活用しながら効率的にプレスリリースでの情報発信に取り組んでいきましょう。
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