プレスリリースでの広報活動は、日本に限らず世界各国でも活用されています。
日本企業が海外に向けてプレスリリースを配信することもできるので、グローバルな事業展開で認知を広げたい場合に特に有効な広報手段でしょう。
一方で、海外にプレスリリースを配信したくても
- 「日本のプレスリリースと同じで大丈夫?」
- 「どうやってメディアを探して配信するの?」
など疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、海外に向けてプレスリリースを配信する際の
- メリット
- 配信方法
- ポイント
- 主なプレスリリース配信サービス
について解説していきます。
ぜひ本記事を参考にして、日本から海外に向けてプレスリリースを配信していきましょう!
海外にプレスリリースを配信するメリット
はじめに、海外にプレスリリースを配信するメリットとして、
- 海外での認知拡大・販売促進
- 他言語での配信でリーチ範囲が広がる
- インバウンド消費につながる
上記3点について解説していきます。
海外での認知拡大・販売促進
海外に向けたプレスリリース配信は、狙った地域での認知拡大・販売促進に大変効果的です。
現地で商品・サービスの認知が高まることで事業展開がしやすくなり、新たな地での販売促進に期待できるでしょう。
また、海外メディアに取り上げられれば日本国内でのブランディング向上にも大いに役立ちます。
さらにグローバルな事業展開の認知が高まることで、現地の店舗、及び日本国内での外国人採用や、国内での認知拡大も効果が期待できるでしょう。
他言語での配信でリーチ範囲が広がる
日本語のプレスリリースであれば、当然ながら読者が日本人に限定されますが、英語のプレスリリースであれば世界中の読者に発信をリーチさせることが可能になります。
自社HPやメディアでの転載など、プレスリリースはネット上の至る所に文字情報が残るので、他言語で配信することで対象読者の拡大と検索性の向上に期待できます。
また英語に加えて、例えば「中国向けに中国語」など、特定の言語でプレスリリースを配信することで、狙った地域の読者へ効果的に情報をリーチできるでしょう。
インバウンド消費につながる
海外向けのプレスリリースが効果を発揮するのは、現地での事業展開に限った話ではありません。
プレスリリースでは、日本国内で商品・サービスを提供する企業がインバウンド消費に向けて広報を実施することも可能です。
日本で活発化するインバウンドの背景には、円安や漫画アニメ文化の人気ぶりが関係しており、それだけ外国人が日本に注目していると言えるでしょう。
日本に興味を持つ多くの外国人向けに自社情報を発信することで、実際に訪日した際の商品購入・集客効果に期待することができるでしょう。
海外にプレスリリースを配信する方法
次に、海外にプレスリリースを配信する主な方法として、
- プレスリリース配信サービスを活用する
- 海外メディアを調べて直接アプローチする
- 現地に担当社員を配置してメディアとつながる
上記3点について解説していきます。
プレスリリース配信サービスを活用する
海外にプレスリリースを配信する最も簡単な方法は、海外に対応するプレスリリース配信サービスを活用する方法です。
配信先の海外メディアの選定や翻訳といった作業を一括でお願いできるサービスを利用すれば、特別なノウハウがなくとも海外向けプレスリリースを配信することができます。
主な海外向けプレスリリースサービスについては、本記事の後半でご紹介しておりますので、ぜひご参考にしてください。
海外メディアを調べて直接アプローチする
配信サービスを利用せずに、自力で海外メディアを調べて直接アプローチする方法もあります。
リサーチの手間と言語ノウハウを要する方法ではありますが、代行依頼するコストが掛からない点はメリットです。
海外メディアの公式サイトから問い合わせたり、最近ではSNSでアプローチする方法も有効手段の一つでしょう。
現地に担当社員を配置してメディアとつながる
海外に拠点がある場合には、現地に担当社員を配置してメディアリレーションを図る方法も考えられます。
全ての企業が簡単に実施できる方法ではありませんが、メディア担当者とのコミュニケーションが円滑化することで、プレスリリースの配信や取材時のレスポンスを大きく向上させることに期待できるでしょう。
海外にプレスリリースを配信する際のポイント
続いて、海外にプレスリリースを配信する際のポイントとして、
- 読みやすく正しい翻訳
- 親和性の高い海外メディアを選定する
- 地域性に合ったプレスリリースを作成する
- スペルミスに注意する
- 海外向けプレスリリースに実績のある配信サービスを選ぶ
上記5点について解説していきます。
読みやすく正しい翻訳
海外向けのプレスリリースでは、翻訳の完成度を高めることがポイントです。
日本のプレスリリースと同様に正しい言語表現が求められるだけでなく、現地の読者が読みやすいかという点も非常に重要です。
