シルバーエッグ・テクノロジー、レコメンドサービスをバージョンアップ、 新サービス名「アイジェントEC」として提供開始へ
一層パーソナルなレコメンドを実現する「パス・ディペンデンシー」など 新アルゴリズム搭載でレコメンド精度を向上
シルバーエッグ・テクノロジー株式会社(以下 シルバーエッグ、本社:大阪府吹田市、代表取締役社長兼CEO:トーマス・フォーリー)は、同社のAI(人工知能)によるリアルタイム・レコメンドサービス「アイジェントASP」を大幅にバージョンアップし、新サービス名「アイジェントEC」として、11月16日に提供開始する計画です。アイジェントECは、サイト上のユーザー行動(閲覧・購買)の追跡力を強化した独自開発の「パス・ディペンデンシー」(Path Dependency:ユーザー動線追跡型)ほか新アルゴリズムの採用によりレコメンドの一層の精度向上を図りました。
今回新たに採用されたアルゴリズムは次の通りです。
1.パス・ディペンデンシー:これまで一般的なユーザー行動履歴のレコメンドでの活用法は、似通った嗜好のユーザーのグループ化、または、似通った商品同士のグループ化が基盤で、結果としてレコメンド結果が単一的になる問題がありました。これに対しパス・ディペンデンシーとは、それぞれのユーザーの動線をリアルタイムで追跡・解析し、同じ商品を見てもそのページにたどり着くまでの経路(閲覧ページ)に応じて異なるお奨め商品を動的にはじき出し表示するという、業界初の画期的なアルゴリズムです。これにより複雑な現代人の嗜好に対応できる一層パーソナルなレコメンドが実現します。
2.強化学習:ある商品Aに対して、お奨めされた商品Bが、クリックされたという事象、あるいはされなかったという事象を、商品AB間の相関の強度の計算に取り込みます。クリックされた場合は相関の強度を高め、クリックされない場合は相関が弱まります。これらを知識として蓄積し精度を高めていくアルゴリズムです。
3.購買行動がからまない閲覧だけの相関作成:これまでは購買された商品同士の相関、購買された商品と閲覧された商品の相関など、購買行動がからまないと商品間の相関が作成されませんでしたが、閲覧された商品同士の相関も作成することで、新商品やニッチ商品など購買データの少ない商品も的確に推奨できるようになります。
アイジェントECの利用料は、初期設定は無料、月額料金は成功報酬に応じた従量課金でレコメンド経由の売上金額の5%(税別)となります。
シルバーエッグは、2003年日本初のASP形式レコメンドサービスを投入しており、ビジネスモデル特許を取得しています。業界で一般的な協調フィルタリング(消費者の嗜好パターンによって予測)のほか、早くから、「ベイズ理論」(ある商品が好まれる確率を算出)や、相関のリアルタイム更新(推奨商品をリアルタイムで計算)など、高度な技術を組み合わせてきました。今回の新アルゴリズム追加で一層の精度向上を図ります。なお、従来バージョンの基本機能である、フィルタリング機能(表示したくない商品や表示したい商品などの条件を人的に操作)などはそのまま引き継がれます。
今回のバージョンアップに合わせて、シルバーエッグは、同社レコメンドサービスのブランドを「アイジェント」に統一しました。アイジェントシリーズは、今回発表された「アイジェントEC」(旧アイジェントASP)、モバイル通販サイト向け「アイジェント・モバイル」(旧アイジェントASPモバイル)、コンテンツレコメンド「アイジェント・クリックストーム」(旧クリックストーム)、コールセンター向け「アイジェント・コールセンター」の4種類で構成されます。
またアイジェントシリーズは、今回、最近注目のクラウドコンピューティング(インターネット経由でのサービス提供)に対応し、顧客のニーズに応じて提供できるようにしました。
レコメンドサービスは、ECの販売増と購買点数増のための戦略的手法としてECサイトでの普及が進んでいます。アイジェントECの従来モデル、アイジェントASPは、2003年日本初のASP形式レコメンドサービスとして市場投入され、日本の大手通販トップ10社(日経流通新聞「通販2007年度総合売上ランキング」)のうち、千趣会、ニッセン、ベルーナ、ジュピターショップチャンネル、QVCジャパン、ファンケルの6社などに導入されています。
■アイジェントECに採用された「パス・ディペンデンシー」概念図(メディア掲載用サンプル画像)
メディア掲載用の画像は以下からダウンロードできます。ご掲載の際はシルバーエッグ・テクノロジーの画像であることを必ず明記して下さい。
http://assets.silveregg.co.jp/images/aigent_ec.jpg
■訂正:アイジェントの市場投入時期について
2009年9月1日および9月2日の当社発表プレスリリースにおいて、アイジェントASPの市場投入時期を「2004年」と記載しておりましたが、正しくは「2003年」となります。今後は「2003年」で統一して下さいますよう、お願い申しあげます。
■レコメンドエンジンとは
「レコメンドエンジン」は、1人1人のユーザーが買いたいであろう商品、見たいであろう情報を予測してウェブサイトに表示する仕組みです。シルバーエッグ・テクノロジーのレコメンドエンジンは、人工知能技術により、ユーザー行動(閲覧や購買など)から、商品やコンテンツ間の相関関係をリアルタイムで解析し、ユーザーの次のニーズを動的に予測できます。例えばECサイトがこの仕組みを導入すると、ユーザーが欲しい商品情報などにいち早くたどり着けるようになるため、顧客満足度の向上、顧客との信頼関係の構築、直帰率やサイト離脱率の低減、PV増、リピート増、を実現し、その結果として、売上増や購買点数増に導くための戦略的手法となっています。
■シルバーエッグ・テクノロジー株式会社:実績とイノベーションを誇る企業
シルバーエッグ・テクノロジーは、日本初のレコメンド専門企業として1998年に設立、日本で初めてレコメンド技術を商品化しました。2003年にはレコメンド技術を日本で初めてASPサービスとして提供開始しました。現在、同社のリアルタイム・レコメンドエンジン「アイジェント」は、大手通販導入実績No.1(株式会社千趣会、株式会社ニッセン、株式会社ファンケルなど、日本の大手通販トップ10社のうち6社に導入)を誇ります。2009年には、レコメンドサービスとして初めて「ASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワード」で表彰されました(審査委員長特別賞)。現在、ECサイト向けレコメンド「アイジェントEC」、モバイル通販サイト向け「アイジェント・モバイル」、コンテンツレコメンド「アイジェント・クリックストーム」、コールセンター向け「アイジェント・コールセンター」を提供しています。2009年9月には、その豊富な蓄積経験をもとにレコメンドの導入効果を偏差値で表す「RPI(レコメンド・パフォーマンス・インデックス)」の提供を開始しました。
会社名 : シルバーエッグ・テクノロジー株式会社
大阪本社 : 〒564-0051 大阪府吹田市豊津町9-22 大同門本部ビル5F
東京オフィス : 〒101-0026 東京都千代田区神田佐久間河岸84番地 サンユウビル4F
代表者 : 代表取締役社長兼CEO トーマス・フォーリー
設立年月 : 1998年8月
資本金 : 4,600万円
事業内容 : 人工知能技術を使ったウェブサービス・技術の提供(レコメンド)
公式サイトURL: http://www.silveregg.co.jp/
ご参考 : http://www.kenja.tv/kenjadetail_8512 (賢者.tvでの動画による紹介)
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