やはりプレスリリースに最適な文章表現を求めるのであれば、海外にも実績があるプレスリリース配信サービスに依頼するのが一番でしょう。
公的文書に相応しい文法やニュアンスで、現地の読者が違和感を感じない“ローカライズされた文章”が作成可能です。
親和性の高い海外メディアを選定する
プレスリリースを配信する国だけを決めて、多数の現地メディアに配信しても労力の割に結果には結びつきません。
国内のプレスリリースでも言えることですが、メディア掲載を狙うにはメディアと相性の良いプレスリリース配信が重要なポイントです。
対象メディアがどんなジャンル・トピックを発信しているかを把握し、親和性の高いメディアに絞って配信するようにしましょう。
また、海外向けのプレスリリース配信サービスを活用する際にも、サービス毎に異なる得意地域や配信ジャンル、提携メディア数などを考慮に入れることで、より効果的に海外向けプレスリリースを打ち出すことができるでしょう。
地域性に合ったプレスリリースを作成する
配信する国によってプレスリリースの形式や在り方は大きく異なります。
書き方やフォーマットに関しては、現地のプレスリリース例を参考にしたり、利用する配信サービスに相談しながら正しい形式を心がけましょう。
また、「広告寄り」「ニュース寄り」など表現のニュアンスにも国毎の傾向が見られるので、対象国のプレスリリースの在り方についても事前にリサーチしたいところです。
スペルミスに注意する
海外向けのプレスリリースでは、普段とは異なる言語を用いる分、スペルミスが頻出しやすくなります。
中でも、日本語の固有名詞などで、ローマ字や独自の英語表記を用いる際に注意が必要です。
一般的な単語や文法であれば校正ソフトでも気付きやすいですが、商品やサービスの名称の変換はスペルミスに気付きにくいので、複数人の目で重点的にチェックするようにしましょう。
海外向けプレスリリースに実績のある配信サービスを選ぶ
本記事で解説してきたように、海外にプレスリリースを配信する際には、
- 翻訳ノウハウ
- 現地の広報に関する知識
- 現地メディアとの繋がり
などが必要不可欠になってきます。
海外向けプレスリリースに実績のある配信サービスに依頼することで、上記のような配信に必要なサポートをまとめて受けることができるでしょう。
また実際のところ、海外に実績がある配信サービスのほとんどが国内大手のプレスリリース配信サービスに当たるので、国内向けのプレスリリース配信を依頼しながら、海外に向けたプレスリリースの準備を同時に進めていくといいでしょう。
主な海外向けプレスリリース配信サービス
それでは最後に、主な海外向けプレスリリース配信サービスとして
- @press
- 共同通信PRワイヤー
- KARTZ
上記3社をご紹介します。
@Press
画像:@Press
国内大手プレスリリース配信サービス「@Press」は、「businesswire」と提携し、国内向け配信サービスと同じ手軽さで世界150ヶ国のメディアにプレスリリース配信できるサービスを提供しています。
配信先メディア数は92,000以上を誇り、「日本語と英語どちらでも入稿OK」という点も嬉しいポイントになっています。
国内向けプレスリリースと海外向けプレスリリースを両方依頼できるので、長期的に国内外にプレスリリースを打ち出していきたい企業に特におすすめです。
共同通信PRワイヤー
画像:共同通信PRワイヤー
「共同通信グループ」のプレスリリース配信サービス「共同通信PRワイヤー」は、海外に対しても多数の配信ネットワークを有しています。
共同通信社として加盟するネットワーク網を活かし、特にアジア圏とアメリカで多くのサイト転載に期待できる点が強みです。
また、翻訳が配信料金に含まれている点も魅力なので、翻訳ノウハウを持ち合わせていない企業に特におすすめです。
KARTZ
画像:KARTZ
「KARTZ」は、海外向けのプレスリリース配信やPRサービスに強みを持つPR会社です。
現地のプロライター、ジャーナリストと共にニュアンスや文法を変える「ローカライズ」を強みとしており、現地メディアに合わせた柔軟なプレスリリースの配信スタイルが魅力になっています。
まとめ
以上、本記事では、海外にプレスリリースを配信する際の
- メリット
- 配信方法
- ポイント
- 主なプレスリリース配信サービス
について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
海外向けプレスリリースは、現地での事業展開に加えて、訪日外国人に対する広報力も魅力です。
海外向け・外国人向けに効果の高いプレスリリースを配信していくことで、グローバルなマーケティング成果につなげていきましょう。
国内・海外に向けたプレスリリースでお悩みのある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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